最終話 結末


 ーこんな悪魔みたいなクズに、妹は殺されたのか?


リョウは考える度に、怒りの感情のボルテージが上がっていく。


真相をさらけ出し、気持ちが高まったスドウは、リョウにニヤリと笑みを浮かべ告げる。


「そういや、君のスマホ最近、ブラックアウトする事多くなかったかい?実はね。全人類壊滅計画は、気づかない間に進行してたのさ。君の毎日少しづつ削られた命も残りわずかだと思うよ」


「クッソ野郎がぁぁぁぁぁぁっ!!!」


『バンッ!!!』


リョウの怒りの噴火した大きな掛け声と共に拳銃の引き金は引かれた。

銃弾はスドウの眉間を貫いた。

噴水のように赤い液体が眉間の空洞から溢れ出し、スドウは背中から後ろに倒れていった。


拳銃から虚しく流れる煙。

リョウは、小さく息を吐いて、拳銃の銃口を自身の左側の頭に突きつける。


拳銃の引き金を引き、リョウは最後の言葉を吐く。


「お前の思い通りにはさせない。マイ。仇はうった。今からお前に会いに行く。


『バンッ!!』


引き金は引かれ、銃声が響き渡る。

リョウの脳天を貫いた弾丸は、室内の壁にめり込んでいた。


静かに膝から崩れ落ち、静かに前に体は倒れて行く。


リョウの人生は、『ブラックアウト』した。




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