名前

「って、山吹くんじゃないの!

見て見ぬフリを決め込もうとしたのね!

ひどくない??」


ん、なんかこのひと、俺の名前を知ってんだけどどーゆうことなの??知り合いか?

なんか益々、かかわりたくなくなったきた。

身バレ並びに家バレとか最悪じゃん!


「え、ちょっと離してくださいよ」


「らめー(だめ)、私、疲れて動けないし、

なんか、身体も冷えてきたからあったまりたいのぉー」


うわー、最早、呂律回ってねぇし。

いよいよもって関わりたくねぇー!

部屋で吐かれでもしたら最悪だし。

俺は最悪のビジョンが浮かび、その女性の

腕を自分の足から外しにかかった。

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