46,霊力研究開発局/第一整備室・昼


 その技術は、最早革命と等しかった。


 高威力の弾丸に良質な火薬を使う必要も、高耐久の防具に希少な素材を使う必要も無い。

 術式を刻む。たったそれだけの工程を増やすだけで、武具の性能が何百倍、何千倍にも跳ね上がる。


 北の山脈から資源の多く採れるアレスは、強力無比な兵器や防具を格段に安価で、そして大量に生産出来るようになった。


 そして、二十六年前。アレスは長きに亘って行ってこなかった版図拡大を再開した。

 何処の誰も、その躍進に抗えない。近隣国家や民族にとって、アレスの侵攻は絶望そのものでしかなかった。


 きっと、その所業を耳にしたんだろう。何時からか、遠方の国々はアレスを「龍の住まう国」と呼ぶようになった。目に障るもの全てを焼き滅ぼし、それでいて巣には何人たりとも踏み入らせない、恐ろしき龍の住まう国、と。


 こんな理不尽と暴虐の国が、よりにもよって、龍に例えられるなんて。皮肉に思うのは、僕だけだろうか。


 さて。そろそろこの場所を発つ時が来た。全ての因果が繋がるまで、あと一息。


 ────もうじき、夜が明ける。


 陽の光の照らし出す先に、例え、一つとして報いは無くとも。

 走り続ける足を、まだ休める訳にはいかない。


 次、この手帳を開ける日は、何時になるかな。




 霊力研究開発局/第一整備室・昼




「実はオレ、帝国軍に入ったの、つい最近なんです。だから術式兵器っていうものが何なのか、よく知らなくて。でも、全く知らない訳じゃないんです。貧民街や路地裏の連中が、たまにそういうのを使ってるのを見た事があります。でもそれって何か、術式兵器とは違うものみたいじゃないですか。だから尚更、術式兵器って何なのかな、って。

 ……すいません、分かりづらい説明で」

「いえいえ。ジェンさんの疑問はよく分かりましたよ」


 打って変わって真剣な面持ちとなったフロフトは、ジェンとスズミを一瞥して椅子を勧める。そして壁に掛けられた黒板に、『術式兵器』と白墨チョークで記した。


「では、お答えしましょう。術式兵器とは、開発局第五代局長であるノディック・エナン・ヴァルキード氏によって開発された、一般化術式、という術式を武具や兵器に転用したものです。

 ……と、ここで説明を終えてしまうのも何ですので、一般化術式の概要と原理も少し、ご説明致しますね。


 術式とは『能力』保持者、主に超常現象系の『能力』を使用する人間が自らの『能力』の制御を容易にする為に使うもので、基本的に作成した術者本人にしか発動する事は出来ません。しかし一般化術式には、霊力さえ込めれば誰でも同じ効果を発揮出来る、という通常の術式には無い大きな特徴があります。普通であれば術式の発動には、対象、原拠、効果の三つ、言い換えれば、何を、誰が、どうしたいのか、の情報を必要とするのに対し、一般化術式にはこの誰がの情報が不要なのです」


 黒板に書かれた「対象」「原拠」「効果」の言葉のうち、「原拠」──「誰が」の部分に二重線を引いてから、フロフトは話を続ける。


「しかし、ただ単純にこのを一般化しただけだと、術式は発動せず、一般化術式は成立しません。そこで必要になってくるのが、『能力』と霊力耐性の関係です」


 「能力」、霊力耐性。両端にやじりの付いた矢印を、フロフトは二つの単語の間に描いた。


「ご存知かとは思いますが、人の持つ個々の霊力には各々の『能力』の特性に応じた耐性が様々な強度で備わっており、これを霊力耐性と呼びます。例えば、高熱を操る『能力』を持つ人の霊力には高温の霊力耐性があり、出力可能な熱が、麵麭パンをこんがりと焼ける程度であれば(Ⅱ)または(Ⅲ)、硝子や石を変形、融解させる程であれば(Ⅳ)から(Ⅴ)の強度を備えている、といった具合ですね。


 このように、霊力耐性は『能力』を元として発現します。ですが、ここで時の研究者達は考えた訳です。『能力』に基づいて霊力耐性が出来ているのならば、その霊力耐性は『能力』の存在の証明になり得るのではないか。つまり、術式で霊力耐性を作って『能力』の存在を上手く裏付けてやれば、その術式は『能力』のように特定の効果を発揮するのではないか、と。当時、説として提唱されていたこの理論は、提唱から約二十年後、今から四十年ほど前、術式で霊力耐性を模する技術をノディック氏が開発、『能力』の擬似的発現に成功した事により立証されました。


