第19話
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ」
僕は天文学部の部室で大きな息を漏らした。
「疲れるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううううううううううううううううううううう」
同じく天文学部の部室で龍魔も同じように大きな声を漏らす。
「……お疲れ」
そんな僕と龍魔に陽向は労いの言葉をかけてくれる。
「お疲れ様!お兄ちゃん!」
「……あ。俺は無視なのね」
そして、佐倉は僕だけを労い、龍魔に小さなダメージを与える。
「マジで。頭おかしい。なんでみんな戦闘民族が如く僕たちに群がってくるの?ブラック企業も真っ青な勢いで扱いているんだよ?生意気で周りに当たり散らかすどうしようもない奴が全てを許す心と博愛の心を手に入れるような扱いだよ?法律ガン無視で大暴れしているんだよ?なんで応募者がつきないの?なんで国は僕たちに対して何も言ってこないの?」
「いや、お国からしてみれば国民が強くなって愛国心に目覚めるのは良いことだからね」
「えぇ……何でよ。だからと言ってここまで強くする必要はなくない?お国は他国に戦争をふっかけて一億玉砕でも仕掛けるの?僕の教育を受けた人たちは魔力の操作を本能で極め、水爆の直撃にも耐えれる化け物存在になったよ?多分今なら第二次世界大戦末期のような世界を敵に回しているような状態でも竹槍一本で勝てるよ?このまま全国民が僕たちの教育を受けたら」
「……え?もう既にそこまでのレベルになっているの?」
「うん。なっているよ」
「ちょ、ちょっとそれは想定以上かもしれない……」
「ハッ!お国様も所詮大したことねぇな。ただのガキ二人の影響も理解出来ないとは!俺らを舐めんなよ!」
「そうだ!そうだ!もっと僕たちに休みを!毎日ダンジョンに行っているよ!?授業すら受けずにダンジョンに行っているよ!?」
「あっ。お兄ちゃん。もうそろ出ないと次のダンジョン探索サポートに間に合わなくなっちゃうよ」
「「……」」
何の悪気もない佐倉の言葉を聞いて僕と龍魔は黙る。
「「あぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああ!!!」」
そして僕と龍魔は発狂した。
もう嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!
「あっ。もう休み時間終わる。教室に行かないと」
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