「幸いなる時」ジャラール・ウッディーン・ルーミー(ペルシャ語)


 君と我は共にベランダに座りて、幸いなる時を過ごすなり

 君と我は、姿は二つなれど魂は一つなり

 庭の色や鳥の声はまこといのちの薬なり

 君と我が縁を結ぶころ

 天つ星々が我らを物見に来たる

 君と我の姿を見すべし

 君と我は共にあり

 君と我は幸いなりて、ゆゆしき信とは無縁なり

 君と我が笑い合ひたるを、星座の鳥どもの妬がりぬ

 君と我は同じくこの時この所に居りたるに

 ひとしくイラクにもホラーサーンにも居りたる

 君と我はこの地に居りて、あはせて別なる所に居るなり

 君と我は永遠の楽園にて祝福さらる






 ***

 原典:https://ganjoor.net/moulavi/shams/ghazalsh/sh2214

 参照:https://archive.org/details/SelectedPoemsFromTheDivaniShamsiTabriz-ReynoldA.Nicholson/page/n103/mode/2up

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