Ⅱ‐8

 次の日の昼休みに蘆名に会いに行って「ちょっと話せる?」って聞いて、取り巻きがざわついてたけど蘆名はすんなり俺についてきた。


 昼休み時間中でも誰も来ないし自由に使えるからって理由でまた女バスの部室で話すことになったんだけど、二人で部室に向かってる途中に「友達連れてこないで大丈夫だったん?」って聞いたら「何様のつもりだか知らないけど、みんながみんな櫻井にビビってると思わないでくれる?」って。


 それで、部室に着いて、二人で話すことになったんだけど、蘆名が携帯いじりながら「どうせレミのことでしょ?」って。


 最初、レミって言われてもピンとこなくて「レミ?」って聞き返したんだけど蘆名がイライラした感じで「宮城のことでしょ?」って言い直した。


「そうそう、宮城さんのことだよ」

「その話ならヨッチから聞いてる。昨日、近いうちに櫻井が私のとこに直接来るはずだって言ってたし」

「そうなん? ヨッチは何て?」

「教える義理は無いと思うけど?」

「あっそう。まあいいや、ヨッチからどこまで聞いてるか分かんないけど話を聞いたっていうんならさ、もう宮城さんをいじめるのやめてくんないかな?」

「別にあんな子どうだっていいけど、問題は私と櫻井が話をしに行ったのを周りの人間も見てたよね?

 それで、私がレミをいじめるのやめたら私があんたの言いなりになったんだってみんなは思うよね?

 あんたはレミをいじめから助けたヒーローで、私はレミをいじめた悪者で、しかもあんたに負けた負け犬になるんだけど、そんな落ち目になった私を周りがほっとくと思う?」

「そんなの自業自得じゃん」

「じゃあ、あんたは誰かに喧嘩を売られてもわざと負けてって頼んだらやる?」

「何? それって宮城さんから手を引く代わりに鏑木先輩にわざと喧嘩で負けろって話?」

「先輩の話は先輩の話であんたに言いたいこといっぱいあるけど、その話とは別。単純にあんたが私に何を頼んでるか分かってないみたいだったから分かるように言っただけ」


 なるほど、確かにできない話じゃないけど、やりたくないな。負けるのも嫌だけど、負けた後、今まで力で抑え込んでたやつが調子に乗るだろうし。


 この前蘆名に呼び出された時に理不尽に頭ひっぱたいたやつとかが勘違いして鏑木先輩や蘆名に乗っかって俺にちょっかい出してきたら殺意を覚える。


「言ってることは分かった。じゃあ、俺と蘆名の落としどころを見つければいいってこと?」

「見つけられればね」

「分かった、考えとく」


 俺がそう言うと蘆名が急に笑いだした。「何笑ってんの?」って聞いたら「だって、ヨッチの予想通りのことばっかり櫻井が言うから」って。


「何だよ、お前ら完全にグルになってんのか?」

「うん。あいつの方がよっぽど話が分かりやすくていいわ。もういいよ、落としどころとかそんなのは私とヨッチでやっとくから」

「何だよそれ。お前らがこれから何するのか教えろよ」って言ったら、また蘆名が笑いだした。


「これは私が言ったんじゃないからね、ヨッチだよ? 多分、あいつは納得しないだろうからその時は、お前には何も教えないし何もするなって俺が言ってたって伝えといてだって」

「あのガキ、バカにしやがって」

「クレームはヨッチに言ってね、私はあいつの台本通りに動いただけだから」

「ちょっと、ヨッチも呼んで3人で話そうぜ」

「いいよ、めんどいから。取りあえず、レミのことで櫻井がやれることは残ってないし」

「ほいで、俺の頼み聞く代わりに鏑木先輩に負けろって?」

「もうあの人とは終わってるから」

「あっさりだな。じゃあ何? 俺に何かやらせるっつったって鉄砲玉みたいなことしかできないよ?」

「知ってる」

「ああそう。宮城さんとのことは?」

「私はもう無関係だし、櫻井が付き合いたいなら付き合えば?」

「別に好きでも付き合いたいわけでもないよ」

「あっそう」


 蘆名は素っ気なく言って帰ってったけど「じゃあ、何でレミにそんなこだわってんの?」って顔に書いてあった。


 確かに宮城さんとは、これまでこれといった付き合いも無ければ助ける義理も無かった。昨日あの子と話してて、げんなりもしたし、ヨッチと同じくらい俺は宮城さんを好きじゃない。


 ただ、いじめられる方にも原因はあるみたいな加害者に有利な理屈が嫌いだったから? うまく言葉にできないけど、俺の心情に一番近い言葉で表現するならそれ。あとは、やっぱり完全に独りの状態になるの分かってほっとくのがね。宮城さんが女子じゃなくて男だったら鼻で笑って自業自得で済ますんだけど、何かね。


 俺は将来、女に甘くてだらしないやつになりそうな気がしてきた。まあ結局、宮城さんを助けるのに必要なめんどくさい手続きっていうか根回しみたいなのは全部ヨッチがやって尻ぬぐいしてもらったんだけども。


 最終的に宮城さんは女バスを辞めて美術部に入ったし、4軍まであるクラスの女子グループの中で1軍のナンバー2から2軍の最下位にまでランクダウンしたものの、そこでなじもうとしてるっぽいし、いじめも無くなった。蘆名は悪者にも負け犬にもならず、スクールカーストの女子部門トップの座に君臨し続けてる。


 今回の女バス騒動で一番大きく変わったのは、ヨッチと蘆名の距離が縮まったことかもしれない。ただこういう言い方をすると色恋を想像するかもしれないけど、そういう感じじゃ全然なくて、結託けったくっていうか業務提携っていうか、そういう言葉の方がしっくりくる感じで親密度が増していた。ちょいちょいLINEでもやり取りしてる。


「あいつと何をそんなに話すことがあんの?」ってヨッチに聞いたら、主に蘆名の相談と愚痴ぐちがメインらしい。前々から世話好きだとは思ってたけど、よくやるよ。


 ヨッチの話だと、蘆名が鏑木先輩と別れたのには、俺にも原因があるみたいで、俺が思ってたみたいに喧嘩で負けて先輩に権力が無くなって利用価値が無くなったからってわけじゃないらしい。


 先輩はもともと部活のエースで人気者でリア充ど真ん中の人だ。仲のいい先輩の同級生や先輩が気に入っている後輩達には人望があった。


 それが俺との一件で自信を無くしたのか何なのかは分からないけど変わってしまって、俺の話題はタブーになったし、自分のポジションとか別に誰も気にしていないようなことでも神経質になることが多くなって蘆名や周囲につらく当たるようになったみたいなんだよ。


 明るさが無くなったっていうか、今までなら何ともなかった些細ささいなことでも蘆名や友達と喧嘩をするようになって、そういう振る舞いをして余計に周りから人が離れてって、それに先輩が気付いて余計にこじらせてっていうね。


 蘆名はそれでも付き合ってたかったらしいんだけど、最後は先輩の意地なのか何なのか分かんないけど、これ以上みっともない姿を見られたくないって先輩の方から蘆名に別れを切り出したらしい。


 それ聞くと蘆名にとって俺は邪悪な存在でしかないなと思ったけど、俺にだって事情くらいある。


 だからヨッチに「それ聞いても蘆名に謝らないからね」って言ったんだけど「別に謝れなんて言わないよ。ただ、蘆名に随分と高圧的な態度だったんじゃない?」って言われて「ぐぬっ」っとなった。


 でもそれだって蘆名は敵だと思ってのことだったし、鏑木先輩のことで恨んでるのはホントだったわけだし、あの時、友好的とは言えない態度だったのは蘆名も同じだったわけだから、俺に後ろめたいところなんて無い。俺はそう思って黙ってヨッチの話を聞いていたら「そんな顔しないでよ」ってヨッチに苦笑いされた。


 自分ではそんな顔してるつもりは無かったんだけど、よっぽどふくれっ面をしてたらしい。「秀ちゃんに事情があるのと同じで、蘆名にも鏑木先輩にも事情はあるよって話」とヨッチが補足してきた。


 ヨッチが言うには俺が鏑木先輩みたいに器用な人を好きじゃないのは分かるけど、俺が思ってるほど鏑木先輩も蘆名も単純じゃないし悪いやつでもないみたいな。


 そもそも鏑木先輩は俺と喧嘩をするつもりは無かったみたいなんだけど、先輩が何人かで集まってる時に俺の話題がたまたま出て、周りが先輩にけしかけたんだって。


 俺らも一緒に行くからさみたいな感じで。先輩もそこで引いたら後輩の俺にビビってるみたいな空気になるしメンツもあるから前に出るしかなかったらしい。


 ほんで、いざ俺をシメに行ったら、俺が言うこと聞かねえわ、殴ってくるわ、助太刀するって言って一緒に来た先輩達は助けないで黙って見てるわでボロクソだったわけで。


「担がれるやつが悪い」って俺は言ったんだけど「秀ちゃんだって、前に出なきゃいけない状況だったから前に出たんでしょ?」って。「相手のことを知ると見方が変わらない?」って畳みかけてくるわけですよ。


「あの人いじめとかもやってたじゃん」って反論したんだけど、そもそも鏑木先輩はいじめてたわけじゃなくて、後輩いびりをやってた筒井って先輩にやめるように言っただけだったんだって。


 いじめをやってたのは他の先輩達らしい。鏑木先輩が注意した後で悪者になった筒井さんを他の先輩がハブったり、正義感出して筒井さんがいびってた後輩を連れてきて筒井さんに謝らせたりして、そんなことをしてたら、どんどんいじめみたいにエスカレートしてったらしい。


 サッカー部以外はそんなこと誰も知らなくて、よその部活のやつらがそれを見て、誰がそんなことを始めたのかって話になって、サッカー部で一番目立ってた鏑木先輩がいじめたんじゃないかっていう憶測が噂になって尾ひれ付いて広まったっていうのが蘆名の言うところの事実らしい。


「蘆名が話を盛った可能性は?」って聞いたらヨッチが「サッカー部に裏どりしたけど、ほとんど一緒のこと言ってた」って言われたから「人望ある優しい先輩ボコしてすみませんねぇ。こっちも必死だったもんで」って嫌味言ったんだけど「またすぐそんな言い方する」ってヨッチがあきれ顔になって「何度も言うけど責めてるんじゃなくて、知らなかったことばっかりだよねって話をしてるだけ。俺も知らなくて気付かされたことが結構あったから」ってまた苦笑いされた。


 結局、鏑木先輩も俺も前に出なきゃいけなかったから前に出て、そのことで二人の立ち位置は変わることになって、二人とも今の居場所に苦労してるよねって。


 二人だけじゃなくて、蘆名もそうで、鏑木先輩っていう後ろ盾が無くなって張子はりこの虎みたいになってたんだって。


 それで、今までの力関係とかも微妙に変わってきてて、自分の地位を脅かされそうにもなったし、誰かに地位を奪われて落ち目になっても誰も同情なんかしてくれないのは鏑木先輩を見て知ってたから、女子同士のマウントの取り合いで絶対に負けられないって思ったみたいだし、叩ける相手は必要以上に叩いたんだって。


 そのせいで瀬川さんや宮城さんみたいな犠牲者が出たし、西島みたいに一人で自分と真っ向から勝負ができて人望もある子と対立することにもなったけど、他にやりようが無かったって蘆名はヨッチに言ってるらしい。


 椅子取りゲームみたいだとヨッチは言ってた。みんな自分達の意思でそれぞれ今の居場所にいると思ってるけどそうじゃなくて、実際にはいつの間にか音楽が鳴ってて、それに合わせて椅子の周りを無意識のうちに歩いてて、音楽が鳴り終わった時に目の前にある椅子にただ座ってるだけなのかもよって。


 座った自分の椅子に満足するやつもいれば、他の椅子をうらやむやつもいるし、競争に負けて椅子に座り損ねるやつもいて、宮城さんみたいに、もう一度音楽を鳴らそうとするやつが出てくるんじゃないのって。


「その椅子取りゲームはいつまで続くんだ?」ってヨッチに聞いたら「人が集まったら必ず組織や派閥ができるから、大人になってゲーム内容が変わることはあっても、序列を決めるために争うことは生きてるかぎり続くんじゃない?」って。


 もしそうなら、俺はどこかのタイミングで椅子に座るのをやめて、音楽が鳴っても動かずに寝そべりながら、他人が興じるゲームをただ眺めていたいと思った。


「宮城さんはまだラッキーだった方だよ。誰も助けてくれないことの方が多いからね。我慢してメンタルが再起不能なくらい崩壊しちゃう人もいるし、助けを求めてもっと誰かに傷つけられちゃう人もいるし。いじめはよくないって誰でも教わってるのに世界中でいじめがあるのは、いじめが楽しいからなんだろうね」

「今の発言切り取ってTikTokにあげたいわ」

「そうじゃない? 人を踏みにじるのって楽しいんだよ。人間って自分の力で誰かを思い通りにさせると優越感を感じる生き物だし」

「俺だと思って安心してるのか知らんけど、よそでそれ言うなよ」

「分かってるよ。でもぶっちゃけさ、俺も秀ちゃんも蘆名も、それぞれ違いはあるけど、人の残酷さを否定しないって意味じゃ同じ穴のムジナじゃん」

「そうだな。俺達みたいなのがいなくなれば平和になるのかな?」

「ならないっしょ。宮城さんが蘆名の代わりをするかもしれないし、俺や秀ちゃんの代わりが出てきて同じようにもめ事を起こすだけなんじゃない?」

「救いの無い話だな」

「サバンナで生まれたばかりのインパラの子供は肉食獣に狙われた時、肉食獣が他の獲物を見つけるまでじっとしてるんだって。

 でもそれってさ、子供を助けられないインパラの親を責めたりできないし、自分の力で逃げることのできない子供を責めたりもできないじゃん? 食べないと生きていけない肉食獣もね。みんな生きるためにしてる行動なわけじゃん」

