テンション上げなきゃやってけない


「という訳で、森です!」


 リーフィは1人テンション高めに大きな声をあげる。


 人目につきたくなかったので、なるべく森の奥深くまで歩いたからか、人は誰もいない。


「説明書によると、森に入ればエネミーが出てくるはず……来たっ!」


 草むらががさがさ揺れてモンスターが現れる。


 エネミーは小さなトラの姿をしていた。


 エネミーはリーフフィアの姿を目視で確認すると襲いかかってくる。


「取り敢えず、【ファイアボール】」


 リーフフィアの周りに炎の玉が浮かび、虎に向かって飛ぶ。


 エネミーはそれに直撃し、ダメージエフェクトを飛ばす。


 そのままリーフフィアが炎の玉をエネミーに数個当てるとダメージエフェクトを飛ばして、エネミーが消えた。


「おぉ、上手くいった」


 自分で自分のことを褒めながらエネミーが消えたところに歩く。


「何これ?」


 エネミーが消えたところに落ちている物を拾い、見てみると説明文が現れた。


【フォレストタイガーの牙】

 フォレストタイガーの牙

 武器、装備の材料となる


「……へー、どうでもいいや」


 別に牙など、どうでも良かった。


 牙を手に入れたからと言ってリーフフィアがすぐに使うわけではないのだ。


「もう少し奥に行ってみよ。何かあるかもだし」


 フォレストタイガーの牙をインベントリの中にしまい、森の奥へととろとろと歩き出した。

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