第20話:魔法陣
電車で移動する
ノーラ「このまえガレキの街で見た人影覚えてる?」
アンジェラ「あ・・・いたね」
ノーラ「あれがエレインだったりして」
アンジェラ「可能性はあるけどそうだとしても何の意味もない」
ノーラ「・・・そっか、たしかに意味はないね」
アンジェラ「エレインの顔どっかで見た気が・・・」
ノーラ「依頼リストの資料じゃなくて?」
アンジェラ「あ・・・それ以外」
ノーラ「でも、どこにでもいそうな顔だったね」
アンジェラ「それはあるな・・・」
ノーラ「まぁ、きれいな顔といえばきれいかな」
アンジェラ「美しいテロリスト?」
ノーラ「へんな感じ」
アンジェラ「見た目の問題ではないと思うけど」
ノーラ「まぁね・・・」
アンジェラ「次はすぐに終わると思う」
ノーラ「そう」
目的の駅で降りる
寂しい街だった
駅の周りに少し建物があるだけであとはまばらに建物がある
アンジェラ「約束の時間があるからそのまま行こう」
車を借りて移動する
街を抜けて
何もない道を走る
車で1時間くらい移動しただろうか
次の街に着く
目的の住所に向かう
ドアをノックすると男性が出てきた
男性「待ってたよ」
アンジェラ「遅くなって申し訳ありません」
男性「まぁ、入って」
アンジェラ「はい」
男性「話すことはないんだけどね」
アンジェラ「はぁ」
男性「はい」
テーブルの上に紙を置く
紙には魔法陣が描かれている
アンジェラ「これは?」
男性「まぁ、見てもらったほうが早い」
魔法陣の上にペンを置いて聞いたことのない言葉を口にする
魔法陣が鈍く光ってペンが宙に浮く
男がペンを手に取る
男「これだけ」
アンジェラ「ん?」
男「その模様の上に物を置いて言葉を口にするだけ、誰にでもできるよ」
アンジェラ「そうなの?」
男「たまたま、見つけた本に書いてあってね」
アンジェラ「その本は?」
男「だいぶ前に来た君たちみたいなのが買っていったよ」
アンジェラ「え?売ったの?」
男「あぁ、ほかにもいろいろ書いてあったけど、使えたのはこれだけだし」
アンジェラ「あ・・・そうなんだ」
男「あとはやばそうなのが書いてあって試す気にもならなかったかな・・・」
アンジェラ「ははは」
男「申し訳ないね」
アンジェラ「いえ、お話が伺えただけで・・・これ写真とっていいですかね?」
男「どうぞ」
アンジェラ「あと言葉は」
男「なんの言語かはわからないけど、スペルと発音記号はこれ」
メモをもらう
アンジェラ「ありがとうございました、お礼はこれでいいですかね」
情報量としてお金を渡す
男「悪いね」
アンジェラ「では、失礼します」
車に戻る
ノーラ「簡単だったね」
アンジェラ「電話でだいたい話たからね・・・」
ノーラ「向こうも慣れてるっぽいし」
アンジェラ「だね・・・本の行方が気になる」
ノーラ「さっきの魔法陣はこの前見た人が消えたのと似てる?」
アンジェラ「文字なのか模様なのかわからないからな・・・」
写真を見比べる
ノーラ「似てるような似てないような」
アンジェラ「それは依頼主に送って調べてもらうよ」
ノーラ「そう・・・暗くなってきたね」
アンジェラ「今日はこの街でホテル探すか・・・」
ノーラ「まかせた」
食事を済ませてホテルに入る
アンジェラ「さてと報告だけ済ませるか・・・」
ノーラ「シャワー浴びてくる」
アンジェラ「はい」
シャワーを浴びてでる、買ってきて冷蔵庫に入れたビールを取り出す
アンジェラがすでに1本飲んでるらしい
アンジェラ「なんかね・・・別の系列で調査してる人たちがいてさ・・・」
ノーラ「みたいだね・・・ルイーズのところに来た人たちは?」
アンジェラ「登録リストにないから別系列みたいだね・・・」
ノーラ「そう・・・」
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