第2話 残り香

何もない

ただ寝るだけの部屋だった


あの日あなたと抱き合い

ひとつになるまでは


初めて俺の想いを

ぶつけあなたに触れ


微かに震えるあなたへ

優しく口づけを落とす

戸惑いながらも

俺の口づけに

答えてくれたあなたが

愛おしくて愛おしくて


俺の熱量は自身の

歯止めをいともたやすく

溶かしあなたを求め続けた


俺は他の誰とも違うんだ

あなたへの想いは

他の誰より

深く強く優しい事を

知ってほしい 

解ってほしい


今は

あなたの甘い匂いを

纏い 眠りたい


逢いたい

愛したい

傍にいたい


離したくない



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