第4話 新しい展開が、やってきました。「私、お付き合いをしていて、疲れてきちゃったんです」 え、小学生女子?何だろう?聞かせておくれ!

 「こんな社会は、もう、いやだ!」

 「俺たちも、踊りたい!」

 「私、だって!」

 「俺たちに、愛をくれ!」

 「だよね!」

 小学生の悩みも、半端ない。

 「学校が、また、休校になっちゃった!私、泣きそう」

 「スマホで遊ぶしか、ないのか?」

 「もう、飽きたよう」

 子どもにとっては、学校が、生活の基礎みたいなもの。だから、その場所が制限されちゃうと、子どもは、突き放されたような痛みを感じる。

 「学校なんて、どうでも良いじゃないか」

 それは、大人だから、言えること。

 こうした感覚の違いに気付けないと、子どもの心をいやすのは、難しい。

 「気にするなよ」

 大人は、言いがち。でも、気にするなって言われて、どう?泣いちゃう子も、出るからね?

 大人との違いは、絶対に、忘れないで!

 「私も、わかるな」

 「お姉ちゃんたちも?」

 「そうだよ?」

 「じゃあ、聞いて!」

 こして、子どもの心は、開いていく。

 「そうだよね」

 悩み相談は、共感から広げられることを、忘れずに!

 「ねえ」

 「何?」

 「私、スマホの遊びすぎは危険だって、言われたんだよ?」

 「そうなんだ」

 「老後が、やばくなるからかな?」

 今どき世代の子は、現実的だね。

 「ねえ、ねえ」

 「今度は、何?」

 子どもたちのつらさに近付いていくのって、ある意味、心のエクササイズのようなものなんじゃないのかな?

 アイドル候補生たちのステージは、勉強の日々。

 市長の粋な計らいで、わくわくできそうな、勉強のいらないステージにこられたと思ったのに。

 結局、また、勉強?

 でも、良いじゃないか。

 聞いてあげようよ。苦しむ子たちの、悩みをさ。

 「あのね?」

 「何かな?」

 「私、あのお付き合いをしていて、疲れてきちゃったんだ」

 キター!

 新しい展開!

 ぜにとも、聞かせておくれ!





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