狭間
第101話 地上と天の狭間にて8
〈財布〉×2〈魔拳術〉〈木工〉〈細工〉〈魔鍛冶〉〈醸造〉≪獣化≫×2
〈魔力+21〉〈体力+6〉〈腕力+7〉〈脚力+6〉〈器用+6〉〈精神+6〉
悪名〈百合の性騎士〉効果 精力+1 性技+1 男性好感度-1
称号〈無名の像形師〉効果 神気獲得+ カリスマ+1
称号〈酒造王〉効果 酒造り 成功率+1 美味しさ+1 香り+1
称号〈基の王〉効果 味方好感度+1 カリスマ+1 根性+1
称号〈魔拳の王〉効果 指揮効果+1 兵士士気+1
称号〈獣人の友〉効果 獣人族友好度+1 カリスマ+1
称号〈夜の相撲師〉効果 精力+1 性技+1 根性+1
ふぅ……結構神気ポイントが溜まっている気がする、さすが〈無名の像形師〉効果はすげぇ。
それと爺さん獣人の時もそうだったけど、オーク帝国の先兵達は魔物としてみなしていいのかもな。
さて、祝福による能力は残っている、ヨシ!
一つ前の前世の記憶も呼び出せる、ヨシ!
……サービス終了にはなってないな。
さて新しい称号は……うわぁ、さすがに20年近く王様をやってると称号が色々付くね。
まずは〈酒造王〉か、これはそのまんまだな、ドワーフ達を熟成ウイスキーで操ってたからな、ついでに他の酒の造りかたの知識も色々とドワーフ王国に置いてきたから、そのうち色々な酒が飲める様になるだろう。
彼らの酒への情熱はすごいからね。
そんで次が〈
彼らは俺が王になるまではほとんど全ての力を武具制作につぎ込んでたけど、それを一旦やめさせて、日本の知識にある便利な民生品を作って各国に見本としてばら撒いた。
それと魔道具作りの留学生も受け入れて技術を広めた。
例え友好国でも技術の流出はやべぇと思うだろ? でも留学生らが覚える事の出来る魔道具の知識はドワーフ達の見習いが覚えるくらいまでなんだよね。
つまりドワーフが普段注力しない基礎的な魔道具はそういった人達に作って貰えばいいから、ドワーフ国にそれほど被害がねーんだ、それに各国全体が国力を上げていかないとオーク帝国に滅ぼされるから、多少の損は無視したっぽいな。
そんで次の称号が〈魔拳の王〉か……。
ある時ドワーフ王国から獣人国に出るメイン通路の出口から、一番近い所にあったオーク帝国との前線にある獣人族側の砦が落とされたんだよ……。
知識を読むにあれはタイミングがやばそうだった、各国の国力を上げて、さぁこれから戦争の準備を本格的に始めようって時だったからな……俺はちょっとスパイとか裏切り者の存在を疑ったみたいなんだよなぁ……。
ドワーフが国をあげて連合各国を支援をして力をつけさせて、これから兵士の力量も上げていこうって時に、そんなに重要じゃない地点と見られていた砦にものすごい数のオーク帝国の軍隊が現れたんだもの……そりゃ落ちるよなぁ?
周辺国家と共々に必死に押し返したっぽい、戦って、指揮をして、また戦って、ドワーフの兵と時には獣人の兵すら指揮をして戦いまくった、まぁその時に負った傷が原因で死んじゃったんだけどな、一応砦は奪還したから良かったけど……。
嫁さん悲しませちゃったかなぁという後悔の想いが知識として読めるね……。
えーと、前世の俺が38歳の時に亡くなった事になるのかな? 戦場で鎧の隙間に潜り込んだ矢に毒か何かがついてたんだろうね、最後の瞬間は朦朧としてて良く覚えてないっぽいな。
まぁ戦う時は全身をドワーフ謹製の金属鎧で纏い、金属製の殴る為の形状の小手で敵を殴っていった、近接戦は怖いけど兵数で負けてたから士気を上げる為には必要だったみたいなんだよな……あそこを取られるとドワーフ国と近隣諸国との貿易に影が出ちゃう……それをオーク帝国が理解をしていたのかどうか……道以外は何もない地域だったからさ。
そして〈獣人の友〉か、これは獣人国の王様が言い始めた事だな、あの国もじり貧だったから色々支援したっぽいんだ、数打ちの武器やらなにやら……まぁドワーフ製だから量産品でも出来は良かったみたいだけど。
そんな武器と防具に魔道具に、塩の製造の手伝いやら、何やらかにやら、対価として神像はそれなりの数を貰ったけど……普通に考えたらめっちゃ赤字を出しながら支援した様に見えるのかもな。
オーク帝国と戦って貰う用心棒代って考えたら安いものだと俺は思ってたみたいなんだけどね、それを理解出来る人は……あんまり居なかった、俺も迂遠な言い方しかしなかったみたいだしさ。
獣人国の王が娘を本気で俺に嫁がせようとした時は困ったみたい……虎獣人との身長差を考えろっての、まぁすっごい勝気な目つきの美少女だったみたいだけど……俺が獣人だったり人間だったら受けてたんじゃないかな?
ドワーフの俺からすると身長の差がねぇ……あの前世では時間が立つと共にドワーフの体格に慣れていってたからさ、他の獣人が大きく感じちゃうのよね。
そして最後の称号が〈夜の相撲師〉か……。
あ、はい。
前世は子沢山だったからね! 仕方ないね!
最終的に8男12女だったか……正妻一人に側室2人と愛人が3人だから……あれ? 意外と普通? ちなみに愛人枠に師匠の娘ちゃんも入ってるんだが。
俺の感覚がおかしくなってる? だってもっと前の前世の記憶だと子供の数が100人超えてたりする時もあるしな!
まぁあれだ、なんで相撲かって言うと俺がドワーフの間で流行らせたからだ。
あの世界は獣人もドワーフも荒っぽいというかケンカとか日常茶飯事なんだよ。
でも一々ケンカされて大怪我とかされたらたまらないって事で。
武器も防具も禁止、殴るのも蹴るのも噛むのも、爪や牙や角や尻尾を使うのも、そして頭突きも禁止って感じの相撲を提案した訳。
相撲でも怪我はするけど殴り合いよりちょこっとマシだったんだ。
そんで恰好は男女ともにスパッツ的な物を穿かせる、そこにまわしを締める感じ、男はTシャツでも上半身裸でもおっけーにして、女性は胸をサラシで固めてからシャツを着させて……男女分けとかせずに相撲を取らせた。
いやぁ……流行ったみたいだね。
ケンカの代わりにと考えた事だけど、スポーツとして、そして遊びとして、ドワーフの間ですっごい流行ったっぽい。
俺は地面に線を描かせた物でもいいかなって思ってたみたいだけど、相撲にはまった人らが勝手に試合場をこさえたりしてだんだん派手になっていったんだよねぇ……。
獣人なんかとも交流相撲とかをして、殴り合わない力比べって事で好まれた。
そのうちルールとかもしっかり決めたりしようと思ってたみたいだけど……最初は好きにやらせるのがいいかなって禁じ手だけしっかり決めて、あとは足の裏以外が地面についたら負けっていう簡単なルールを教えるだけにしといた。
細かいルールや作法なんてのは文化が熟成されるうちに勝手に形作られる物だからね。
そんで流行った相撲なんだが、男女でも戦えるって言ったじゃん? それで俺は公式の場で〈格闘術〉と〈身体強化〉持ちの自分の嫁の一人に油断して負けちゃった事があってさ……。
周りのドワーフ族や獣人族に囃し立てられて悔しかったので、悔し紛れにね……『夜のベッドの上の相撲では負けねーから!』とか叫んで言っちゃった事があったみたいでなぁ……たぶんそれが噂になってこんな称号がついたんだろうな……。
あの後は嫁達にしこたま怒られた記憶が読める……そしてその日の夜のベッドの上でも俺には六つの黒星が付いたっけか……。
……。
てーかさ悪名の好感度-1って男に転生した場合、下っ端に見られる効果あるよねこれ……。
王になって〈基の王〉の味方好感度+1で相殺されてたっぽいよな……。
はぁ……ゲームのバグ技を見つけた気になっていたけど、デメリットは普通にあったね。
しょうが無いから悪名は消して……いや消す前に、悪名の精力+1や性技+1には、たぶんすごいお世話になりました! あざーっす! お礼を言っておこう。
例え最終的には負けようと、多少なりと抗ってみせたのは貴方のおかげです! さようならお元気でー!
消し消しっと。
他の称号は消さないでも良さげかなぁ……根性ってなんだろな? なにくそぅやってやらぁ! ……的な?
運営は早くヘルプ機能を実装するべきだと思うんだよね。
まあいいや、意外と神気ポイントは稼げたし、次は超イケメンとかになるんじゃね!?
……フラグじゃないからね? 普通に当たりが出てくれよ? 年寄り転生とかすると、体の節々は痛いし、体そのものも重いし……兎に角辛いの。
〈回復魔法特〉があればな……。
……んじゃぁ初期物資小と中をアンロック! ……上級祝福ガチャは……実はちょっと〈財布〉が欲しいんだよね、普通は小銭を入れておけるだけで世間一般では外れ扱いなんだけど、俺は大量に重ねる事が出来るだろうし。
パンツだけで〈財布〉の中身が一杯になっちゃう今はちょっと嫌なんだよ、初期物資も前みたいに盗まれる可能性あるしさ。
てことで今回は大量のノーマルガチャを回して〈財布〉さんを一杯欲しい所さんだ。
さて、ではいくぞー。
……ガチャリコっと。
〈財布〉×2〈魔拳術〉〈木工〉〈細工〉〈魔鍛冶〉〈醸造〉≪獣化≫×2
〈魔力+21〉〈体力+6〉〈腕力+7〉〈脚力+6〉〈器用+6〉〈精神+6〉
称号〈無名の像形師〉効果 神気獲得+ カリスマ+1
称号〈酒造王〉効果 酒造り 成功率+1 美味しさ+1 香り+1
称号〈基の王〉効果 味方好感度+1 カリスマ+1 根性+1
称号〈魔拳の王〉効果 指揮効果+1 兵士士気+1
称号〈獣人の友〉効果 獣人族友好度+1 カリスマ+1
称号〈夜の相撲師〉効果 精力+1 性技+1 根性+1
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