んじゃ、おやすみ〜
洞窟から外の森へと転送されたリーフフィアは、しばらく魔法を使ってエネミーを倒したので、森の中で寝床を整えようとしていた。
「えっと、幻獣や蝶達のレベルも上がったし、色々各自スキルも手に入れたっぽいんだよね」
1匹1匹少しずつどこかが違う蝶や幻獣のことを考えながら、じーっと見つめる。
「強いプレイヤーが来たら終わりなんだよね」
考えていると、いい方法が思いついたので早速実践することにする。
「取り敢えず、【幻想世界】と【幻獣世界】は展開しているから」
むむむ、と考えて、一度2つを解除することにした。
「昼間に2つを展開すると、能力が落ちるんだよね」
服装に付属している魔法であり、服装を見る限り、やっぱり夜の方が本領発揮できるタイプっぽいのだ。
「まずは、【昼夜反転】【空中庭園】」
昼を夜にして、空中庭園を浮かべる。
「で、《万有引力》」
そして、空に浮かんだ空中庭園を無理矢理引力を使って地上に引き落とした。
「MPはまだまだ大丈夫っと」
何とかして空中庭園だった物に乗り込む。
上に乗り込むが、重力がおかしくて起き上がれない。というか押しつぶされて死にそうなので急いで魔法を展開する。
「《重力操作》……はあ、助かった〜」
重力捜査の範囲を広げて、入ってきたエネミーとプレイヤーが押しつぶされないようにする。
「【幻獣世界】【幻想世界】」
二つの世界を広げて、合体させる。
森が広がり、二つの世界の動物達が行き来できるようになると、リーフフィアは新たな魔法を使う。
「【月華草】【開花】【誘惑】【栄枯】」
空中庭園だった物の中とその周りに月華草を咲かせては枯らす。
MPを回復させるために、その様子を何も考えずに見ていたリーフフィアはあることに気がつく。
「あ、そうか。できるのかな?」
幻想世界を飛び回る青と黒の蝶と黒い蜻蛉を呼び寄せて、新魔創造の力で生み出した魔法を使うようにさせる。
「私よりも性能は落ちるけど、これで、月華草の操作はしなくても大丈夫そう」
1つの魔法を使用しなくても良くなったので、MPの消費量が抑えられて済む。
「あ、これもいけるか」
次は、ふわふわ飛んでいる色とりどりの淡い光の玉達を呼び寄せて《重力操作》《万有引力》を使わせる。
淡い光の玉達は、妖精や精霊といった魔を司る者たちのタマゴであり、成長するともっと力を持つ子達だ。
彼ら一人一人だと魔法の威力は小さいが、全員が集まると、通常サイズ、だいぶ大きくて維持が異様に面倒くさい大きさ、の空中庭園でさえ、地面に押さえつけることが可能である。
「【天地創造】《不死の光》《MP増加》《MP回復》」
これでリーフフィアが使える支援魔法をかけることができる。
新しく作った《不死の光》は、プレイヤーには効かないが、自分が味方だと思う生物にだけ効き目がある魔法だ。
その名の通り、その光が当たる場所にいると不死になるという。
それを空中庭園中に広げて、リーフフィアの世界に住む生き物が死なないように保護していた。
「あとは、全員集合!」
リーフフィアの世界に住む生き物を集めて全ての生物に同じ魔法を授ける。
「《救済の呼び子》」
準備が整ったため、リーフフィアは横になって眠る。
「《始まりを告げる鐘》」
本来の時間が夜になる少し前に目覚めるための魔法をセットして、リーフフィアは眠りについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます