第6話もうそろそろ、美女が出てきてもいいんじゃない

村に戻ると、山田は宿屋で晩飯にした。

冒険中は、パンと水ばかりだった。

山田は転生前の世界でビンボーだったから、粗食に不満はない。それでも宿屋のご飯はうまい。

スープが特にうまい。

皿を持ち上げて、キレイにスープを飲み干すと山田は親父に話し始めた。

(北の森に行ったら、スケルトンが出てね)

(そう、スケルトンが出るのよ。おつかなくてね)と親父が続けた。

(そのスケルトンを三体、倒したの)

(あんた、やるね〜)

(ところが、そこから、キングスケルトンが出てきて)

(えっ・・)

親父も驚いている。

キングスケルトンが出てきても、物語の中盤、こんなのどかな村に出る魔物ではない。

(村の人に、外出するとき注意するよう言わないと・・)

キングスケルトンを振り切って逃げられる村の人は誰もいない。

山田はキングスケルトンの手下まで相手にすると負けるから、誰か手助けしてくれる人はいないか親父に聞いた。

(村の教会の教会のシスターの破邪の魔法はすごいそうです。)

異世界もののシスターは美人と相場が決まっている。

(また、村の魔導教室に通う子にも、天性の才能があるとか・・)

どうやら、この二人が冒険を手伝ってくれるようだ。

宿屋の親父の紹介で、山田はその二人に会いに行くことにした。

それも明日だ。今日は疲れた。久しぶりにベッドで寝られる。

そんなことも喜びになる山田であった。

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