第127話 『 ホワイト企業通り越して神企業な件について 』
【まえがき】
今話はみんなで金城くんのアシスタント業務の内容を確認しよう~。
―――――――――――――
新米アシスタント・冬真の仕事は、絵に関してのお手伝い――ではなく、ミケの身の回りを整えるのが仕事だった。なので家事代行、と言った方が正しいかもしれない。
業務時間は五時間ほど。出勤時間はミケから「金城くんの好きな時間に来てください」と言われており、まさかの出勤時間は自由だった。
さらにはミケから合鍵も渡されてしまい、今は出入りすらも自由になってしまった。
無論、最初は抵抗したがミケから「いちいちインターホン鳴らせるほうが煩わしいし作業してる時に来られたら返事出来ない。来る時はスマホに連絡だけ入れて欲しい」と説得されてしまった為あえなく合鍵を持つ羽目になってしまった訳だ。
出勤時間自由で出入り自由と、加えて出勤日も自由というホワイト企業を通り越して神企業みたいな内容は、アシスタント作業にも反映された。
「ふぅ。リビングの掃除完了」
業務内容は、基本家の掃除だけ。フローリングを綺麗にしたり、散乱したリビングを片付けたり、お風呂場を磨いたり――本当にそれだけだった。半ば放置状態に近かった。
料理が出来るようになればご飯も作って欲しいと言われたので、今は先輩主婦でもある美月の下で週に二回ほど料理を習っている。
「早くミケ先生に美味しい料理を振舞いたいなぁ」
指に貼られた絆創膏を眺めて、そんな想いを呟く。
一日も早く免許皆伝をもらいたいが、中々上手くいかないものだ。世の主婦は本当に凄いのだと改めて実感させられる。母にも、改めて深く感謝だ。
料理の件は一旦横に置いて、再びアシスタント業務の確認に戻るが、掃除が終わればあとは冬真の好きにして、との事なので最近ではミケの絵に使えそうな資料を集めているのが日課になっていた。
ネットからだったり、リビングにある【資料本棚part2】(大体はミケの作業場にある)から探したり、自宅からポーズの参考になりそうなフィギュアを持ってきたり――とくにかく色んなものを使って、ミケの役に立とうと必死に努力している。
これもアシスタントとして当然の務め。そして、ファンである【黒猫のミケ】のお役に立つ為だ。
「僕、超頑張ります! ミケ先生!」
まだ新米のアシスタント金城くんは、今日も今日とて愛すべきミケ先生の為に邁進するのだった――。
――――――――――
【あとがき】
そういえば時給書き忘れてましたけど、気になる時給は一時間【1500円】でプチボーナスもあります。神が過ぎるミケさん。。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます