創作は大変だが楽しい
久々の更新である。まる2カ月放置していた。放置していた間に「万世の轍」はひとつの区切りを迎え、「デリバリーウィル」は最終話までのプロットが組みあがった。
個人的な話で言えば2カ月の間に資格試験を二つ受ける必要に迫られ、久しぶりの勉強に頭が茹だりそうだった。試験が終わったかと思いきや本業が繁忙期に差し掛かりヒイヒイ言っている。これほど大変な思いをしているのだから空から5億円降ってこないと割に合わない。
愚痴っぽくなったが、嬉しいこともある。一つの区切りを迎えた「万世の轍」がめでたく☆100を越えた。ありがたい限りだ。応援してくださっている皆さまにこの場を借りて深く御礼申し上げます。フォロワー数もぽつぽつと増え、130人ほどの方がフォローしてくださっている。
編集画面で各話のビュー数が見られるのだが、毎話読んでくださっているのは実際のところ20人にも満たない。一気読みをしてくれている方もいるようで、ときどき編集画面を覗くと短期的にビュー数が伸びている日があってありがたい。何人だろうとフォローしてくださっているのも読んでくださっているのも嬉しさの大きさに変わりはない。「万世の轍」に時間を割いていただいていること自体が光栄である。今後も色々な展開が続くだろうが、お気の許す限りお付き合いいただければ幸いである。
その「万世の轍」は、先日1年ほど書いていた一幕が終わった。近況ノートにつらつらと書き立てたり、参考文献をリストにしたりと終わったあとも細々と作業が残っていた。
過日、その近況ノートにとても嬉しいコメントをいただいた。コメント内で「須永先生」と呼びかけられて非常に驚き、嬉しく、恐縮で、むずがゆい気持ちが湧いた。先生と呼ばれたのが初めてだったからだ。コメント内では「万世の轍」が好みだったので友達にも勧めたとあり、何重にも嬉しかった。
カクヨムをはじめ、ネット公開型の小説サイトではラノベ然とした作品のほうが読まれやすい。さくっと読めて話が明快で面白いラノベは、空いた時間に気軽に読める。自分の作品はその逆を行っている自覚がある。1話5000字近くあるし、わりに話は重いし描写もキツいことがある。「この話は精神状態が良好なときに読むのをおすすめします」と冒頭に入れた方がいい話も少なくはない。たぶん、そういったものの積み重ねで離脱された方も多いように思う。
かといって、読まれるために作風を変えようとは思わない。どちらかというと「私の性癖にハマる人、この指とーまれ」のノリで公開していた。フォロワー数が少なくとも評価が増えなくともあまり頓着していなかったのもそのせいだと思う。
万人にウケるものではない。それがネット上で公開している理由でもある。ゆえにフォローしてくださっている方には感謝の気持ちでいっぱいだ。レビューをくださった方、応援してくれている方、コメントしてくださった方からの通知を受け取るたびにルンルンしている。万人にウケるものではないものが、誰かにウケているのを目の当たりにするととても嬉しい。近況ノートへ寄せられたコメントはまさにそれで、大変にありがたく、その意を表現しようとしたところ頂戴したコメントにやたら長文で返していて我ながらちょっと引いた。
もしかすると今後の展開でいま応援してくださっている方の地雷を踏みぬいたり予想に反した展開を見せたりする可能性はゼロではないが、それもまた私の性癖なのでどうかご容赦いただきたい。一般的な「ウケる」展開よりも自分の感性で書き続けたい。具体的に言えば生き延びた方がいいキャラは死なせたいし、死んだ方がマシなキャラは生かしたい。
そんなわけで、嬉しいコメントをいただき、これからも自分の書きたい話をマイペースに書いていこうと決意を新たにした次第だ。いまは本業の合間に楽しんで創作をしているが、ゆくゆくは小説を書くことを本業としたい。夢が叶ったその日でも、自分の好きなように好きな話を書ければ嬉しいなと思う。
ここ2日間はプロット(という名の自由帳へのメモ書き)で最終話までまとめた「デリバリーウィル」を脚本に書き起こす作業を始めている。というのも、メモ書きのままだと貧弱な私の記憶力は期間が空くと「は? これどういうこと?」と理解できなくなるためである。メモ書きの内容をテレビドラマの脚本のように誰がどうしてここで誰が何をする、といったふうに落とし込むと記憶が定着して後から読んでも分かりやすく、また原稿にするときに流れのつなぎに困らない。
これは「万世の轍」の因果編中盤からも同じ手法でやっているのだが、今のところ性に合っている。今後もより良い方法が見つかるまではこの方法で進めていく所存だ。
脚本になって初めてあと何話で終わりを迎えるかが分かる。できれば「デリバリーウィル」は次回のカクヨムコンの募集期間内に完結できればと目論んでいるのだが、予定は未定なのでどうなるかは分からない。気長に書いていくので気長に読んでいただければ幸いである。今のところフォロー数も☆の数も控えめな「デリバリーウィル」だが、たぶん好きな人は好きだと思うのでこの文章を読んでいる方で気になる方、あるいは既に読者だけど気に入りそうな癖を持っている知人がいらっしゃる方はぜひお薦めしていただければ嬉しいことこの上ない。
なかば乞われてもいない創作の主義主張と原稿の書き方開示コーナーのようになってしまったが、2カ月ぶりのエッセイなどこれくらいのハードルがちょうどよい。もうすぐ大河ドラマが始まるので、今日はこの辺で推敲もせずに失礼しようと思う。今日も山本耕史さん演じる三浦義村がどんな行動に出るか楽しみである。
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