2.長男、行楽準備をする

アーシャが現れてから、食事が非常に充実している。

朝は食パンをトースターに放り込んでインスタントのスープにお湯を注ぐ程度だったのに、今では朝からご飯を炊き、味噌汁を作り、子持ちししゃもを焼き、肉巻きエノキを作り、レタスを添える。

「朝からタンパク質多くね?」

「ビタミンDの為だ。譲もしっかりと食え」

地味に乾医師に受けたアドバイスを守る禅一に、譲は呆れ気味だ。

昨日はジャンクに夕飯を済ませてしまったので、何とか、この朝食で取り戻そうとしているのがバレているのだろう。


「あ、肉巻きエノキ、チビの分は一口サイズにした方がいいぞ。噛み切れなかったら喉に引っかけるかもしれねぇ」

譲の助言に従って、禅一はハーフサイズの肉巻きエノキを作る。

「………パスタでとめるのか?」

「『若奥の会』の皆さんに教えてもらったんだ。子供は楊枝でとめると危ないんだと」

「………お前、何気に奥さん連中のグループに馴染んでんな……」

「若輩者に色々と教えてくれるから、助かってる」

女性関係に色々とトラウマがあるせいか、人妻集団に馴染んでいる禅一を、譲は呆れ顔で見る。


ご飯と味噌汁を自分で注いで、ついでにデザートに昨日取り置いておいた大福を軽く温めて、譲は席に着く。

「今日は休ませるんだろ?」

出来上がった皿をテーブルに置く禅一に、彼は尋ねる。

「あぁ、園の方から不都合が無い人は今日の預け入れを遠慮して欲しいって連絡が来たからな」

前日の大騒ぎは『保育園が薬物依存者たちの襲撃に遭ってしまった』と言うことで、処理された。

本日は警察の現場検証と門の復旧作業があるので、園庭が完全に使えないため、休ませることができる園児は休ませて欲しいと、園から緊急連絡が回ってきたのだ。


まだ補修費などの調達先も決まらない状態での、慌ただしい門の復旧には、藤護の圧力が絡んでいる。

律儀に武知からの確認が入ったのだ。

『最高級のセキュリティを備えた門を超特急で取り付けろ』と最上が騒いでいると。

アーシャが通う保育園なので、セキュリティを高めてもらうのは賛成であるし、費用負担が保育園側にかからないと言うことで、禅一からもよろしくお願いしますと頭を下げた。



充実した朝食は、譲にも好評な様だ。

いつもはスマホを見ながら、ダラダラと食べるのに、よそ見をせずにさっさと食べ切ってしまった。

「じゃ、俺は散歩がてら付近を見てくるから。九時にはチビを起こせよ。十時には出るからな」

そう言い捨てて、譲は出かけていってしまう。


「穢れが消えた、ねぇ」

その背中を見送りながら、禅一は思わず呟く。

禅一は窓の外を見るが、風にのって動く洗濯物の先には、いつもと変わりない景色が広がっている。

天候以外昨日と全く同じにしか見えない。


譲や武知、五味が言うには、昨日の祓いによって市内中の空気が正常化したと言うのだ。

ゆっくりと澱んでいったので、皆、空気の濁りに気がついていなかったが、一気にさっぱりと澱みを吹っ飛ばしたから、今までの空気がどれほど悪かったのかがわかったらしい。

詳しくは調査待ちだが、これだけ空気が清浄な状態になったら、市内で大量発生していた穢れは殆ど解消するのではないかとの事だ。

『しっかりとふっかけられそうだ』

と、譲が悪い顔をして笑っていた。

彼に言わせると『禅の祓いで綺麗になったんだから、その功績は全てこっちのモン』らしい。


(報酬が貰えたらどうしようかなぁ)

禅一は洗い物や、掃除をしながら、皮算用してしまう。

(可愛い弁当箱と水筒と敷物は絶対に買わないといけないよな。あ、傘とかも買った方が良いか?いや、小さいからレインコートか?あとは……お絵描きの道具とか、ママゴトセットとか、おっきいヌイグルミとかも良いかもしれないな。どうせだからオモチャ屋さんに連れて行ったら喜ぶんじゃないか!?………あ、宝物箱!可愛い箱とかって、どこに売ってあるんだ?『若奥の会』の皆さんに聞いてみるか)

これと言った物欲がない禅一だが、今は欲しいものが次々と頭に浮かんでくる。

田舎のお買い物といえば大型複合商業施設、俗に言うショッピングセンターだ。

(あそこのゲームセンターとか連れて行ってやったら喜ぶんじゃないか!?)

喜んで太鼓を叩くアーシャを想像して、禅一は締まりのない顔をする。


そうやって作業していたら、二階から小さな足音が聞こえる。

いそいそと迎えに行くと、寝癖が激しくて頭が鳥の巣のようになっているアーシャが、慌てたように飛び出してくる。

「アーシャ、おはよう!」

そう声をかけると、満面の笑顔になって、

「ゼン!おはよー!」

当然のように両手を広げる。

すっかり抱っこが当たり前になって、素直に甘えてきてくれるのが嬉しい。

小さい手で力一杯しがみついてきて、無邪気に笑う姿から、禅一は絶対自分を受け入れてくれるという、無条件の信頼が伝わってくる。

(幸せにしてやらないとな)

そんな信頼を感じる度に、そんな思いが充電されていく。


アーシャは朝からハイテンションだ。

小さな体で自分用の椅子に器用に登り、早速奇声を上げている。

「はい。どうぞ」

そう言ってご飯と味噌汁を出すと、幸せそのものの顔で、クンクンと匂いを嗅いでから、うっとりと朝食を見つめる。

「めしあがれ」

あんまりにも陶然とご飯を見つめているので、そう言って禅一は先を促さねばならない。


「いたぁきましゅ!」

スパァァンとアーシャは両手を打ち鳴らす。

鳴らすのではなく、合わせるのだと訂正したいが、その暇もなくウキウキと食事を始めてしまうので、未だ誤解は解けていない。

ちゃんと訂正しないとと思いながらも、

「おいふぃーな!」

口いっぱいにモグモグしながら、幸せそうに言われると、思わず笑ってしまって、その機会を逸してしまう。

頬袋いっぱいに物をつめた欲張りなリスのような可愛さの前では、ウンウンと頷くしかできないのだ。


頬を押さえたり、首を振ったり、揺れたり、笑ったり、アーシャの食事は朝から忙しい。

「アーシャ、ご飯」

肉への愛が大きすぎて、おかずだけが先になくなってしまいそうなので、禅一はご飯をのせたスプーンを差し出す。

「はふっ」

すると条件反射のように、アーシャは飛びつく。

餌を吸い込む鯉のようでいて、食べたら『美味しい!』とばかりに頬を押さえて満面の笑みになる。

食べても食べても表情変化皆無の鯉の餌に大量課金していた頃に比べて、なんと幸せな事だろうか。


(何かのゲームみたいだな)

ちょうど良いタイミングで白米をのせたスプーンを差し出すと、その瞬間パクンと飛びついてくる。

ちょっとしたリズムゲームみたいで、楽しい。

譲に見られたら『自分で食べさせろ』と大きなカミナリを落とされる所業だが、食べた瞬間に幸せそうに笑う姿が可愛くてやめられない。

(あと一回だけ……あと一回だけ……)

人間とはストッパーがいないと、得てして快楽を追い求めてしまう生き物なのだ。


「…………?」

エノキの肉巻きが終わると、次はししゃもを食べるかと思ったのだが、アーシャは美味しそうにレタスを食べた後は、ひたすら味噌汁と白米を往復する。

「アーシャ?」

忘れていないか?と言うように、ししゃもを指差すと、幸せそうに蕩けていた顔に緊張が走る。

アーシャは口を真一文字に結んで、ししゃもを見つめ、そして禅一を見つめる。


(魚が嫌いという事はなさそうだったけどな)

不思議に思って観察していたら、アーシャのフォークがししゃもの頭から尻尾の上をウロウロと動く。

「あぁ!」

合点がいって、禅一は頷く。

一口で食べられるサイズじゃなかったので、どうやって食べたら良いかわからなかったのだ。

「切ったぞ!」

キッチンバサミで食べやすいサイズにしてやると、アーシャは嬉しそうに笑う。

「ゼン、あいがとぉ!」

弾けるような笑みに、禅一もつられて笑う。


口の中に入れて、最初はそっと確かめるように噛み始め、徐々に咀嚼のスピードが上がり、最終的には高速咀嚼が始まる。

緑の目が左を見て、上を見て、カッと見開かれる様子も相まって、美味しさに気がつくまでの過程が、外から透けて見えるのが面白い。

「おいしーな!?」

感想は何故か疑問系だ。

「良かったな」

何でも美味しい美味しいと食べるアーシャは可愛い。

でも同時に今までどんな悲惨な食生活を送っていたのかという疑問が脳裏を横切って、切なくなってしまう。

満面の笑みを崩さないように、切なさを隠して禅一はふわふわの黒髪をかき回す。

撫でられたアーシャは嬉しそうに、禅一の手に擦り付いてくる。

(猫犬動画で見たことあるなぁ)

その仕草は動物たちの『もっと撫でてくれ』のサインによく似ている。


たくさん撫でられたアーシャは、大きな口を開けてししゃもを口に放り込む。

そして幸せに埋め尽くされた笑顔で美味しそうに噛む。

「アーシャ、あ〜ん」

そこに白米をのせたスプーンを近づければ、

「ん!」

やっぱり鯉のように飛びついてくる。

遠慮なく甘えてくれることが、信頼の証のような気がして、禅一は幸せな気持ちで、アーシャの騒がしい食事を見守る。


やがて全てを平らげたアーシャはお腹をさすりながら、満足のため息をこぼす。

オッサンのような仕草を子供がやると、可愛いやら可笑しいやらで、禅一は笑いを噛み殺す。

ちょっと多いかなと思う量を用意していたのだが、見事に平らげた。

「よく食べたぞ!偉い!」

禅一はその偉業を思い切り褒め称える。

しかし何故かアーシャはしょぼんと食卓を見つめる。


「アーシャ?どうかしたか?」

食べ過ぎでお腹でも壊したかと、何回も禅一はアーシャの様子を確認するが、彼女は寂しそうな顔で首を振るだけだ。

禅一なりに身支度を整えて、お出かけにふさわしい、アーシャが喜びそうな服を選んで着せたが、いつかのように嬉しそうにクルクル回ったりもしない。

刑の執行を待つ受刑者のような顔で、ポツンと壁に向かっている。


「???」

壁に一体何の問題があるんだと、禅一はしっかりと確認するが、譲が張った落ち着いた色の壁紙と、年季の入った柱があるだけだ。

「あぃ……にーみぃ?」

疑問符だらけの禅一に、アーシャは壁にかけたリュックを指差す。

「!」

それでようやく納得いった禅一は思わず笑ってしまった。


アーシャはこれから保育園に行くのだと思ったようだ。

朝ご飯の後は保育園だと、たった二日で理解した賢さは素晴らしくて、鼻が高くなる。

それと同時にワガママも言わずに、それを受け入れようとしている姿が、健気で可哀想で、胸が締め付けられる。

「や・す・み!」

禅一は小さい体を更に小さく萎ませたアーシャを抱き上げて、安心させるように抱き締める。

「やしゅみ?」

しかし当然ながらアーシャに日本語は通じない。

不安と不思議が混ざった顔で聞き返されてしまう。


(参ったな。休みってどうやったら通じるんだ?)

禅一はここ数日を思い出して、アーシャに説明できそうな知識を総動員する。

(休み……保育園に行かなくてもいい………一日家……ずっと一緒……『ずっと』はどうしたら通じるか……)

考える禅一の目に、壁にかけた時計が映る。

時計の概念は何となく通じてそうだったなと、禅一は時計の正面に移動し、アーシャに時計を指差しで示す。


アーシャの視線が自分の指と時計を見たことを確認して、禅一は文字盤をぐるっと指差す。

「ずー・っと」

そうしてからアーシャに添えていた腕に力を込めて、密着する。

「いっ・しょ」

通じただろうかと、期待を込めてアーシャを見るが、緑の目はキョトンとして禅一を見つめている。


「ずー・っと、いっ・しょ」

違うジェスチャーは咄嗟に浮かばなくて、禅一はもう一度同じことを繰り返す。

「………あっっ!!」

通じてくれと願いを込めて見つめていたら、緑の目が見開かれる。

そしてキラキラと輝き始める。


「じゅっちょ」

小さな指が禅一の真似をして時計をグルッと指差す。

「いっちょ?」

そして混じり気なし純度100%の喜びマックスな微笑みと共に、ペタッと張り付いてくる。

『あってるよね!?』とばかりに見上げる目は、期待に満ちている。

「ん"ん"っ!!」

可愛い生物にも程がある。


思わず握り潰しそうに力む腕の筋肉を何とか制御しながら、柔らかい生物を潰さない、ぎりぎりの力で禅一はアーシャを抱き締める。

「ずっと、一緒っっっ!」

遠吠えレベルで吠えそうになる喉も何とか制御して、禅一は軽く吠える。

「じゅっと、いっちょ!」

たったそれだけの事でどうして、この可愛い生き物は全力で喜べてしまうのか。

復唱しながらアーシャは、顔を力一杯、禅一に押し付けてくる。

可愛くて、可愛くて顔のニヤけが止まらない。


かつてこんなに禅一を受け入れてくれた、小さい生物はいない。

いや、受け入れるどころか近づいてきてくれる事すらなかった。

回し車を回している姿が可愛いなと少し見つめただけで、高速回転する輪の中で気絶したハムスター。

食欲と恐怖のはざまで戦って、震えながら餌を食べに来ていたウサギ。

窓から見ていただけで散歩コースを変えてしまった野良猫。

人間の子供と同列にしたら怒られそうだが、小さな生物に縁がなかった分、こんなに全力で慕ってくれる存在への愛おしさは倍増する。


「へへへへ〜〜〜〜」

禅一が笑うと、アーシャも応えるように笑う。

「じゅっと、いっちょ!」

そして舌足らずに宣言するのだ。

これが可愛くないはずがない。


「今日はお出かけするからな〜。アーシャの好きなイチゴをたくさん食べような〜〜〜」

禅一は上機嫌で鼻歌混じりにお出かけの準備を始める。

幼児とのお出かけに際し、持って行った方が良いものリストを、既に『若奥の会』から取得済みだ。

何かあった時のための着替え一式、タオル、ハンドタオルとポケットティッシュ、絆創膏、ビニール袋数枚、お尻拭きという名のウエットティッシュ。

オヤツ、水筒も言われたが、これは家に無いので、途中のコンビニででも手に入れなくてはいけない。


持っていく物をリュックの横に置いて、確認しながら、禅一は手際よく詰めていく。

どこかにお出かけするのがわかったのか、首から防犯笛を下げたアーシャは、リュック横の物品列の最後に並んでいる。

自分の括りは荷物と同じだと思っているのだろうか。

「……それも持っていくのか?」

禅一はしっかりと握られたアーシャのデコ錫杖を指差す。

するとアーシャはニコニコと笑いながら、錫杖を抱き締める。

どうやらとても気に入っている様子だ。

大人が持ち歩くにはちょっと目立ちすぎるが、子供がキラキラしたオモチャを持ち歩くのは世の常だ。

そんなに目立たないだろう。


「よし!準備完了!」

全て詰めたリュックを背負い、アーシャを抱っこして禅一は宣言する。

(譲が帰ってくるまで散歩でもしておくかな)

