第七話・閑話 お嬢様の詳しい説明教室
というわけで食後にお嬢様から常識を教わることになった。
「それでは今日はギルドやそれ関連についてのことを教えます。良いですか?」
「お願い致します。」
「それではまずギルドについての説明ですが、基本的には街の依頼や街の周囲の魔物の対策等を行っている組織のことです。ギルドと言っても種類があり、それぞれ専門的なギルドがあるのですが、この街が最初のギルド発祥で大きい街ということもあり、ギルド本部が有ります。総合ギルドとも呼ばれていますね。」
「成る程。」
「そして本部ということもあり、他のギルド支部等よりもギルド員の質が高いです。なので十日でCランクになった貴女はおかしいですね。」
「そうなのですか?」
「一般的にCランクになるには2ヶ月~3ヶ月の期間が必要で、早くても1ヶ月を切ることは滅多にありません。
話を戻しましょう。次の説明としては、何故ギルドが出来たのか、についてです。
過去に『
「そうですね。」
「その分布として『攻撃系統』の魔法使いは殆どギルドに属し、『防御系統』の魔法使いは約半数が国に属しています。
理由は単純で、『
「そういうことですか。」
「大体は説明しましたね。後説明していないのは、ランクについてですね。
遅れましたが説明します。ランクは基本的にその人の強さによって決まります。そして他にも様々な技能を総合して適正ランクが決まります。最初はFから始まり、
E、D、C、B、A、Sとあり、Sは小国一つを滅ぼすレベルのモンスターを「倒せる」レベルの人ですね。例外としてunknownというランクがありますが、こちらは大国を「軽く」滅ぼすレベルのモンスターと「戦える」レベルの人となります。」
「「倒せる」と「戦える」、しかも小国規模と大国規模というと、そこまで違うのですか?」
「ええ。unknownはそれだけ例外なのです。まぁ、その例外ですら倒せないモンスターもいるのですが。」
ということでお嬢様の説明は終わった。
過去に比べて人間が弱くなっているので恐らく「私が封印された理由に間接的に関係するモンスター」はunknownよりも圧倒的に強いのだろう。
そういえばそろそろ、封印が解ける頃かな
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