第18話
「貴様らは何の価値もない蛆虫から人々を守り通せる一人の人間となったッ!汝らが成果ッ!戦闘ッ!研鑽ッ!称賛に値するッ!」
僕はびっくりするくらいボロボロになり、覚悟が決まった一人の戦士の顔が出来上がった大人たちを眺めて大きな声をあげる。
ここまで強くなるのは普通に想定外である。
人間って凄いんだね。
「これからも日本に仕え、日本人を守り、我らが祖国を守る戦力となることを期待しているッ!二度と我が祖国で外国人による侵略、殺人を許すなッ!あのテロ事件を忘れなッ!」
「「「おうッ!!!」」」
僕の言葉を聞いて大人たちは力強い言葉で頷く。
あのテロ事件の犯罪者は外国人じゃなくて日本人だけど……まぁ、なんか世間では外国人によるものってことになっているし、これで良いでしょ。
「では、解散ッ!!!」
僕はダンジョンより退散していく大人たちを眺める。
「ふー。これでおーわり」
「いやぁ、ここまでエゲツないことになるとは思わなかった……」
「それな」
僕は龍魔の言葉に頷く。
ダラケきり、腑抜けた態度を見せていた大人たちにムカつき、ボコボコにしてやろうと思っただけなのに、まさかこんな成長するとは思わなかった。
「いやー。とはいえ、これで僕達のノルマも終わり。自由だー!」
「おー!」
僕と龍魔は達成感に包まれ、歓声の声を上げた。
■■■■■
「アァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!なんでこんなことになるんだよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「クソッ……なんで俺まで……」
僕と龍魔は悲壮感に包まれ、悲観の声を上げた。
「なんで高評価なんだ……ッ!」
「お前のせいだろ!」
「あんなのが高評価になるとか想定外だよ!」
「それはそうだが……ッ!」
僕と龍魔の初心者育成ダンジョンツアー。
なんとびっくりなことに大好評で、私もお願いする!という話が急増。
毎日のように僕と龍魔はダンジョンに潜り、初心者育成ダンジョンツアーを行っていた……。
マジで大和民族の持つ戦闘民族としての血が覚醒していて怖い。
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