23. ホモ・アド・センサム
このまま発作に引きずり込まれてはいけないと思った。両手の親指の腹でこめかみを叩いた。叩いた音で、周囲の学生たちの賑やかな笑い声が聞こえなくなるくらい強くしっかりと叩いた。弱気な気分も、単なる神経細胞の発火パターンに違いなかった。その発火パターンを追い出そうとした。古いテレビを叩いて直すように、頭を何度も叩いた。
休まないと。
(そうだ、いったん休むべきだ。)
ホテルまで歩ける自信がなかったので、スマートフォンで配車アプリを開き、ホテルまでの車を手配した。指が少し震えていた。
カフェテリアを出ると雨は上がっていたが、分厚く真っ黒な雲が空の一番低いところに広がっていた。配車アプリで指定した場所までよろよろと歩き、ドライバーに小さな声で挨拶をして車に乗り込んだ。発作は、みぞおちのあたりでまだくすぶっていた。そのドライバーはハンドルさばきもペダルの操作も最悪で、すぐに気持ち悪くなった。車が揺れるたびに、胃の中身がかき回されるように感じた。案の定、ゴツゴツとした節をもつマロニエのイメージが見えた。存在なんぞに吐き気を感じる能天気さに、心の底から腹が立った。高尚な思想などクソくらえだ。
*
13. 真っ白な赤い夢
ホテルのベッドで目を覚ますと、全身が脂汗でべっとりと濡れていた。汗を吸ったアンダーウェアは、雑巾をゆるく絞った後のように重たかった。
カーテンの隙間から、オレンジ色の西日が差し込んでいるのが見えた。四時間以上眠っていただろうか。
夢の中で、ぼくは
窓から外をよく見ると、積もった雪が外を白く見せていることがわかった。雪は積もったばかりなのか、どこにも足跡は見当たらなかった。パレットナイフで丁寧に塗られたホイップクリームのように、どこにも瑕疵が見当たらない平坦な積雪だった。
正面の窓からは大きなひさしが張り出していて、テラスのようになっていた。窓から外に出てひさしの上を歩くことはできそうだったが、油断すれば滑り落ちてしまうかもしれなかった。バルコニーのように手すりがあるわけではないのだ。
真四角の部屋の床は地面からずいぶんと高い位置にあるようだった。この高さから地面に滑り落ちることを想像して身震いがした。ひさしにも薄く雪が積もっていた。
部屋の中には、ぼく以外にも何人かいるようだったが、ぼやけていてよく見えなかった。彼らは井の頭線の乗客に雰囲気が似ていた。その中に、真っ赤なシャツの男がいた。こちらを向いて薄ら笑いを浮かべていたようだったが、体全体が印象派の絵画の遠景のように曖昧だった。
外に出たくなり、正面の窓まで歩いて窓を開け、ひさしの上に降りた。ひさしは思った以上に広く、本格的なキャッチボールができそうなくらいだった。ただ、部屋の中で見たときより、傾斜はずいぶんときつかった。雪が積もっている中を歩き回るのは危険に思えた。
曖昧な人々がいる部屋に戻りたくなかったので、足元が滑っても支えられるように窓の端をしっかりと握り、中腰の姿勢になった。その姿勢のまま深呼吸をしながら外を見回すと、周囲は森に囲まれているようだった。すべての木々にまんべんなく雪がつもり、雪の色以外にどんな色も見つけることはできなかった。雪は光を反射して明るく光っていた。動くものは何もなく、音もしなかった。
雪の美しさに見とれながら、深呼吸を何度も繰り返した。寒さで吐く息は白かった。その白は部屋の中と同じ白だった。
体温で雪が溶け出したのか足元が滑り始めた。慌てて窓の端をしっかりと握り直し、ゆっくりと膝立ちになった。すぐに雪が体温で溶けて、膝に染み込み始めた。冷たさと滑り落ちる恐怖で足が震えだした。部屋の中に戻るのは嫌だったが、下半身から身体全体へと溶けた雪の冷たさが伝わり、それと一緒に滑り落ちる恐怖が、身体全体を支配し始めるのを感じた。いったん感じ始めた恐怖を押し止めることはできなかった。
ぼくは震える足で窓をまたぎ、白い部屋に戻った。窓を閉めて、顔を窓から部屋の方に向けると、真っ赤な服を着た男が目の前に立ってこちらを見ているのに気づいた。手を伸ばせば触れられる距離に男は立っていた。それなのに、彼の全身は依然としてモネの絵の遠景のようにぼやけていた。それでも不思議と薄ら笑いを浮かべた表情は読み取れた。
「あなたは誰ですか?」
と男は平板な声で尋ねた。性格を読み取れない、無個性で曖昧な声だった。高くも低くも無い、早くも遅くも無い、焦りも落ち着きも無い、充実も空疎も無い、なにも込もっていない声だった。
ぼくはそれに答えようとしたが、どうしても声を出すことができなかった。口をぱくぱくと動かすことはできたが、喉を震わせて音を作ることができず、口から出ていくのは何の意味も持ちえない空気の流れだった。
ぼくは焦りを感じた。早く何か言わねばならない。声が出せないことが恐ろしかった。いま声を出さないと、このまま永遠に声を出せなくなると思った。湿った雪のせいで全身が冷え切っているのに、脇の下は汗でぐっしょりと濡れていた。
薄笑いを浮かべたままの男が、今度は金属を引っ掻いたような甲高い声で
「ここで何をしているんですか?」
と言った。しかるべき神経細胞に直接電気的なパルスを送り込まれたように、声が頭の中に響いた。男は甲高い声で何度も繰り返しそれを言った。
「ここで何をしているんですか?ここで何をしているんですか?ここで何をしているんですか?・・・」
景色がぐるぐると回り、全身に鳥肌が立ち、血の気が引いて立っていられなくなり、へたりと座り込んだ。ぼやけた男は相変わらず薄笑いを浮かべており、座り込んだぼくをすぐ上から見下ろしてぼくにパルスを送信し続けていた。
「ここで何をしているんですか?ここで何をしているんですか?ここで何をしているんですか?・・・」
そこで目が覚めた。
*
体は鉛のように重く、顔は火照っていたが、体は冷え切って鳥肌が立っていた。
なんとかしてベッドから起き上がり、バスタブにお湯を溜めるためによろけながらバスルームに行った。
バスルームの灯りをつけ、スリッパをはかずに真っ白な石のタイルの上に立った。タイルは冷たかったが、その冷たさは他人事のように余所余所しかった。足の裏はぶよぶよと腫れて熱を持っているようだった。
大きな鏡に写ったぼくの顔は、ひどくむくんで目が真っ赤に腫れていた。鏡に赤い男が映っている気がして首筋に悪寒を感じた。なるべく鏡が目に入らないようにしてバスタブの蛇口のところまで歩いた。蛇口をひねってお湯をだし、適温になるように調整してからバスタブに栓をした。
蛇口に左手を伸ばし、勢いよく溢れ出すお湯の暖かさを感じた。そのままゆっくりと座り、右手の人差し指で『hot water』と暖かいお湯を感じている左手に何度も綴った。はじめは活字体でアルファベットを一文字ずつ綴った。徐々に身体が現実に馴染んでいった。それを感じて、途中から筆記体でサラサラと綴った。
活字体と同じだけ筆記体で綴り終えた頃にバスタブを見ると、六分目までお湯が溜まっていた。お湯を出したまま、湿ったアンダーウェアを脱ぎ、足を滑らせないように慎重にバスタブの縁をまたいだ。なるべく上半身の全体がお湯につかるように、膝をたてて腰をバスタブの下の方にずらした。まだ生えたての、柔らかな細い毛がバスタブの表層面でゆらゆらと揺れた。鏡を横目で見た。赤い服を着た男は、既に立ち去ったようだった。
バスタブは真っ白に磨き上げられていた。その白には清潔感があった。お湯の水位が上がっていくのを感じながら、ゆっくりと目を閉じた。忘れないうちに夢のことをもう一度よく思い出しておこうと思った。真っ白な雪の積もった世界で、赤い男にぼくは何を言おうとしていたのだろうか。
夢について考えていると、いつか夢と現実の区別が付かなくなってしまう、そんなことを小学校の同級生が言っていた。それは間違いだ。夢と現実の間に、明確に線引きできる区別など、そもそも無いからだ。
夢と現実の区別は、海岸線のようなものだと思う。海岸線は便宜的で曖昧なもので、面積を持たない絶対普遍の境界線でない。夢と現実の境界は、山と平野の境界のように漠然としている。
夢と現実に明確な境界線があると思い込んでいる人もいるだろう。目覚めているときには決して夢を見ない、そう彼らは思っているに違いない。それも違う。夢は本当に海のようなものなのだ。砂浜に立っていると、つい油断して靴を濡らしてしまうことがある。突然恐ろしい大波が来ることもある。それがわからない人は、夢のことをなにもわかっていないのだと思う。
ぼくは栓を抜き、勢いよくバスタブから立ち上がった。小気味よい音を立てて、ぬるくなったお湯が勢いよく配水管に流れ出ていった。バスタブのお湯が三分目になると、シャワーから新鮮なお湯を出して全身を石鹸で軽く洗った。
シャワーを止め、ラックからバスタオルを取って、上半身を丁寧に拭いた。冷たい水をふくらはぎに当てて足先を冷やしてから、下半身にバスタオルを当てた。
白いタイルの上にバスマットをひき、バスタブの縁をまたいで部屋に戻った。
据え付けのテーブルに置きっぱなしになっていたスマートフォンを充電器に差し込むとき、ダニエルさんからのメッセージに気がついた。
今夜の予定は?残念ながらビルは別の予定があるけど、日本から別の友人が来ているから紹介するよ。
前にボストンに来たときも、ダニエルさんとは何度か夕食を共にした。とても楽しい時間だった。
ありがとうございます。予定はありません。ぜひご一緒したいです。
返信をしてすぐ、レストランの場所と時間が書かれたメッセージを送り返してくれた。前にダニエルさんが連れて行ってくれた、シーフードが美味しいお店だ。
(前回は何を食べたんだっけ?)と、そいつが尋ねた。
「白身魚のソテーが絶品だった。脂がほどよくのった切り身に、わずかに片栗粉と塩をまぶしてソテーしてあった。パリッとした表面にナイフを入れると、湯気と一緒にふわっとした白身が脂をきらきらと光らせながら現れた。ホクホクとして引き締まった身と、塩で引き立った脂の甘さが調和していて最高だった」
(今日もそのソテーを食べられるかな?)
「あのソテーは二度と食べられないと思う。あのお店は、獲れても漁師が食べるしか使いみちのない魚を、目利きのオーナーが安く譲ってもらうことで成立しているらしい。それで、地物の新鮮なシーフードを手軽な価格で食べられるということで評判というわけだよ」
(メニューは日替わりなんだね)
「オニオンリングのようなものを除けばね」
(よく予約が取れたね)
「直前にキャンセルが出たかなにかで、たまたま空いていたんだと思う。そのレストランを特に気に入っていたことを、ダニエルさんが覚えていてくれたんだ。ダニエルさんも大好きなお店だから、ガッツポーズをしたと思うな」
前回に食べたお皿をひとつずつ思い出しながら、ぼくは出かける準備を始めた。
約束の時間まではまだ少し余裕がある。時間まで、朝のベーカリーカフェで温かいお茶を飲みながらクッキーでもつまもう。
スマートフォンを充電器から外してポケットに入れ、オートロックのカードキーが財布に入っていることを何度か確認してから、ホテルの部屋を後にした。
14. ホモ・アド・センサム
ホテルを出るとペールブルーの秋空が広がっていた。切れ切れの雲が、透き通った青い空に浮かんでいる。アスファルトの路面は、もうほとんど乾いていた。日陰になっているところは、まだ湿っていたがすぐに乾くだろう。西日が当たっている街路樹のオレンジと秋空のブルーのコントラストが美しく、乾いた空気にわずかな湿り気の匂いがした。
すでに車道は帰宅ラッシュで混み始めていた。向かい側の歩道では、おそろいのニットを着た老夫婦が手をつないで、チャールズ川の方に向かって散歩をしていた。車の排気ガスのせいで、高原のような新鮮な空気とは言えなかったが、秋のキリッとした空気の中をゆっくりと歩くのは心地よかった。
歩いているとすぐに汗ばんできたので上着を脱いで、バックパックにしまった。老夫婦の背中を後ろから眺めながら、同じ方向にシャツ一枚で歩いた。
ベーカリーカフェは、今朝と同じように暖かくて良い香りがしていた。店内は明るく、西日が窓から差し込んで眩しいくらいだった。キッチンではエプロンをした人たちがきびきびと動き回って、仕事帰りの人たちのためにパンを焼いていた。ぼくはカウンターでホットティーとクッキーを頼み、向かいにある公園で食べるためにそれをテイクアウトにした。
その公園は、こぢんまりとしているが、よく手入れされた芝生が美しく、地元の人たちの散歩のコースとして愛されていた。公園の木々は、やはりオレンジ色の葉をたくわえていた。
散歩コースの脇にあるベンチをペーパナプキンでぬぐってから腰掛けると、これもまだ湿っている芝生と土とが目に入った。水分をたっぷりと含んだ芝生は青々として、溌剌とした生命力が漲っていた。スズメくらいの小さなかわいらしい鳥が、その芝生の上を跳ねていた。
ホットティーをひとくちすすってからベンチに置き、クッキーを半分に割って口に入れた。クッキーはピリッと塩味が効いていて、甘みがその向こう側にわずかに感じられ、噛みしめるごとに、小麦の香りが口に広がった。地元の人々の日々の生活に馴染んでいるクッキーの味だと思った。
熱いホットティーをすすりながら湿った芝生を見ていると、サラのことが思い出された。サラは、八月から父のもとで研究していると言った。父とは頻繁に顔を合わしているのだろうか。父とサラが二人きりで話しているところを想像した。胸がキリキリと痛んだ。
ペーパナプキンを紙袋から取り出して頬と目の周りを丁寧に拭ってから、またホットティーをすすった。ちょうどよい温度だったので、もうひとくちゴクリと飲み込んで、残りの半分のクッキーを口に放り込んだ。
風が肌寒くなってきたので、上着をバックパックから取り出して羽織った。裏地に起毛加工がされているのでとても暖かい。目を上げて、順番に、空のペールブルーと、紅葉した葉のオレンジと、溌剌とした芝生の青と、湿った土のダークブラウンをゆっくりと眺めていった。それからベンチに背をあずけ、何かに焦点を合わせずに公園の全体を一度に均等に感じようとした。それは自分自身の全体を均等に感じることでもあった。
そうしていると、公園という概念に吸い込まれて自分がその一部になっていくのを確かに感じられた。自分無しでは公園はもはや公園ではないということも確実な真理だと信じることができた。
「この公園や芝生やぼく自身を、テーブルや椅子やビアジョッキという単語に置き換えることはできるだろうか?」
(何を言っているんだ?公園は公園だ。公園はビアジョッキじゃないよ)
「サラはお母さんの世界観にノックアウトされたと言っていた。どんな気分なんだろう」
(彼女は君のことを同じ立場だと言っていたけど?)
「父の理論が完成したのはわずか五年前だよ。父の世界観を共有しているとは思わないな」
(きみは世界観と呼べる何かを持っているのかな?)
