第9話

中学に行くと、高梨さんはいつでも自分にめっちゃ優しいから嬉しい。学校でも、高梨さんの親友の女の子の高津さんから、いつも「高梨さん以外に、浮気したらダメなんだからねっ」って圧をかけられてる。たまに、「高津さんなら可愛らしいから、浮気しちゃうかもよっ」て、返したりすると、高津さんもポッと顔を赤くして、ちょっともじもじしてるから、まんざらでもないのかなと思ったりもするけども。

ただ、高梨さんにも、高津さんにも、まわりのみんなにも、だれにも言えてないことが1つあって、それは、、、自分の勉強部屋の女の子の霊に、ちょっと恋をしてるってこと。


自分も高梨さんも高津さんも、同じ高校に進学することになった。高校の近くには、百人一首などで知られてる伊勢さんの伊勢寺もある。文学的・芸術的・歴史的雰囲気の漂う良き高校だ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

芸術を好きな気持ち ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