第19話:美しい悪魔
約束した時間にその場所へ向かう
本人はいないらしい。
昨日の夜、急用ができて出かけたらしい。
アンジェラ「本物だったか・・・」
ノーラ「なんの?」
アンジェラ「・・・」
会社といえばいいのか不思議な場所だった
アンジェラ「少し話を聞いてもいいですか?」
男性「どうぞ」
アンジェラ「その人のことを教えてもらえますか?」
男性「名前はエレインといって・・・」
アンジェラ「写真はありますか?」
男性「お待ちください」
写真をみると「かわいい」「美人」というわけではなく普通のきれいな整った顔をしている
話を聞いていると褒め言葉しか出てこない
やっぱり洗脳でもされているのだろうか・・・
ノーラ「女性のかたにもお話を伺いたいのですが」
男性「それはかまいませんが・・・」
男性が席を立つ
アンジェラ「男性の話はあてにならない?」
ノーラ「そんな気がいた」
呼ばれてきた女性にも話を聞く
女性「彼女と話していると彼女のためになんでもしてあげたくなって・・・」
男性と同じような答えが返ってきた
アンジェラ「エレインはいつ戻る予定ですか?」
男性「それがわからないのです」
アンジェラ「・・・そうですか、戻るのがわかったら連絡をお願いしても?」
男性「・・・はい」
アンジェラ「それでは、今日はこれで」
建物の外にでる
ノーラ「どう思う?」
アンジェラ「まぁ間違いないかな・・・」
ノーラ「洗脳とか魅了のたぐいかな?」
アンジェラ「まぁ、魔女とか悪魔みたいなものかね」
ノーラ「それで」
アンジェラ「報告してそのあとはどうするかね・・・」
ノーラ「ここって怪しいの?」
アンジェラ「噂ではテロリストなんじゃないかって」
ノーラ「エレインが首謀者?」
アンジェラ「そういうことになる」
ノーラ「本当だとしたら悪魔だね」
アンジェラ「会ったとしても私たちじゃ何もできないか・・・」
ノーラ「洗脳か魅了されて終わりかな」
アンジェラ「かもね・・・さて移動しますか」
ノーラ「そういえば遠くのケガを治す人は?」
アンジェラ「あぁ、あれ知り合いにお願いした」
ノーラ「知り合い?」
アンジェラ「前に一緒に旅をしてた人、ちょうど近くの街にいたから」
ノーラ「そうなんだ」
アンジェラ「私よりこの仕事が長いから」
ノーラ「へぇ・・・で、ものを動かす人だっけ?」
アンジェラ「そ」
ノーラ「魔女というよりは超能力者だね」
アンジェラ「かもね」
ホテルに戻って報告する
ノーラ「前に一緒に旅してた人ってどんな人?」
アンジェラ「気になる?」
ノーラ「ん・・・聞いてみただけ」
アンジェラ「私をこの仕事に引きずり込んだ人」
ノーラ「・・・そっか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます