とりあえず、やってみよっか、だるいけど
「……えーっと、着いた、のかな? 着いたんだよね、多分」
現実ではあり得ない服装をした人々が歩いている。
盾を持った人、剣を持った人……その中でも杖を持った人は少ない。
「魔法使いって少ないのかなぁ? まあ、いっか。やってみるだけやってみよう」
失敗したらやり直せば良い、それか部屋の片隅に置いておけば良い、と思いながら長い杖を突いて近くの街の中心部へと歩いていった。
「えっと……これと、これと、これで……一回終わろうかな?」
街の中にある魔法店の中の入って、魔法のスキルを買う。
「魔法ってこうやって買うしかないのかな」
魔法店の外に出て、広場にある噴水の近くのベンチに座る。
ふぅ、と一息ついたリーフフィアは、本を開いて魔法を使う。
買った魔法を全て唱えて、スキルを見ると、きちんとスキル欄に書かれていたので安心する。
「魔法はスキルの一種なんだね。えっと、スキルの中にもMP消費型と自動型と2種類あるって説明書に書いてあったっけ」
なんにせよ、一般的な魔法とスキルはMPを使うことを理解した。
「とりあえず、森に行ってみようかな」
次の目的地を定め、その場所の方向に顔を向けた。
「何事も挑戦、ねぇ」
心底どうでも良さそうな声を上げ、重い腰を上げた。
大きな伸びをして、ローブを叩く。
「ま、行ってみますか?」
杖をつきながら、森へとゆっくりと歩いて行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます