5 何故君が…

 二週間後。

 私もみんなも、クラスになれてきて、先生とじゃれ合う(?)感じになるまでになった。


 私も有留ちゃんと色々なこと、話せるようになったよ。

 なのに。




 真夜は部活の仮入部、天体観測部に行くって言ってたから、私と有留ちゃん、そして派手目のグループの貝塚柚芽かいづか ゆめちゃんと、海澤聖奈うみざわ せなちゃんと、夏川美桜なつかわ みおうちゃんと、ドーナツ屋さんに行って、色々と話をした。

 その帰り道――――――――――。


 私たち四人が、ドーナツ屋さんを出る。

 小さなショッピングモール的なところを出て、目の前にはすぐ交差点。


 私たち5人は、ほとんど全員で通学路が違う。

 別れようとした、その時――――。


 私が行こうとしていた方向の横断歩道には、真夜が歩いていた。もちろん青。

 なのに、軽自動車のタイヤが、真夜の足を踏んで…!


「真夜‼」


 ガッ――――。

 その不気味な音が鳴った瞬間、私は頭の中が真っ白になった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る