25.聖女、危機を感じる

アーシャは怒った表情のままソファーに横になっているユズルの周りを、チョロチョロと歩く。

ソファーの足元の床には、表情の読めない顔で、ミネコセンセイが背筋をピンと伸ばして座っている。

ユズルに話しかけたいのだが、ユズルはこちらからの接触を拒む空気をビンビンに出している。

(一体、何がどうなっているのか……)

アーシャがこの上なく美味しいプティングを食べ終わった辺りから、不穏な空気は漂っていた。


家を訪れていたタケチとゴミは忙しく帰り支度を始め、ゼンとユズルが何やら言い争いを始めた。

その内容は全然わからないが、何となく男性たちと一緒にゼンが行くのを、ユズルが止めていたような感じだった。

そんな時、ソファーで寝ていたシノザキが目を覚まし、二人の間に入って仲裁してくれた。

ミネコセンセイも間に入り、ユズルはシノザキと入れ替わるようにソファーに寝かされた。

「いってきます」

「いってきま〜〜〜す」

そしてゼンとシノザキはわるわるアーシャを抱っこして、頭を撫でてから、タケチたちと連れ立って行ってしまった。

遊びにでも行くように、明るく手を振る二人を、ミネコセンセイに抱っこされて、訳もわからずアーシャは見送ってしまった。


可哀想にお留守番になったユズルは不貞腐れてしまっている。

そんなユズルを慰めたいのだが、アーシャにはその方法が思いつかなくて、ソファーの周りをチョロチョロしているのだ。

ミネコセンセイは機嫌の悪いユズルを気にするでもなく、チョロチョロと歩き回るアーシャを眺め、時々目があったら、微かに唇の端を上げるだけだ。

(ミネコセンセイはここに住むのかしら?もしかしてゼンたちの血縁なのかな?)

アーシャは状況が掴めなくて、そんな事を考える。


こっそりとミネコセンセイの影からユズルを観察すると、口をへの字に曲げて不機嫌そうに、でも心なし悲しそうにしている。

家に置いて行かれてしまって寂しいのだろう。

アーシャもゼンがいなくなってしまって、実はかなり寂しいので、良くわかる。

そんなユズルを慰めてあげたいが、自分が一緒にいるよと言っても、多分全然駄目だろう。

ゼンと比べると、話し相手にもなれないし、かなり体積も小さいから、頼り甲斐がない。

(早く言葉を覚えて大きくなろう)

ウンウンとアーシャは一人頷く。


さてどうしようと思っていたら、視界の隅に神具が引っかかる。

社交場に戻ろうと握っていたのだが、ご飯に夢中になって放置してしまったようで、宝物入れの横に戻されている。

(何とか社交場にも戻らないと……でも落ち込んでいるユズルも放っては置けないし……)

そんな事を思いながら神具の方に歩いて行って、先ほど貰った花の形の焼き菓子の存在を思い出す。

あまりにも愛らしいので食べるのが勿体無くて、少しの間飾っておこうと、宝物箱の上に置いておいたのだ。


(半分こ……いや、ここは一つ丸ごとあげよう)

真っ二つになった花より、綺麗な花の方が嬉しいだろう。

どんな味か少し、いや、かなり興味はあったが、落ち込んでいるユズルを元気にするためだ。

食い意地が後ろ髪を引っ張るが、アーシャは神具と花の焼き菓子を手に、ユズルの下に戻る。

「ゆずぅ」

アーシャが声をかけても、ユズルは不機嫌オーラ増し増しで、喋りかけるなとばかりにこちらを見ない。

「ゆずぅ」

そんなユズルの頬をアーシャは背伸びをしてつつく。

「………あぁ?」

無視されてもめげずにチョンチョンとつついていたら、不機嫌そうにユズルは睨んでくる。

「ゆずぅ、の」

そんなユズルの視線の先にアーシャは焼き菓子を差し出す。


「あぁ?」

不機嫌そうな顔が、不可解そうな顔に変わる。

「ゆずぅ、の」

なので、アーシャはどうぞとばかりに、差し出した焼き菓子をユズルの頬にくっつける。

「はぁぁ?」

頬にくっつけられた物を受け取って確認したユズルは、体を起こす。

(食べて元気出してね)

アーシャは背伸びをしてユズルの頭を撫でよう……と、思ったのだが、上半身を持ち上げたユズルの頭には届かず、顎の辺りを撫でる羽目になった。


「はぁぁぁぁぁ〜〜〜〜」

ユズルはがっくりと頭を下げて、大きなため息を吐いた。

アーシャはチャンスとばかりに、下がった頭を撫でようと手を伸ばしたのだが、撫でる前に鼻を摘まれてしまった。

「んがっ!!」

「顛轄倍鈴特なきお蔀道狩んじゃねぇよ」

そして、あろうことかユズルは鼻を掴んだ手を左右に動かす。

「ふんぁっ!ふんがぁ!!」

これには堪らずに、アーシャはジタバタと手を回して反撃する。

が、悲しいかな、手が短すぎて届かない。


「ぷはっ!」

そんなアーシャを見て、ユズルは噴き出し、鼻を解放してくれる。

「うぅぅぅぅ」

アーシャは唸りながら、振り回された鼻を撫でていたわる。

そんな彼女の目の前に、焼き菓子が差し出される。

「?」

首を傾げると、アーシャの手が掴まれて、手のひらの上に焼き菓子がのせられる。

「???」

こんなに愛らしくて美味しそうなお菓子が返却されるとは思っていなくて、アーシャは驚いてしまう。

「チビ、の」

ポカンとするアーシャの頭は乱暴に混ぜっ返される。


美味しい物で元気づけるという目論見は失敗したようだが、くしゃくしゃになった髪の隙間から見えた、ユズルの機嫌は治ったように見える。

「ふふ」

静かに座っていたミネコセンセイが笑う。

「玖誉。あいら姑竺い員壮会架娠燐小赤原詑辛熊始坪叔華域醍た」

その表情はいつも通りの動きのなさなのだが、黒い目は優しい。


(さて)

ユズルの機嫌も治ったところでアーシャは行動を始める。

かなり遅くなってしまったが、社交場に戻って、木の老女神を助けなくてはいけない。


外に出る時に着る、暖かな上着は玄関横の柱に掛かっている。

凍えずに社交場に戻る為に、これは絶対に着ておきたい。

「ん〜〜〜っ」

手頃な杖として神具を使うのはどうかと思ったが、使えるものは使えの精神で、背伸びして神具を振り回す。

しかしもう少し高さが足りない。

神具は上着の裾には当たるのだが、上着は揺れるだけで落ちてこない。

「ふっ!ほっ!」

それならばと跳ねてみるが、残念なことに、子供の足は脚力に乏しいようで、背伸びよりも高い位置に到達することはできなかった。


「これ?」

どうするべきかと悩んでいたら、白い手がアーシャの上着を取り外し、目の前に持ってきてくれる。

「………!みにぇこしぇんしぇい、あいがとぉ!!」

「んぐふっ!!!」

ミネコセンセイはギュッギュとアーシャを抱きしめてから、上着を着せてくれた。

表情変化は少ないが、とびきり友好的で優しい人だ。


(お願いしたら、社交場に連れて行ってくれるかも?)

問題は言葉の通じないアーシャが、どうやって社交場に行きたいと伝えるかだ。

アーシャは少し考えてから、上着よりも少し低い位置に掛けられている背負い袋を、錫杖を伸ばして、下から突っつき落とす。

それを背負い、神の国では外出の時にしか履かない靴に足を突っ込む。

社交場に行く装備を整えた上で、じっとミネコセンセイを見つめてから、外につながる扉をバンバンと叩いて見せる。


最初、ミネコセンセイは首を傾げたのだが、背負った袋の尻をパンパンと叩いて示し、次いでもう一度、扉を叩く。

すると見上げていたミネコセンセイは了解したとばかりに小さく頷いたのだ。

(これは伝わった予感がする!)

確かな感覚にアーシャは思わず、胸の前で握り拳を作る。


ミネコセンセイはユズルと何事か言葉を交わし、少し待っていたらユズルごと外に行く準備を整えてきた。

「…………?」

シラッとした顔のミネコセンセイを、眉間に縦皺を作ったユズルが引き留めている。

寒い外に行くためか、ミネコセンセイは外套のフードを被り、きつく縛って縁なし帽コイフのようにしていたのだが、ユズルはそれがどうも気に食わなかったようだ。

しきりと首を振り、毛織の帽子をミネコセンセイに被るように言っているようだ。

「ほ〜〜〜」

ユズルの持っている毛織の帽子を見てみると、その毛糸の質はすこぶる良い。

細いのに均一の太さを守り、黒と灰色と白の糸がより込まれ、見事な調和を見せている。

その編み目も、どれほどの熟練者が編んだのか、寄ったり広がったりした所がなく、芸術品のように目が揃っていて美しい。

前にくる部分には硬いツバが作られていたりと、とにかく手が込んでいて、高価な事が見た目からわかる帽子だ。


しげしげとアーシャが編み帽子を見ていると、フードを外したミネコセンセイが、それを被る。

「わぁ!」

後ろが丸く、ぽってりとした形の帽子は、元々ミネコセンセイの物なのではないかと思うほど良く似合っている。

「かわいーな!」

適当な言葉を知らないので、知っている言葉と拍手で、似合っているということをアーシャはミネコセンセイに伝える。

「んんん!!!」

褒めたことが伝わったらしく、アーシャはミネコセンセイに思い切り抱きしめられた。



自分の伝えたい事が、思いの外簡単に伝わり、無事に社交場に戻れる事に喜んでいたアーシャは、家から出て、少し歩いた所で異変を感じ取って、振り向いた。

(何だろう……あっちの方角……ものすごく嫌な気配がするような……)

禍々しく、粘ついた気配。

気のせいと言われれば、そうかもしれないと思ってしまう程度にしか感じられないが、心がざわめく。

「アーシャちゃん?」

手を繋いでくれていたミネコセンセイが突然立ち止まったアーシャの顔を覗き込む。


アーシャは嫌な気配をする方をじっと見たが、何も見えない。

ゼンがいない状態で、ゼンの神気が満ちている家から離れたせいで神経が過敏になっているのかもしれない。

あまりにゼンの神気に守られるのが当たり前になり過ぎてしまっているようだ。

「ん」

アーシャは何でもないと首を振って、ミネコセンセイの手を引く。


(やっぱり……大地の力が凄く減っている)

最初はミネコセンセイにいろんな物の名前を教えてもらったり、歌を教えてもらったりしながら呑気に歩いていたのだが、ゼンの生活圏内から外れると、異常に気がつく。

普段は地表周辺の神気しか感じられないので、わからなかったが、神具を持って感覚が研ぎ澄まされると、この地がいかにおかしいかがわかった。

これが神の国ではなく、アーシャの国であったなら、畑が壊滅して作物が枯れ果ててもおかしくないくらいの神気の少なさだ。

(神の国の植物は神気がなくても元気でいられるものが多いのね)

道に等間隔に植えられている木は、葉を全部落とし、眠ったようにひっそりとしているが、生命力を欠いているようには感じない。


大通りに出て、情けないことに、やっぱり『くるま』にビビってしまったアーシャはユズルに抱き上げられて社交場に戻る事になった。

「ゆずぅ、あいがとぉ」

不機嫌な顔ながら運んでくれるユズルに感謝しながら、アーシャは瞳を閉じる。

自分で歩かなくて良くなったことを幸いと、現実の映像を遮断して、周りの気配を探ることに集中したのだ。


(これは……物凄く大地の奥深くから神気を勧請しないと、木のお婆様には注げないわ)

そうして周囲の神気の状態を確認して、ため息を吐いてしまう。

あまりにも神気が乏しすぎる。

もう一度、神具を持った状態で、社交場の巨木を通して問題を探ろうとは思っているが、今、見渡した限りでは、神気が溜まっている所は見当たらない。

どこにも神気がないというのなら、大地の深層から神気を汲み上げなくてはいけない。

神気は水と同じで、下から汲み上げる方が大変なので、できれば避けたかったのだが、この際仕方ない。


(家に溜まっているゼンの神気をこちらに引っ張っても距離があるから霧散しそうだもんなぁ)

ゼンが住んでいる辺りはゼンの神気が満ちているが、大地の広さに対したら少なすぎる。

こちらに引っ張ってくるうちに、彼の神気は、乾いた大地に吸い取られてしまうだろう。

(そう言ったら、お婆様に神気を注いでも、すぐに周囲に広がって吸い尽くされそうよね……)

汲み上げて注いでも、周りが枯渇しているのだから、砂漠で水撒きをするようなものだ。

すぐに周りに吸い取られて、無くなってしまう。

(でも、やらないよりやった方がいいはずだわ)

神具の力で周りの詳細の状態が分かり、心が折れそうだが、泣き言はやるべき事をやった後だ。

アーシャは気合を入れ直して、錫杖型の神具を握り直す。


「ん………?」

引き続き、目を閉じて、他に神気が溜まっている場所がないかと探っていると、嫌な物が感覚に引っかかる。

先程感じた方角から、より明確な悪意を感じる。

距離もどんどん近くなっている様な気がする。

「どーした?」

悪意に怖気付いて、思わずユズルを強く掴むと、鼻を摘んで顔を無理やり上げてから、覗き込まれる。

「ふぐぅ!!」

乙女の鼻をそうそう気楽に掴んで欲しくない。

伸びて魔女の鼻のようになってしまったらどうしてくれるのだ。

アーシャが怒って手を振り回すと、ユズルはクックックと押し殺した、悪人のような笑い声を出す。


そんな事をやりながら、アーシャたちは社交場の門を超える。

社交場は相変わらず、子供たちが楽しそうに走り回っていて、変わった様子は見受けられない。

外に出ている子供の数が減った様な気がするが、今の所、何の危険もなさそうだ。

ひょいと首を伸ばして確認すると、木の根元に座り込んだ老女神は、何やら厳しい顔をして、先程アーシャが悪意を感じた方角を睨んでいる。

(やっぱり……何かあっちにあるんだろうか)

アーシャは不安な気持ちで、老女神が睨む方向を見る。


ユズルが頼りないとかそういうわけではないのだが、いつも一緒にいるゼンがあまりに盤石すぎて、彼がいないと心もとない気持ちがする。

(いざとなったら、神具を持っている私がユズルも守らなくっちゃ)

シャランとアーシャの胸の中で、抱きしめた錫杖は優しい音を立てる。

『おや』

厳しい顔をしていた老女神は、アーシャの存在に気がついたようで、顔を皺々にして笑顔を向けてくれる。

手を振ると、彼女は完全なる復調には至っていない様子で、杖をつきながらゆっくりとこちらに歩いてくる。


ビクッとアーシャを抱き上げているユズルの体が揺れる。

『小さき器よ、帰ってきたのか』

突然顔を伏せたユズルに驚いていたら、老女神が話しかけてくる。

「はい。こりぇを持って帰ってきましちゃ」

アーシャはシャランと神具を鳴らして見せる。

『おや!これは強き加護を得ておるな!』

老女神は驚く。

神すら驚かせる素晴らしい神具らしい。

「これでお婆しゃまに神気を集めようと思ってましゅ」

アーシャは張り切ってそう宣言するが、老女神は首を傾げる。

『そなたはまだまだ小さいから無理だな』

そしてはっきりとそう言われてしまう。


「わ、私、姿こしょ小しゃいでしゅけど……」

これでも豊穣の聖女と呼ばれていたのだ。

時間はかかると思うが、神気を呼び起こすことはできるはずだ。

そう言い募ろうとしたが、老女神は厳しい顔で首を振る。

『やめておいた方が良い。下手に力を呼び起こしたら、見つかって食われるやもしれん。良い子だから大人しくしておいで』

皺々の手はアーシャに触れることはできないが、ふわふわと頭の辺りを漂う。

「食われりゅ……?」

思いもよらない言葉にびっくりしてしまうアーシャに、老女神は重々しく頷く。

『悍ましい呪術だ。可哀想に……日の目を見ることもできずに、親から殺された子供らが苗床にされて………意味もわからぬ苦痛の中で救いを求めて暴走しておる。子供は無垢だが同時に道理がない。大人も子供も区別がつかんから、子の宮を腹に持つ女はすべからく危ない。腹の中にりつかれ内側から食い荒らされる』

彼女の顔が悔しそうなのは、その苦しんでいる子供を助けることが出来ないからだろうか。


(日の目を見ることもなく、親から殺された…………口減らし?)

その言葉にアーシャの背筋にはゾッとしたものが走る。

腹の底から寒気が込み上げてくるような単語だ。

(この豊かな国にも口減らしがあるというの……?)

誰もが美しい衣を身につけ、楽しそうに過ごしているように見えていたが、もしかしたらスラムとか、地方の農耕地帯などは違う顔を持っているのかもしれない。


『みたまの器は?一緒ではないのか?』

「みたま……?」

不思議な響きの言葉にアーシャは首を傾げる。

どうやらアーシャの概念にない言葉は、そのままこちらの国の言葉にしかならないらしい。

『尊きみたまを宿した、いつもここに小さき器を連れてくる大きな器だ』

「………ゼン?ゼンは今、お出かけ中でしゅ」

そう答えると、老女神は顔を曇らせる。

『そうか……別々なのか……ならば老骨がそなたらを守ってやらねばならんな』

老女神はまた例の方向を、厳しい顔で見つめる。


首の後ろあたりがピリピリとする。

この感覚をアーシャは知っている。

のんびりとした生活で縁遠くなっていた『脅威』が迫る時の前触れだ。

『小さき器は建物の中に入っておれ。残り少ない力でも隠匿くらいはできるだろう』

残り少ない力、と、聞いて、アーシャは眉を逆立てる。

「駄目でしゅ!無理しちゃ駄目でしゅ!!」

老女神は今朝方まで消滅の危機にあったのだ。

力を使わせるなんてとんでもない。


「お婆しゃまがやるというなら、私がやりましゅ!!」

アーシャはユズルに抱っこされたままの状態で錫杖を構える。

「禰濃簸、お験劃誇祁記暇戟ですね」

そんなアーシャの横でパキパキっと拳を鳴らす音が響く。

老女神とアーシャを抱っこしたユズルを守るように、進み出てきたのは帽子を脱いだミネコセンセイだ。

彼女は脱いだ帽子をユズルの頭にかけながら、厳しい視線を門の方へ向ける。


『こら!ミネコ!そなたが獅子のごとき度の過ぎたお転婆でも、腹に宮を持っている以上危険だから下がれ!ミネコ!』

老女神は杖をつきながらヨボヨボとミネコセンセイに詰め寄るが、彼女は犬でも追い払うように手を振る。

「みんな!醐敷魁収魁なさい!」

そして外で遊んでいた子供たちにミネコセンセイが指示を出し始めた時。

派手な音を立てて、真っ黒な『くるま』が社交場の門に突っ込んできた。

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