そう思って玄関に向かう禅一の胸をポンポンとアーシャが叩く。

「ん?どうした?」

そう聞くと、彼女はテーブルの上を指差す。

その先を見ると、昨日篠崎から借りた懐剣が置いてある。

借りたは良いが、適当な置き場所がないため、食卓に仮置きしてしまっているのだ。


「これか?気になるのか?」

手に取って渡そうとすると、アーシャは高速で首を振る。

「?」

しかし卓の上に戻そうとしても、ブンブンと首を振る。

「???」

意味がわからなくて禅一は戸惑うばかりだ。


渡そうとしたら高速ブンブン。

かと言って戻そうとしたら、それもブンブン。

「準備できてるか〜〜〜?」

理解できなくて困っていた所に、玄関が開かれる。

「お、お疲れさん。どうだった?」

禅一は帰ってきた譲に声をかける。


「ざっと見てきたけど、分家からこっち側は綺麗に何も残ってねぇ。残りは行く途中に、ついでに確認だな」

そう言いながら、禅一の手元に、譲の視線は吸い寄せられる。

「………お前、何でそんなモン、持ってんだ……?」

行楽に一番要らないものを持っていたら、聞かれるも当然だ。

「いや、すまん。何かアーシャがこれを気にしてるから、つい」

そう言って禅一は懐剣をテーブルに戻す。

「じゃ、行くか」

そして靴を履こうとすると、禅一の肩を譲が叩いた。


「ん?」

「前言撤回。なんで持ってるのかわかった。持って行ってやれ」

「んん?」

真顔で宣言した譲に、禅一は意味がわからない。

「持って行くって、懐剣を?」

「そう。懐剣を」

「……イチゴ狩りに行くんだよな?」

「懐剣持って、イチゴ狩りに行くんだ。つべこべ言わずに持ってこい」

「?????」

禅一は全く意味がわからない。

剣を持って行く『狩り』の目標は、イチゴじゃなくて首とかではなかろうか。


意味がわからないままに、禅一は一度アーシャを下ろして、懐剣をリュックの中に入れようとする。

「あっ……」

するとアーシャが小さな声をあげる。

何だろうと思って顔をあげると、アーシャと譲が複雑な顔で、禅一の手の懐剣を見ている。

「……リュックは嫌みたいだ。昨日みたいにコートの内ポケットに入れてやれ」

まるで懐剣に人格でもあるような口ぶりに、ますます意味がわからない。


(警察に職質されたらどうするんだ……?)

疑問符だらけで懐剣を内ポケットに差しながら禅一は考える。

懐剣持ってイチゴ狩りに行きますなどと言ったら、その場で不審者確定で、流れるように留置所にご案内されそうな気がする。

「禅……お前、時々厄介な奴に好かれるが……随分と厄介な奴に好かれたな」

「…………はぁ。厄介な奴?好かれる?」

禅一は聞き返したが、譲は無言で首を振った。


「????」

意味がわからないが、譲は冷蔵庫を開けて、何かを取り出してから、さっさと家を出て行ってしまう。

「…………ま、いいか。アーシャ、今日はイチゴだぞ!い・ち・ご!」

気を取り直した禅一はアーシャに笑いかける。

「いちご?」

「そう、イチゴ!」

きっと喜んでイチゴを食べるであろうアーシャを思えば、この程度の不可解な事は放っておいて良いと思える。

行楽日和の暖かな日差しの中、懐剣を携えて、禅一は弾む足取りで歩き出した。


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