第二課題 その一 膨張するハッブル 概要
その日、神岡鉱山跡で大規模な実験がおこなわれようとしていた。
女性研究者風見真子が中心となってビッグバンを人為的に起こす実験がおこなわれようとしていた。
これによって彼女は今の今までわからなかった宇宙の成り立ちを発見することができるはずだった。
しかし、実験開始が近づくにつれて、彼女の周囲で次々と研究者や作業員が殺害、失踪する事件が起き始める。
そして、警察は旧神岡鉄道の機関車の運転席に事件の凶器が発見されて、その指紋とDNAから風見が犯人だと断定して、逮捕にかかるが当の本人には全く身に覚えのない事で、急いで地下の実験施設に逃げ込む。
そこで彼女は後輩を7.92ミリクルツ弾仕様のFALで虐殺する全身スーツの男を見つけ、バールで奇襲して何人かを助ける。
そして、覆面を取るとその顔は風見と瓜二つで双子と言われても違和感のない男だった。
生き残った研究員も突入した警官達もそして風見本人も驚いた。
そして、彼のポケットにはボクシングのチャンピオンベルトを巻くエドウィン・ハッブルの写真が入っていた。
そして、彼の口から出たのは驚くべき言葉だった。自分はビックリップによって滅んだ宇宙の果てからやってきたもう一人の風見真子、風美誠だという。
そして彼がこの宇宙の地球やってきた目的は、ビックバンを人為的に起こしてこの宇宙を破壊するのが目的だという。
そして、彼はビックバンをおこなうために作られたカミオカ膨張機を作動させ始める。彼はこの日のために関係者を吐かせて駆動方法聞き出していた。
風見はもう一人の自分の計画を止めるためるために圧縮装置を使って暴走させるが、凶弾に倒れ、逆に破壊の連鎖を起こしてしまい宇宙は再びビックバンを起こして作り直しになってしまった。
そして、新たな宇宙では多くの科学者が夜空を見上げる中で双子の姉弟がジャックジョンソンと戦うハッブルの試合を見ながら、インフレーション理論の勉強をするのだった。
見所
今回は第二回の課題として、課題を選びなさいとのことでしたので、取材してお話を書こうという物を選びました。
そこで私はプラネタリウムやテレビ番組で見た宇宙の果て、ビッグバン理論、インフレーション理論をどうやってSFにふりこむか三年考えました。
また、宇宙物理学者の佐藤勝彦の講義を元に、宇宙の死と再生を極端的にごちゃごちゃになりながら書きました。
最後のハッブルの下りは、かつて彼が黒人初のプロボクシングヘビー級王者のジャックジョンソンと戦わないかと誘われたエピソードとしてか来ました。
結末は、かつてのプラネタリウムのエンディングのオマージュでもあります
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます