第3話:見た目

人間がいないところに服があるはずもなく、ストックされていた白衣をはおらせた。


「グレイス、体重は?」


「60Kgくらいでしょうか」


「そんなに軽いの?」


「そうですね、かなり軽量化されていますね」


「なら車に乗せても大丈夫か・・・」


マスクをして外に出る。


車の後部座席に乗せて街に向かう


「あなたの動力ってなに?」


「基本的に電気で稼働していますが、発電は空気、光、水からできます」


「そうなんだ」


「魔法で動く永久機関がはいってるとリサ様が言っていましたが・・・」


「ほんと?」


「さあ?どうなんでしょうね、ブラックボックスになっているようです」


「・・・それかな・・・」


服が買えそうな店による


「身長は?」


「158cmです」


「そう・・・車で待ってて」


少し考えて車に戻る。


「やっぱり一緒に来て」


「これつけて」


予備のマスクをわたす。


ゴーレムに服を着せるのがこんなに難しいとは思わなかった。


ワイシャツとスカートをかって着せる


白衣はそのままはおらせて、靴は適当に選ばせた。


日が傾き始めていた。


簡単な食事とビールを買ってホテルに戻る。


「グレイス、あなたって睡眠はとるの?」


「椅子があればうれしいですね」


「そう」


フロントで1人追加する手続きをして部屋をに戻る


ダブルベッドの部屋だから部屋を変更する必要もなかった。


「ソファーに座って待っててくれる?少し仕事させて」


マスクを外しながら


「はい」


缶ビールのふたを開けてノートパソコンを開ける


「ずいぶんノスタルジックな物を使ってるんですね」


「そうね・・・人間が使うものって結局変わらないのかもね」


機械が使うものは進化しても人間が使う物は結局アナログの要素が残る気がする


そんな話をしながらクライアントにメールを送る


「ところであなたってなんで女の子の姿なの?」


ソファーに座っている女の子の形をしたゴーレムを見る


「リサ様は壊されにくいようにと言っていました。」


特調のない不思議な顔立ち、セミロングのグレーがかった黒い髪、細身の体。


「・・・なるほど。相手が男の場合は効果があるのかもね」


私より背が低いし、かわいいし、スタイルもいい。


横に並んで歩けば男性は彼女・・・グレイスを見るだろう。


彼女?


「グレイスって女性なの?しゃべり方は女性っぽいけれど」


「性別の概念はありませんがネットワークの情報から容姿にあった言葉を選らんんで使うように言われています」


「そうか・・・あなたから何か質問はある?」


「そうですね・・・」


それから少し話をして、外を見ると暗くなっていた。


買ってきたサンドイッチを食べる。


なんとなく連れてきてしまったこのゴーレムをどうするかは考えないといけないな・・・


そんなことを考えながらシャワーを浴びる


戻ってビールを開けるてグレイスを見る


「寝るときはどうするの?」


「スリープモードに移行します」


「そう・・・お休み」


「お休みなさい」


座ったまま寝たらしい、服はそのままでいいか・・・


・・・目は閉じるんだ。

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