　ロサンゼルスの外食は高い。俺は、自炊できるホテルには滞在していない。食事は基本的に外食だ。これにはかなりの金がかかる。

　いつもはタコスを食べている。ホテルから歩いて2分程度の場所にメキシコ料理店。店名は"Los 3 Potosino's Mexican Food" という。滞在2日目に何となく行ってからというものの、毎日通っている。

　毎回食べるのはタコス。タコスと言っても、トルティーヤで肉類を挟み、野菜を乗せただけのものである。中身を選ぶことができ、牛肉・鶏肉・魚・海老・ポテトと種類が豊富だ。野菜がたっぷりとれるので、栄養的にもこれで満足である。毎日一食はタコスを食べているから、いつかメキシコへ行ってみたくなる。

　俺のお気に入りは海老のタコス。炒めた海老や野菜を挟んだトルティーヤの上に生野菜がたっぷりと乗っている。これにライムとホットソースをかけて食べると最高だ。具がたっぷりでこぼれてしまった分は、一緒についてきたトルティーヤチップで掬って食べると無駄がない。

　これで値段は5.4ドル。アメリカの外食としては破格の安さだ。

　おそらく、この店はかなり安い部類だと思う。他のメキシコ料理店に行ったら、ラップ（トルティーヤで具材を巻いたもの）だけで8ドルした。それでも野菜やレモンが取り放題だったので、お得感はあったのだが。

　ハンバーガーはかなり値段が高い。適当な店に入っても10ドル近くする。ハンバーガーと言えばファストフードの代表だが、円安の影響でかなり高く感じるのだ。

　野菜が付かないこと、値段が高いことから滅多には食べないのだが、偶に食べると美味い。本場だけあってどこで食べても品質は保証されている。

　ラーメンは15ドルもするので一度も食べていない。ラーメン屋はダウンタウン近くのリトルトーキョーと呼ばれる地域に密集している。リトルトーキョーはロサンゼルスの日本人街だ。豚骨ラーメンをはじめ、色々とラーメンが揃っている。

　俺の滞在するガーデナにもラーメン屋はある。ガーデナは日本人と韓国人が多い街なのだ。

　インドネシア人のポーカープロからおすすめのラーメン屋を聞きはしたのだが、日本の値段と比べてしまい、どうにも行く気になれない。

　吉野家もある。徒歩10分程の距離だ。値段は8ドルくらい。肉と一緒に野菜も乗っている。米はカルフォルニア米で特別美味くはない。

　それでも懐かしい味がするから一度だけ食べに行った。食べ慣れた味がしたが、日本の値段と比べてしまうと二度目に行く気にはなれない。

　コンビニは、セブンイレブンが近くにある。雰囲気は日本の店とほぼ同じ。

　サンドイッチはだいたい6ドル。日本のコンビニと違いかなり大きい。具がたっぷり入った厚めのパンなので、1パック食べれば満腹だ。

　日本のサンドイッチとは大違い。考えてみれば当然で、日本のサンドイッチはアメリカのおにぎりみたいなものだ。十分なクオリティがあるはずもない。

　冷凍食品も食べてみた。カジノからの帰り道、夜中はコンビニか24時間営業のPharmacy（薬局）しか開いていない。薬局と言っても、どちらかと言えば大きめなコンビニのような場所で、日用品や食品などがメインで置いてある。

　毎回コンビニのサンドイッチでは飽きが来るので、帰り道に寄ることがある。しかし食品と言っても、惣菜類は置いてない。日持ちするスナック類や冷凍食品がメインである。パンでさえもほとんど置いておらず、パンのコーナーにはクッキーが置いてある。

　モーテルには電子レンジがあるため、冷凍食品を買った。調理が一番シンプルなな"Hot Pokets"というパイ生地でハムやチーズを包んだものを買った。マックのアップルパイと同じ形状である。

　調理は非常に簡単で、袋から出して2分加熱するだけ。加熱の際に皿が必要なのだが、もちろん皿なんて持っていない。フロントにおいてある観光パンフレットで代用。

　ジャンクではあるが味も悪くない。2個入っていて値段は5ドル弱。小腹が空いたときにスナック感覚で食べられるのが良い。

　カジノでも食事がとれる。レストランが併設されており、食事もカジノ内で済ませることが出来るのだ。また、ポーカーテーブルに運んでもらい、食事をしながらプレイすることも出来る。値段は10～20ドルくらい。外食と変わらない位の値段だ。

　俺はプレイ中に食事をとらないことにしているので、食べたことはない。食事のせいで眠くなってしまったら、ポーカーに集中できない。

　また、俺の通うHustler casinoでは月末の金曜日と月曜日に無料で食事を配っている。俺が食べたのは、海老のから揚げ、ミートボール、アイスクリームだ。全て無料で食べ放題。一人でいくつも取ってよいが、他の人も食べるので2個が限度だ。また、配給してくれる係の人へのチップも必要になるので、実際は1ドルくらいかかる。

　それでも無料の食事はありがたい。だが、このカジノでは月に2度しかないので、出会うことは滅多にない。

　他のカジノでは、一定以上のステークスをプレイすれば食事は無料になったりする。あとは酒が無料だったり、色々な特典があるようだ。

　ラスベガスでは無料の食事を期待しよう。