第6話 中学一年生(山田・告白)

「お母さん、俺告白するよ」


「何て告白するの?」


「すきですって言うだよ」


「今までも話したことあるのかい?」


「あんまりない。それじゃ無理かな?」


「難しいと思うよ。だってあまり話したことがない、男の子がいきなり現れて(好きです。俺と付き合ってください)っていうんでしょ?」


「その通り。そっくりそのまま!」


「ごめんなさい。でしょうね」


「そうだよね。俺なんかと付き合ってくれるわけない。学校一のかわいい子と言われているんだから……」


「なんか、キラーフレ―ズはないの?」


「うん。千鶴は小学一年生から徹が好きなんだ。徹は凄いいいやつなんだ。でも付き合っていたりしていない。千鶴の本当の気持ちを知っいるのは誰もいないんだ。それで俺は言うつもりなんだ。徹と付き合うまで俺と付き合ってくださいってね。徹と俺を天秤かけたりする子ではないから……自分の気持ちに早く正直になってほしい。ただ俺は徹に負けるつもりは毛頭ないから」


「うふふ、いっといで」


「行ってくる!!!」


 千鶴は体育館の裏に呼ばれた。

そして野口の練習したかいのない愛の言葉を相手に伝えた。千鶴は……


「うふ、はい!」

 その申し出を受けた。


 そしてその日を境に根暗だった千鶴は明るくなった。


 いい兆候は強さをまし、他校から千鶴を見に来る者もいた。

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