第2話 目が覚めると知らない世界にいた。サラリーマンしか知らないのに。
目が覚めて、ふっと周りを見渡すと知らない世界にいた。
いつもと日本家屋の畳もなく、壁もない。
今は古い宿屋の一室にいるようだった。
ベットの傍には今まで見たことがない無骨な剣と丸い盾が置かれていた。どうやら山田の持ち物のようだ。
その脇にはよろいびつがあり、開けてみると重そうな鎧が入っていた。
鋼の装備かな?
山田は自分のレベルを確認すると52。
(歳と一緒!)
おそらく、このあたりならなかなかのレベルだろう。
(このまま、魔物刈りで生計をたてようかな)
山田はほぼブラック企業にいたので、おわらない仕事、変わらない給料、捨て駒的扱いに比べ、まだ魔物を倒したら、まちがいなくもらえる報酬に強く惹かれた。
(頑張ったら、その分もらえる!夢見たい!)
しかも身体の調子がいい!
身体から気力が溢れる。
(まずは情報収集)
山田はとりあえず宿屋の親父に話しを聞きに言くことにした。
転生前に比べて積極的であった。
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