「陳腐な世界観なら」
「ぼくは他の人が持っていない何かを持っている。そう思える時と思えない時があるんだ。学校という場所で人々に接するとき、ぼくだけが別の惑星から来たのかと思うくらい、彼らを理解できなかったし、彼らもぼくを理解できなかったと思う。ぼくの意識の表層に浮かんでくる感情や言葉は、どうやっても彼らに届かなかった。父や母には届いた言葉だったのに。そういうとき、ぼくは何か特別なものを持っていて、その特別なものを、他の人々にも理解できる表現に変えて届ける義務があるんだと感じた。
でも、その何かを理解可能な表現に変えようとすると、すぐに自信を失ってしまう。その何かは広大な砂漠のようなもので、ぼくごときがすくい取れるのはごく一部に過ぎないと思えてくるんだ。その何かという存在そのものが、単なる幻かも知れないとすら感じられる」
(まだ始めたばかりじゃないの。気楽にやろうよ)
「だいたい、世界観なんて誰でも持っているんだ。ぼくはビアジョッキではないことや、公園のベンチに腰掛けたとき、ベンチはぺしゃんこにならないことをぼくは知っている。秋のボストンはシャツ一枚では肌寒いし、向かいのベーカリーカフェのクロワッサンはいつも美味しい。紅葉した木々は美しい。量子状態は観測によってまったく違うものに変化してしまう。そして、人はいつか死んでしまう」
(付け加えるなら、秋の公園は人を感傷的な気分にさせる)
「ぼくのイマジナリーフレンドは、いつも嫌味なことを言う」
世界観とは未来に関する信念の体系に違いない。だから、特定の化学物質に反応して捕食するミジンコも世界観を持っている。未来に対する信念に主観的な自由が許されている意味において、我々は自由意志を持つのだ。
信念の体系を表現するためには日常的な言葉では足りない。言葉はあまりに離散化されすぎている。言葉に縛られた理性が、人々の世界観をポリゴン的な貧しいものに貶めてしまった。言語の離散性が偏見と対立を生むのだ。
だから、我々には主観的な意味付けを扱うための、客観的に了解可能な数理表現が必要だ。物質的な現象の表現だけが数学の役割ではない。物質的な世界を足場に立ち上がる情報論的な世界の記述と探求にも、数学が不可欠なのだ。それは、前例のない今を表現可能な連続性と、認識という原理的な離散性を兼ね備えたものだ。
(世界観が予測力だという前提からして怪しいものだね)
「自由エネルギーの捕食に予測以外の信念が必要だとでも?ぼくたちもミジンコも淘汰圧で最適化された結果じゃないか」
(君はファン・ゴッホの絵に特別な何かを感じるんだろう?ファン・ゴッホの絵やベートーヴェンの交響曲は予測力なのかい?)
「心象風景の表現は、自分の感じ方を他者と通信することだ。蛇を見た小鳥が警戒音を発し、その音を聞いた他の小鳥の心拍数が上がる現象と何が違う?」
(神聖さの有無。美の不在)
「ははは冗談きついよ。アンケート調査が表層の観察に過ぎないように、神聖さや美しさという感想は言語の限界そのものじゃないか。少女と一緒に空を飛んだ黒猫が、眼下に広がる世界の美しさに神聖さを感じている。たとえばこれを反証できるかい?反証可能性が科学の境界線だと信じているわけじゃないけど、あくまで一例さ。啓蒙主義が人間中心主義のドグマを啓蒙してしまったことは、実に不幸なことだと思うね。真善美なんてものを、未だに人間の特別さとして崇拝しているんだからね。その意味で、啓蒙主義の権化であるカントが差別主義者なのは筋が通っているよね」
(当時は、差別主義的な思想にニーズがあったんじゃない?)
「現代ですら、人間中心主義をポジティブな意味で捉えている無邪気な人がいるからね」
(彼らの本音は自分中心主義ってところかな?)
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