第十一話 衛兵さんこの人達です。

というわけで現在夜中。侵入してきた奴らを監視している。みた感じ会話せずに意志疎通が出来ているので恐らく通信が出来る系統の魔法やスキルを使っているのだろう。良くみれば特殊な魔力が出ている。とりあえず一人倒して魔力を拾おう。


「こんばんは。」

「!?メイ...」

「喋らせない。」


魔力波的に念話を使っているみたいだ。そして知らせようとしていたみたいなのでサクッと倒す。そして軽く魔力を合わせて念話を盗み聞きする。


「戦闘班点呼せよ。」

「・・・」


反応が無いみたいなのでさっき倒した奴が恐らくリーダーとか一番なのだろう。

というか既に二階に登る階段の手前に居るね?速くしないとかな。


「ベータ、無事だ。」

「チャーリー同じく。」


アルファかよ。まぁとりあえず魔力波を辿って四番目に喋る人物、つまりデルタと思われる人物をみつける。


「デルタ、こちらも無zぐっ…」


恐らく点呼の途中だったのだろう。

盗み聞きしていた音声が途切れた。


「デルタ?応答せよ。」


警戒させてしまったかな?

移動しながら考える。


「・・・」

「戦闘班リーダーより命令する。一階玄関前で戦闘班は固まれ。」


返事がないから警戒しているのだろう。

まぁ集まる前に人数を減らすけど。

さっき魔力を感知した場所で一人倒す。


「・・・」

「チャーリー了解。」


ベータさんでしたか。まぁ近くにもう一人いるからついでに倒そう。


「ベータ?応答せ…」


喋ってる途中だけどごめんね?

リーダーなら尚更逃せないんだ。


「リーダー?…こちら戦闘班チャーリー。

探索班へ告ぐ、戦闘班は壊滅状態と思われる。いち早く探して持ち帰れ。」


ふーん探索班は固まってるのかな?

というか指揮する存在がいなくなった後の対応がとてもはやいな。戦闘班は全滅させるか。


「探索班オール、了解した。そちらも用心するように。」

「戦闘班チャーリー了解s…」


さよなら。喋ってる途中だけど。


「チャーリー?」

「探索班オール。背中を合わせろ。」

「「了解」」


さっきから速攻殲滅したのと喋ってる途中に倒しすぎたせいでとても警戒している。というか既に二階にいるね。

じゃあお嬢様が危ないから、少し本気を出そうかな?

背中合わせで移動している二人と先頭を歩く一人を見つけた。まずは二人を倒そう。

でもなー。流石に距離が近いな。音が出ちゃうし。そうだ、こんな時の魔法じゃないか?『音響系統魔法・無音きこえず


「探索班、これからは念話を使わずに行く。念話は傍受される危険がある。」

「・・・」


この人凄いな。念話を聞いてたのばれてる。まぁ二人を無力化した今は関係無いけど。


「探索班?」

「良くわかったね。傍受されてるって。」


目の前に立って話をする。


「何者だ?」


聞かれちゃった。メイドだけど、使用人だけど、今はやっぱりこう答えよう。


「私?私はねぇ。夜間警備員です☆」


侵入者の首をおもいっきり叩いて気絶させる。これで侵入者は全員倒したかな。

とりあえず倒れた奴らを庭に縛って集めておく。明日朝一で衛兵さんにつれてって貰おう。邪魔だし。

それじゃ久し振りの睡眠だ。おやすみ。


おはようございます。

とても良い朝ですので今日の朝食はいつもよりも腕を振るいましょう。

今日の朝食は小麦から作ります。

小麦から小麦粉を作り、しっかり精製して水やその他諸々を投入して良く捏ねる。そしてパンの種にしたところで『植物系統魔法・発酵』をかける。そしてパンの一次発酵、二次発酵を飛ばす。飛ばせるのです。

魔法って凄いな。


そしたら『火炎系統魔法・フレア』でパンを焼く。普段のオーブンはどうしたって?今日は調子のってるから。

焼き上がるまでに卵、砂糖、果物の果汁を混ぜた液体を作る。

そしたらパンが焼き上がったのでパンを切り分ける。そして焼きたてのパンをその液体へと投入する。そしてしっかりと浸したら今度はフライパンで焼く。こんなに速く二回も焼いて大丈夫かな?まぁ、いいか。

というわけで完成したのがこちらになります。の前にお嬢様を呼びにいく。


「お嬢様、朝食の準備が整いました。」

「・・・わかりました。」


いつものながれですね。

お嬢様を待って食堂へ向かいます。


「今日の朝食はハニートーストでございます。こちらに屋敷の果物を使ったジャムを各種用意しているのでお好きにお使いください。」

「美味しそうですね。戴きます。」


お嬢様が食べ始めた。一口食べて驚いた後、夢中でお嬢様は食べている。

やっぱりお嬢様って甘いもの好きですね。


家事が終わったので衛兵さんに例の侵入者をつきだしに行こうかなと考えていると。


「失礼する。」


玄関から声が聞こえる。誰かと迎えにいくと衛兵さんだった。


「昨晩の夜中にこの屋敷に忍び込んだ者がいると街の者に聞いてな。確認しに来たのだが、大丈夫か?」


そう聞いてきたので私は庭を指差して


「衛兵さんこの人達です。」


と言った。


「・・・あの庭で縛られてる奴らのことか?」

「そうです。見て下さい私の腕を。」


そうして包帯を巻いた腕をみせる。


「これ昨夜襲い掛かられた時きられたんですよ。危なかったです。」

「怪我をしているのか。それなら奴らは犯罪者で間違いないか。」

「一応審問官にも手伝って貰った方が良いかもですよ。貴族がどうとか話してましたから。」

「そうか。情報感謝する。それでは奴らを連行する。」

「お願いします。」


というわけで侵入者達はつれてかれた。

え?怪我してないのに包帯巻いてどうしたって?情報操作って大事なんだよ。

まぁ、ひとまず不安は減った。恐らくあの貴族も捕まるだろうし、一旦は普段の生活に戻せるか。ギルド行かなきゃな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る