第2話嫌いなわけでも恨んでいるわけでもない

ぼくはべつに傷つかなかった。


彼女たちいう『あれ』がぼくを指していても、ぼくは傷ついたりしなかった。


ぼくという人間は、そうやって評価さていただけ。


彼女たちからしたら、ぼくは悪臭が漂う『あれ』で、ぼくからしたら、彼女たちはただ彼女たちなのに。


ぼくは人間じゃないのかもしれない。




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