第7話冒険に出るには、若いかも。
翌朝、宿屋の親父に連れられて、村の魔術教室に向かった。
ここは始まりの村だが、そこそこ大きく、村の人も多い。村の人は、山田のことを最近、やつてきた魔物退治の人と知っている。
魔術教室に行くと、火炎系の魔法の実技試験をしていた。
多い炎、小さい炎、いろいろな生徒が火炎魔法を出していた。
(村一番の使い手は、あの先生ですね)
メガネをかけた、背の高くて痩せ型の男性が生徒を教えていた。
(いや、あそこにいる、あの子が一番だよ)
山田が見るところ15から16くらいの女の子である。長い艶のある髪、かわいく、活発な女の子である。
魔法使いの服が似合っている。
一番の使い手でも、まだ冒険に出るには若いかな・・と山田は思った。
山田が要件を切り出すと、先生は(キングスケルトンの件ですね)と反応した。
村の情報は早いが、それにしても、この先生はいつこの話しを聞いたのだろう?
改めて山田は魔法教室の先生に冒険に来てほしいと頼んだ。
(私が行く!)
村一番の魔法使いの子が言った。
(確かに、実力的には、この子が良いのですが・・)
先生もそう言った。
若い女の子だから不安はあるが、いずれは実戦も経験しなければならないなら、いい戦士にみてもらってもいいのではという考えだった。
(私がこの村を平和にする!)
と女の子は言った。
しかし、もう少し大人になってからでもと山田が提案すると、
(シスターに聞いてみましよう)
女の子が答えた。
まあ、シスターが言うなら、この子も納得するだろう。
山田は、宿屋の親父と、魔法使いの子と協会に向かった。
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