第3話 アリサの答え
せめてもの救いは、今の自分がパジャマ姿ではなかったことだ。本来いた世界では、妹の見事と会った後、買い物へ行くつもりだった。服装は外出用に着替えていたのが幸いした。
「ハァ・・・」と、ため息を吐くが、くよくよしていても仕方ない。予想しよう。少年版・競輪の神様からもらった
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運命の16時27分を迎えた。決勝戦・電話投票締め切り時刻だ。
岸和田競輪場内にいた客が
そして、アリサの目の前には、新たに就任した競輪の神様がいた。
「約束の時間だよ。キミの答えを聞きに来た」
競輪の神様は、静かにアリサへ問い掛ける。こうして余計なことを言わない分には、
「いいわ。じゃあ、私の答えを伝える」
アリサは静かに深呼吸して話し始める。
「2車単の本命は、①②③⑤⑨のBOX。中穴で①②④⑤⑧のBOX。そして、大穴で⑤⑦⑧⑨のBOX。プラスして③⑧のBOX。合計で五千円。ただし、被る買い目は除外しているわ」
「確かに。ピッタリ五千円だ」
アリサの答えを聞き、美少年・競輪の神様は静かに頷く。その振る舞いは、
「では、僕らもホームストレッチへ向かおう。答えを確認するために」
競輪の神様は手招きするように言う。アリサは競輪の神様と
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