第5話

毎晩、夜、寝てると、ふとんの上から圧力を感じるから、なんなんだろうな~?どういうことなんかな~?何か言いたいのかな~?って、ずっと、しばらく何日間かは思ってたんだけど、そのうち、なんか、芸術について語ってる気するなあと思うようになった。芸術に広く高い意識を持て!と言ってるように、中3の自分は感じた。そういうふうに、雰囲気で感じたのは確かなことだ。


ある日の夜も、同じように、寝てるふとんの上に、圧力を感じて、なんとなく横に気配のようなものを感じたから、ふと横を見てみたら、着物姿の可愛らしい女の子が、自分の横に、自分といっしょに寝てた。何日間も、ずっと毎晩、圧力を感じてたから、姿を見た時も、不思議と、そんなに驚くこともなく、ああ、やっぱり、って思っただけだった。何も知らなくて、何も感じてなくて、ある日、突然、急に現れたとしたら、それは、おそらくめっちゃびっくりしただろうけども。

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