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部屋に戻り、明日の学校の準備。中学生になってから授業のスピードが上がり予習復習が欠かせない。分からないところはお姉ちゃんに教えてもらうけど、やっぱり自分で努力を積み重ねないと……。お姉ちゃんとつり合うような妹でありたいから。
「明日は国語、英語、体育、数学……」
「教科書忘れても私が貸してあげるわよ。早く寝なさい」
「お姉ちゃんは黙ってて」
私が明日の授業に使う教科書をカバンに詰める姿を横目で見ながら、姉はそそくさとベッドに入る。
「ふあーあ、寝よ」
姉は寝てしまった。私はまだ準備できてないのに……。
荷物をカバンに詰め込んだ私は足早にベッドに向かう。時刻は十一時を回っていた。くまのぬいぐるみにおやすみなさいをして目を閉じた。
カンカンカン
なべとおたまを私の耳元で叩く姉。
「お姉ちゃん、うるさいっ!」
「朝だぞー、起きろー」
「わかったよっ! 起きるからっ!」
カンカンと目覚まし時計(姉)が優秀すぎて遅刻ができない。おかげでいつも教室一番乗りだよ。
朝食は目玉焼き。サニーサイドアップ。学校で習った。英語合ってる?
姉は私の分まで朝ごはんを用意してくれる。成績優秀の上に料理ができるなんて(今朝は目玉焼きだけど、肉じゃがなどの料理もできる)男の子に人気あるのも分かるなあ。
「早く食べちゃって」
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