第2話
皆の視線が刺さりながら、俺は自分の潔白を叫んだ。
「な、なんでこんな事俺がしなくちゃいけないんだよ!?」
「事故じゃないの? 素振りしてたら当たっちゃった。みたいな?」
「成程事故か…」 皆の意向が事故で固まりつつある。最悪だ、なんでやってもない事故の犯人にされなくちゃいけないんだ…。俺が悔しさのあまりガラスを踏みしめ、拳を握りしめていると、クラスの奥の方から、よく通る声が響いてきた。
「果たして、本当にそうでしょうか。」
皆が一斉に振り向くと、一人の少年がいた。
そこには、我が学校の有名人。利根川競歩が立っていた。彼は続けてこう言った。
「私がこの事故、いいえ。この事件の真犯人を見つけて見せましょう。」
「真犯人? 高橋がやったんじゃないのか?」 剛田君が聞く。
「勿論無関係と今言えはしないですが、私は少なくとも犯人ではないと思いますね。」
「じゃ、じゃあ誰がやったの!?」鮫山さんが叫ぶ
「慌てないでください。 それを今から解き明かすんです。」
利根川君はそういうと時計を確認し、5分か…と呟いたかと思うと驚くべきことを宣言した。
「私はこれから5分以内に、真犯人を必ず見つけ出して見せます!!」
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