第18話 接待の憂鬱

珈琲を飲み、くつろいでいた。

なんとなくつけていたテレビから、ドラマが流れていた。

ドラマの中では、「今どきの若いものは、上座と下座もわからんのか!」と、若いサラリーマン者が取引先から怒られていた。

その後シーンは変わり、そのサラリーマンは「接待で、上座とか下座とかって、そんなに大事ですかね!?」と先輩社員に不満を漏らしていた。


自分も若い頃は「接待マナー」なんて理解できなかったし、そういうことに気を使ってお酒を飲むことが嫌だったので、接待のない職業に就いている。


しかし、当時はわからなかったが、いまは「接待マナー」の大切さをすこしは理解しているつもり。

昔、先輩や取引先から、よく言われた言葉を思い出していた。

今どきの若いものはーーー


 ◇  ◇  ◇


人間は嘘をつく生き物である。

だから、人間は、相手の言葉だけでなく、態度や行動からも相手を評価する。


いくら口で「あなたのことを敬っていますよ」と言っても、それだけでは敬意は伝わらないということ。

自分は下座に座ります。相手には上座に座っていただく。などの行動も伴って、敬意が伝わるのだ。

まぁ、それだけではないが。


その辺、経験のない若手社員が、理解しているだろうか。


自分も教える側の世代になり、新しい世代の若手社員に言うのだろう。

自分が若い頃に言われてきたことと同じことを。


それは、長年にわたり言い継がれてきた言葉、


今どきの若いものは・・・

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