 既にお察しかもしれませんが、その、つまりこそが一般化術式の事であり、その存在はアレスにとってとても大きなものとなりました。何故なら、それまで数少ない『能力』保持者に頼りきりだった国境警備が、『能力』保持者を必要としないどころか、元の三分の一の兵力で済むようになったのですから。時が経った今日こんにちでも、その影響力に変わりはありません。一般化術式は常に様々な改良を加えられて進化し、アレスという国の下支えとして重要な役割を担い続けているのです。

 さて、一般化術式の説明はこんなものでしょうかね。廃品ではありますが、術式兵器の実物をお持ちしますので、少々お待ち下さいませ」


 白くなった指先を払いつつ、フロフトは『立入禁止』と書かれたドアの向こうへと消える。間も無く、彼は大きくひしゃげた胸当て一つと、見るからに単純な構造をした拳銃を一丁、両手に持って現れた。

 それらを、よいしょ、と作業台の上へ置き、フロフトはジェンとスズミを手招く。


「こちらが術式兵器になります。この胸当てだと、術式諸共に大破していて見づらいですが、この部分に(Ⅴ)の衝撃耐性、そして同強度の電撃耐性を付与する一般化術式が描かれています。十全に効果を発揮出来れば、恐らく砲弾を真正面から受けても無傷でいられるでしょう。

 これは霊力砲ですね。霊力砲には主に、強力な熱線を放つ小銃型と、連射の利く拳銃型の二種類がありますが、今回のこれは見ての通り、拳銃型になります。確かここら辺に……あ、ありましたね。こちらが霊力砲の一般化術式です。主に使われているのは高温発現型と閃光発現型の術式ですが、見えるでしょうか。それらの機能を補助する、また別の一般化術式が緻密に描かれています」

「ほおー、すっげえ……」


 ぽかんと口を開けたまま、まじまじと一般化術式を観察するジェンの様子に、フロフトはスズミと笑い合ってから、ジェンの元へ近寄って行った。


「術式兵器の説明も大方終わったので、次はジェンさんが見たと仰る、術式兵器に似た武器についてですね。

 二、三年程前でしょうか。貧民街や路地裏を中心に、術式兵器のような特徴を持った武器、特に霊力砲が多く出回っているという話が政府中枢に届き始めました。それから割とすぐでしたね。治安維持部隊が回収作戦を決行し、我々、開発局は皇帝陛下の御下命により、回収された武器の解析を任されました。

 ……結論から言うと、主観を交えれば、門外不出である筈の技術が何処かから漏出したとしか思えない程、術式兵器に非常によく似た仕組みを持った武器でした。しかし何から何まで瓜二つという訳でもなく、総じて言えたのは、製造元が不明である事と、術式兵器と比べて品質が非常に劣悪である事。と言うのも、まず術式自体の精度が悪く、安全機構も付いていなかったのです」


「安全機構なんてモンが付いてるんですか、術式に?」

「ジェンさんにとっては馴染みの薄いものでしょうし、あまりピンと来ないかもしれませんが、人によっては術式の使用に命の危険を伴う事があります。それを少しでも無くす為に、術式兵器に使われる一般化術式には、安全機構が二種類付いているんです。

 一つは術式の変質、つまり霊力負けを感知した際に壊れる仕組みです。霊力負けを起こした術式は暴走する危険があります。なので、未知の被害を出すくらいなら潔く自壊してしまおう、という訳ですね。

 もう一つは、事故による霊力切れや霊力喪失を回避する仕組みです。万が一、使用者から供給される霊力量が規定値を大幅に超えた場合、直ちに機能を停止する事で霊力の急激な消費を防ぎます。人命に直結するという点では、こちらの方が重要ですね」

「流石はスズミさん。その通りです」

「ふーん、成程。……あ」


 スズミの説明に納得したのも束の間、何かに気付いたようにジェンは目を見開く。


「そう言えばオレ、前、武具屋のおっさんが『最近変な死に方をするヤツが多い』ってぼやいてたのを聞いたような気がするんですけど、それってもしかして──……」

「はい。恐らく、主に貧民街や路地裏で増加している変死体の事でしょう。治安維持部隊の調査によると、特定出来た死因のうち、七割が霊力喪失だったそうです。関連が大いに予想出来ますね」

「って、事ですよね……」


 帝国の闇をまた一つ暴いてしまったという感覚に陥り、マジか、と深く溜息をつくジェンを、フロフトは真摯に見つめた。


「国が製造を命令した工場、それ以外の場所で造られた術式兵器。現在、政府ではそれを『偽兵器』と呼称し、製造元の解明を急いでいます。しかし、いくら劣悪な品質とは言え、相手が使うのもまた術式兵器。一度ひとたび火を噴けばこちらと同等以上の火力を発揮される事から、そもそもの捜査や兵器の回収が困難を極めています。

