真実Ⅱ

「——改めて聞かせてくれ。第二ステージとは何だ?」

「やだな。死んだ次の世界ってことだよ」

「なら、ここで死んだらどうなる?」

「それはッ……ハハ、僕は死んだことがないからね。だってほら僕は今君の目の前にいる。分かるわけないじゃないか」

「ここには子供がいない。容姿として採用していた者もいたが、中身は乖離していた。皆、しっかりとした人間だった」

「この世界じゃ、サイボーグ化が進んでいるからね。容姿を子供にする酔狂なんてカンタンさ」

「…………」

「なんだい?何がそんなに納得がいかないのかな?君はやっぱり完璧主義が過ぎるよ。資料で見た通りにね。もっと肩の力を抜いて。寛大に構え――」

「有意識の牢獄」

 彼は言うなり、姿を消した。

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