第6話
はっきりと見えるわけではなく、ぼんやりと、なんとなく感じるだけだったけど、それ以来、自分の横で寝てたり、勉強机のイスに座ってたりしてる時もある。机の上の本やノートを見てるように感じる時もある。
ある日、学校で高梨さんに、部屋の霊のことを話したら、見に行ってみたいって言うから、数日後、土曜日の夜に、部屋に来てもらって、夜、ふとんを並べて、2人で寝てみた。そしたら、やはり、2人の横に、ぼんやりと現れた。高梨さんにも、自分と同じように見えたみたいだった。自分には、なんとなくだけど、高梨さんにも似てるようにも思えた。それは言わなかったけど。
高梨さんも、自分といっしょにいるからなのか、慣れているからなのか、どうかはわからないけど、そんなに驚くこともなく、静かにおとなしくしていた。
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