第#話・閑話 現代の記憶

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「ギルドからの報告によると、例の封印が解けていたそうです。」

「遂にか。それで?被害はでているのか?」

「それが、封印されていた【復讐の大狼】の姿はなく、残留魔力のみが残っていたそうです。」

「そうか、我ら人間が生んだものだ。

どれだけの人間が犠牲になるか。」

「封印が解けた原因は最古の魔法使いである【王国の守人】が亡くなったためと思われます。」

「そうか。彼は、最期まで国を想って、代わりに我らの国を守っていたのだろう。」

「封印の内容を調べたのも彼ですので。」

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「ロゼリア嬢、受付嬢としての仕事はどうだね?」

「最近ではすっかり慣れました。」

「そうか、それは良かった。」

「・・・ギルド長、例の魔物ですが、魔力が、とても薄いのですが、街に感じられました。」

「・・・そうか。」

「解っていたのですね。」

「一番近い街だ。それに、奴は人に恨みを持っているだろうからな。」

「・・・街は、どうなるでしょうか。」

「さぁ。今は事が過ぎるのを待つだけだ。」

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「久しぶりの街ね。」

「どうしたんだ?姉ちゃん。急に立ち止まって。」

「失礼。とても活気に溢れていたものですから。」

「ははは。そうか、まぁ気をつけろよ。

姉ちゃんみたいに綺麗な奴は絡まれるからな!」

「ええ。感謝します。」

「おう。じゃあな!」

「・・・さて、貴女はどこにいるのかしら?

フレイアさん?」

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