 ……私は、貴方がた二人が特殊部隊に所属している事を知っている人間の一人です。先日の任務における偽兵器の回収、大変感謝しております。アレスの安寧は、もしかすれば特殊部隊の双肩に掛かっているのかもしれません。我々も全力を尽くします。ですからどうか、今後ともお力添えを、宜しくお願い致します」

「あっ、と、その」


 ふとした疑問の答えを求めただけの筈が、フロフトに深々と頭を下げられ、ジェンは言葉に詰まってスズミへと視線を送る。が、ゆっくりと大きく頷いた彼を目にして意を決したのか、ジェンは彼にそっと声を掛けた。


「フロフトさん、大丈夫ですよ。オレで良ければ全然、協力しますから」


 笑顔を見せるジェンに、フロフトは、ありがとうございます、と何度も頭を下げる、が。


「あ! それはそれとして、ジェンさん。今日でなくても構いませんから、『能力』の事、このフロフト・ベノンに是非、お教え下さいね!!」

「あっ、はい……」


 一転して目をきらきらとさせるフロフトを目にし、ジェンは不満にも似たえも言われぬ感情と共に、きゅっと口を結ぶのであった。




 中央政府/東側回廊・午後




 日の射す中央政府の廊下を、ジェンとスズミが談笑を交えつつ歩いている。


「面白かったなー、開発局。フロフトさん、ちょっと変だけど普通に良い人だったし」

「ちょっと変、ですか。ジェンさんは寛大な人ですね。僕の時なんて、反射的だったとは言え当て身で卒倒させてしまいましたから。いやあ、反省です」

「え、スズミさんにも同じ事やったんですか、あの人!? てか、やっぱスズミさんってまあまあ武闘派──……?」

「まあ、この話は置いておきましょう」

「今はぐらかされましたよね、オレ?」

「気の所為ですよ」


 ジェンからの疑いの目を物ともせず、ははは、と他人事のように笑うスズミだったが、その笑みは暫くもしないうちに彼の表情から消えた。


「開発局へ行く前、何やら落ち込んでいる様子でしたが、どうされたんですか」

「……気付いてたんですか」

「ええ、まあ。一目見て、何かあったんだろう、くらいの察しは付きましたよ。差し支えが無ければ、どうか聞かせて下さい」

「……ホント、しょうもない事なんですけどね」


 ばつが悪そうに、ジェンは人差し指で頬を掻く。


「一週間くらい前、路地裏の地下施設が崩壊して地面が陥没した、って事件があったんですよ」

「はい、知っています。南部のシュダルト警備隊が大騒ぎしていましたね」

「実はオレ、色々あってその時の現場に居たんですよね」

「……ほう?」


 薄笑いを浮かべ、彼は自らの経験、その全てをスズミに打ち明けた。


 事件後の事情聴取を受ける最中、銃声を三発程耳にした事。

 何事かと、警備隊と共に銃声の鳴った場所へ駆け付けた瞬間、一人の警備隊員によって一人の男が、少女と子供の目の前で頭部を撃ち抜かれた事。

 公衆の面前で人を殺す、という行為に逆上してしまい、その隊員に掴みかかってしまった事。


「……──で。実際の所、その銃殺された奴が、最初に聞こえた銃声の主だったらしくて。結局オレ、公務を正しく全うした隊員に謂れの無い乱暴を働いた他所者、って扱いになったんですよ。それで今日、メイラ大佐に呼び出されて怒られた、って感じです。

 ……何と言うか。軽率だったなあ、って思ってます」


 自嘲するかのように、ジェンは鼻で笑いながら言い捨てる。

 俯き気味だったスズミが、ふとその場で立ち止まった。


「本当に、そう思うんですか」

「……え」


 スズミの低い声音に、ジェンは思わず振り返って彼を見る。


「自分のその行いが軽はずみだった、と。避けるべき間違った行動だった、と。本当にそう思うのか、と訊いているんです」


 ジェンにとって、それは初めてではない。幾度か目にした事のある、スズミの怒りの表情。それが自身へ向けられている事に戸惑い、ジェンは彼から目を逸らす。


「……思ってませんよ。思うワケ無いじゃないですか。だって、子供の前で、手を伸ばしてる人がいる目の前で、ですよ!? 有り得ないだろ、普通……!

 でも、結局周りから見たらそう見えるから、怒られたんじゃないですか。オレが、何時までも一般人の延長線上にしか居ないから。もう『ギルド』なんて、二度と行けないかもしれないのに」


 一向に目を合わせようとしないジェンに、スズミは浅く息を吐く。


「程度はどうであれ、隊員に対して暴力を振るった。その点で見れば、確かに君は軽率だったと言えるでしょう。

 ……僕はその現場に居ませんでした。だから、実際にそこで何が起きて、当時の君が何を思って行動したのかなんて、記録を読み解いて想像するのが精々で、真に理解する事は出来ません。ただ、これだけなら言えます。君が思ったそのが、多くの人を傷付けただろうその隊員に憤った君の心が、間違いである訳が無い」

「……でも」

「大佐は、何と仰っていたんですか」

「……一時的な衝動のままに動く事は許されない。湧き上がる感情は胸に秘めろ、って」


 少しだけ、スズミの口元が緩んだ。


「ジェンさん。前、お話ししましたよね。アレストリアという国は、三十年足らずという短い期間で多くの国や民族を滅ぼしてきた、と。それを可能にした最たる理由は、術式兵器ではありません。そもそもの軍隊が強力だからです。

 軍隊とは、群を個として統率する指揮官と、指揮官の命令に従う兵士、この二つが揃って初めて成立します。指揮官の自由に使える手足として機能する兵士が多ければ多い程、軍隊は強力になっていく。ですから、兵士である人間に個としての強さはさして必要ありません。それよりも命令へ忠実に従い、行動出来る能力を持っている事の方が遥かに重要なんです。


 ……軍という組織の性質上、作戦の一環として残虐性の高い行為をしなければならない事が、時としてあります。この部隊を壊滅させろ。王とその血族を皆殺しにしろ。退路上にある町や村を端から全て略奪しろ。目を塞ぎたくなるような光景を自らの手で作り出さなければならない、なんて、何も珍しい事ではありません。

 アレストリアの一般兵の多くは、それらを命令一つで淡々と熟し、終わった後も平然としたまま、罪悪感の欠片も抱く事すらしません。何故か。。自分達は命令に従い、その通りに作戦を実行しただけ。だから敵国の兵を、無辜の住人を、どれだけ手に掛けようが何も思わない。自らの行動の是非や善悪なんて考える必要も無い、それどころか、気にするだけ無駄ですらある。……自分達は、ただやれと言われた事を、やったまでなのだから」

「……スズミさん」


 苦りきった表情で絞り出すように話すスズミに、何時しかジェンの視線が釘付けになる。


「逆らえ、と言っている訳ではありません。軍に属する以上、上からの命令に従うのは当たり前の事。それが例え、どれだけ人道に反する事であってもです。そうでなければ、軍の機能が滞ってしまいます。だから、大佐の言葉を借りて言うなら『一時的な衝動のままに動く事は許されない』んです。でもそれは、良心を捨てろ、という意味ではありません。寧ろ何時、自分が理不尽の片棒を担ぐかも分からないからこそ、良心は、自分がする事の意味を考える心は、絶対に捨ててはいけないんです。

 ……君には、兵士という役割に、善悪の判断の全てを委ねるような人になってほしくない。だから、自分の行動を一括りに軽率だ、なんて、蔑ろにしないで下さい」

「…………」


 言葉を失い、返答もままならないジェンをじっと見たのも束の間、お説教みたいになってしまいましたね、と一転、スズミは彼から顔を逸らした。そして間の悪さを掻き消すように、さあ、とジェンの肩を持ちながら、再び廊下を進み始める。


「これから何か、中央政府での予定などありますか?」

「い、いや。特に無いですけど」

「……そうですか。なら、中央玄関の広間ロビーまでご一緒しましょう」

「ありがとう、ございます」


 ジェンは何処か上の空の返事をしながら、スズミに連れられるようにして歩いていった。

 そして、間も無く。


「では、僕はここで。またお会いする事がありましたら、その時は宜しくお願いします」


 中央政府、中央玄関前。人の居ない大きな広間ロビーを、スズミは一人離れて行く。

 その背中を眺めていたジェンが、小さく息を吸った。


「……あの、スズミさん」

「? はい、何でしょうか」


 振り返っても、普段通り。何の変わりも無い、彼の姿。

 それを前にして、ジェンはにっと笑ってみせた。


「オレ、もうちょっと頑張ってみます。

 じゃあ、オレもここで。こっちこそ、宜しくお願いします!」


 ぽかんと立ち尽くすスズミを他所に、頭を下げてから、ジェンは小走りで中央玄関へと去って行く。


 上官や部下は疎か、他の同僚にすら明かした事の無い、自らの胸の裡。

 例え声は届かずとも、決してそれを軽んじなかった彼の後ろ影へ、スズミは穏やかに、しかし満面の笑みで答えた。


「……はい!」

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