「カラスやイルカや象にもいじめはあるらしいしな。世の中っていうのはそういう残酷なものなんだからいじめは仕方ないって話?」

「違うよ。いじめは楽しいからだけじゃなくて、自分の地位や身を守るためにだとか、不安を無くすためにやった行動が結果としていじめになってる場合もあるし、理由や原因なんか無い場合だってあるよ。

 秀ちゃんは物事をシンプルにするのが得意だけど、その分だけいろんなことが乱暴になるじゃん。例えが悪かったかもしれないけど、生き方として、自分の身に降りかかった火の粉は自分で払えるようにはしたいし、それは当然だと思うけど、みんなにも事情があるのは頭の片隅に入れておいてって話」

「じゃあ、肉食獣が他の獲物を見つけるまでじっとしてるインパラの子供も、子供を助けられないインパラの親も、草食動物を食う肉食獣も悪く言うなよ? お前、宮城さんのことボロカスに言ってたけどさ」

「あの子は生きてくために仕方なくいじめたり、殺されたくないから蘆名にやり返そうとしてたわけじゃなくない? あと人間で肉食獣みたいな生き方してる人は悪く言うよ。人間は誰かを犠牲にしながらじゃないと生きていけないわけじゃないから」

「そうかよ。もういいよサバンナの例え。よく分かんなくなってきたし」

「いや、サバンナの例えは、あんまりうまくいかなかったけど、俺が言いたいのは人それぞれに事情も立場もあるって知ってるのに、才能なんて努力もしないで手に入れたもので誰かを傷つけて満足してるようじゃ、たかが知れてるんじゃないのって話」

「それは遠回しに俺がグレたのを言ってんの?」

「うん」

「こんなもん、全部成り行きだよ。誰かを傷つけて満足してるわけでもないし。ただ、お前が頭使うのを好きなように俺は喧嘩するのが好きなのは否定しない。

 俺がもし100マイルのストレート投げられたら甲子園やメジャーを目指すだろうし、この歳で100メートルを10秒ジャストで走れるならオリンピック目指すわ。自分が好きなことでどこまでやれんのかって気になるのが人情だろ?」

「ヤンキーになるのとメジャーやオリンピックを目指すのを同列に語るのはどうかと思う」

「うるせえな。自分は椅子取りゲームだのサバンナだので不謹慎な例え散々しといてよ」


 薄々感じてはいたけど、やっぱりヨッチは俺がグレているのに反対みたいだった。多分、ヨッチが本気で動いたら、尾笠原をぶっ飛ばす前の、どこにでもいるお調子者で至って普通の中学生に俺を戻すことも可能なんだと思う。


 でも、俺は自分のことまでヨッチにケツを拭いてもらうつもりは無いし、望んだものとは違う形になったけど、俺の今のポジションは、尾笠原と学年主任と鏑木先輩の犠牲の上に成り立ってる。


 やっぱ居心地悪いからパスって簡単に放り出すわけにもいかない。それは、あいつらに義理立てしてるってわけじゃなくて、こんなことになるなんて知らなかったんですって、無知を理由に自分のやったことから逃げ出すようなやつを俺自身が信用できないからだ。


 それに、尾笠原の時は軽いノリだったし深く考えもしてなかったけど、学年主任と鏑木先輩の時は、そこに俺の意思がちゃんとあった。この先どうなろうが今この瞬間は絶対に前に出るっていう覚悟でやった。その覚悟を引っ込めたり、ごまかしたりしたくなかった。


「何かさ、宮城さんのこともそうだけど、最近いろんなことで意地になってない?」


 ヨッチが何度も俺の本音を聞き出そうとしてきて、そのたびに俺はしらばっくれた。世間では親友には隠し事なんかしないで何でも打ち明けるみたいな風潮があるけど、それは生まれてから今までずっと光の道しか歩んだことのないようなピッカピカのリア充がやることだ。


 俺は最近のこと以外でもバンブーやヨッチに隠し事はあるし、ヨッチは今回の女バス騒動のことで俺に言ってないことは1個や2個じゃないはずだし、予想だけど俺の30倍くらい隠し事がある。


 バンブーは俺とヨッチに比べて隠し事は比較的少ないとは思うけど、そうやって油断させといて一番ヤバい野心を持ってそうな気もする。


 俺達の間で素直だとか純粋って形容詞は認めている反面、相手を見下して侮辱する時に使う言葉だし、ゲスいとか腹黒いは誉め言葉だ。

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