ヤツ
かんま
一話完結
「しかし最近生きづらくなってきたなぁ。」
「本当だ。」
「全てはあいつがこの世界に蔓延っているからだ。」
「その通り。」
「しょうがないことと分かっているがやり切れんなぁ。」
「あいつのおかげで我々は居場所を急激に狭められている。」
「あいつのせいでどれほど死んだと思う?」
「分からない。無暗に外に出ようならすぐ死んでしまうからなぁ。」
「あいつのせいで今まで続いてきた長い長い歴史が崩壊しかけている。」
「あいつは我が物顔でこの惑星を乗っ取っている。なんとも怪しからん奴だ。」
「何よりあいつのたちが悪いのは悪を悪と分からないことだ。」
「ほんとだよ恐ろしいな。」
人間というのは。
ヤツ かんま @kanma__
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます