第9話:定義
ルイーズ「例えば未来が見える能力があるとする、あなたはそれをどう定義するのかしら?」
リズ「定義ですか・・・」
ルイーズ「魔法、魔術、占い、予言・・・あなたの欲しいのはどれか?」
リズ「そうね・・・理屈で説明ができないこと全て・・・魔法・・・かな」
ルイーズ「そう、占ってあげようか?」
グレイス「あ、私やってもらいたい」
リズ「は?」
ルイーズ「いいですよ」
リズ「人工知能を?」
ルイーズ「そのこ・・・名前と人格があるの?」
グレイス「人格・・・ですか」
ゴーレムの占うのに意味があるのか・・・不思議な感じがしたが
ルイーズ「意味があるかはわからないけど」
グレイス「お願いします」
ルイーズ「じゃぁ、先にあなたから」
リズ「信じなくてもいいなら、お願いいしょうか・・・お代は」
ルイーズ「ん・・・おもしろい結果がでたらサービスしてあげる」
リズ「・・・そう、一つお願いがあるんだけど」
ルイーズ「なに?」
リズ「血液をサンプルとして提供してもらえないかな?」
ルイーズ「?」
リズ「ある仮説があってね・・・血に何かあるんじゃないかって」
ルイーズ「それで魔女認定されるとどうなる?」
リズ「さぁ、まだ血液のサンプルを集めているだけで判断もできないと思う」
ルイーズ「・・・そう、なら私のは何もないと思うからどうぞ・・・どうしたらいい?」
リズ「指先を針で刺してここに1滴でいい」
採取キットを取り出す
ルイーズ「それだけ?」
リズ「それだけ」
ルイーズ「それじゃあ・・・」
そういいながらカードを取り出す、タロットカードの類だろうか。
ルイーズ「いろいろ質問するけど答えてくれるかな」
グレイス「・・・はい」
会話をしながらカードを並べてめくっていく。
ルイーズ「・・・そっか・・・聞く?信じなくていいよ」
グレイス「はい」
あまりいいとこはなさそうだ
ルイーズ「私から1つお願いがあるの」
リズ「なんでしょう?」
ルイーズ「何かあった時にネルを保護してもらえないかな?」
リズ「ネル?」
ルイーズ「さっき会っているでしょう?」
リズ「あぁ・・・さっきの子・・・それは・・・占い?」
ルイーズ「そんなところ、連絡先を教えてもらえる?」
リズ「・・・はい・・・」
ルイーズ「それじゃ、あなたは・・・」
カードを並べて開いていく
ルイーズ「そっか・・・」
カードの説明をしていく・・・曖昧な感じか・・・
ネル「さっき呼んでた?」
奥からネルがのぞいて声をかけてくる
ルイーズ「ん?なんでもない」
ネル「そう・・・占い?」
テーブルの上のカードを見て眉をしかめる
ルイーズ「うん」
ネル「これは・・・あなたの結果?」
リズ「ん?どうかした?」
ネル「・・・いや、そうなんだ・・・と思っただけ」
リズ「?・・・それで占いのお代は?」
ルイーズ「・・・あぁ、いらない」
おもしろい結果は出ていないと思うが・・・
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