13.聖女、神の力に挑む(後)
ここは一体どんな概念の場所なんだろう。
動物たちの耳をつんざく悲鳴に囲まれ、アーシャは呆然と周りを見た。
ゼンと一緒に潜った門の先には、曲がりくねった小道があり、更にその先には、巨大な鉄の籠があった。
細い金属を編むようにして作られた籠は、一辺が大人二人寝そべられるくらいの大きさで、中に複雑に組まれた木材や、本物の木が生えている。
籠は四角い建物と繋がっており、小さな扉から出入りができるようだ。
「…………?」
籠の中には、純白の毛皮と体より長い尻尾を持った猿たちが入っているのだが、彼らは建物に続く扉の前で、団子のように固まって震えている。
(寒いのかしら?)
籠は屋根もない吹きっさらしなので、建物の中に入りたいのだろうか。
アーシャは首を傾げる。
道の先には、同じような構造の籠は沢山あって、その中に何らかの動物が入っている。
鳥の悲鳴のような鳴き声も聞こえるので、鳥もいるようだ。
(家畜舎……?鳥の肉ならわかるけど……神の国では猿肉も食べるのかしら)
もしかして昨日食べた、美味しいが、正体不明の肉は、猿の肉だったのだろうか。
そう考えて、アーシャは気分が落ち込むのを感じる。
飢えるよりはと、虫型のモンスターの可食部を食べた経験もあるが、手足があって指が五本の人型生物の肉は忌避感が強い。
「ゼン」
アレは食べ物なのか、否か。
言葉で確認する術はないが、一応何とか聞いてみる努力はしてみようと、アーシャがゼンを見上げると、ゼンはしょぼりした顔で、猿を見ている。
「……ゼン?」
トントンと彼の胸を叩くと、ハッとして彼は無理矢理、笑顔を作る。
「姿両恨な、迫わ灘楳から隔夫郡鴫酢榔馴たい菅」
そして彼は大きく後ろに下がって、猿の入った籠から距離を置く。
すると不思議なことに、団子になっていた猿たちが顔をあげる。
(真っ黒)
真っ白い毛と対照的な真っ黒な顔で、アーシャは驚く。
こんな面白い配色の猿は初めて見た。
(………?何か、凄く怯えているような……?)
顔は上げたが、相変わらず猿たちは団子になっている。
そして彼らは哀愁の漂う顔をして、一点を見つめている。
(私………?)
自分を見つめているような気がしたアーシャだが、どうも違う。
顔も目も、全て真っ黒なので、視線がどこを見ているかが分かりづらいが、猿たちの視線はアーシャより上を見ている。
(ゼン?)
アーシャが見上げると、ゼンは力無く笑って応える。
心なしか、彼の神気が重い。
「あぁ」
思わず、アーシャは納得してしまう。
溢れ出る神気のせいで、アーシャはゼンを神様だと思った。
いや、正確に言うと、今も神様じゃないかという疑念は、完全には拭えていない。
何せ、こんなに神気を纏うなんて、人間ではあり得ない。
それどころか、ドラゴンでも、年を経ていないと、これほどの神気は纏えない。
(私は元々『威圧』系が通用しないからよく分からないけど、『視え』なくても、これ程の力なら、大なり小なり、
威圧を感じても、常識的に襲ってこないだろうと考えられる人間と違って、動物たちには『物凄く強い正体不明の生物』がいるように感じるのかもしれない。
まだ団子になっている猿を気遣ってか、ゼンは更に後退する。
「アーシャ、複仮琢、討瑛統や波両伸帝雪鴫わ屠糟だ巡見約たい亭」
そして門の近くまで戻ったゼンは寂しそうな顔をしながら、アーシャに頭を下げる。
そんなゼンの様子に、アーシャは首を傾げる。
どうも状況がよく掴めない。
ゼンが猿に気を使っているのだけは、何となくわかる。
(……食料に気を使ったりしないだろうから、あの猿は食用じゃなさそう……)
食用以外で人間が獣を飼う。
それは一体どんな目的があるのだろう。
(荷運び……は、無理よね。乳も取れそうにないし、狩猟……は役に立たなさそうだし、鼠を取ったりもできなさそうだし、毛が取れるほど生えてないし、芸をする感じでもないし……何の益もないのに動物を飼う理由なんてあるのかしら……)
うんうんと悩んでいたアーシャの脳裏を、羽を広げた鳥の姿が過ぎる。
何処かの貴族の屋敷で見た、宝石を粉にして吹きかけたような美しい鳥。
「あ!」
パンっと思わず手を打ち鳴らしてしまう。
「
鳥を思い出した途端、一気に疑問が氷解した。
庶民には全く縁のない話だが、金と権力を持っている者たちは、珍しい動物を飼いたがる。
何でも『権威を示す』意味があるのだとか。
中でも王族は別格で、方々から集めた、珍しい動物や、美しい鳥を大々的に飼育していると言う。
集めた動物たちを鑑賞するための、専用の建物まであるらしいと、皆が噂していた。
それらの、動物や鑑賞する建物を含めて、メナジェリーと呼ばれていた。
王の庭で飼われる動物は、とても高価で、宝石と同じくらいの値で取引されるらしいので、その庭を『刹那の宝石箱』と密やかに呼ぶ者たちがいた。
永遠に残り、価値があり続ける宝石ではなく、有限の存在である動物を買い漁る、尊き人々を揶揄していたのだ。
その揶揄には、食べる事もできない、生活の役にも立たない、いずれは無くなってしまう物に、巨万の富が浪費されることへの怒りも、含まれていたように感じる。
(そうそう、宝石のような鳥を見せびらかしている人がいたわ)
王宮とは比べ物にならないが、どこかの貴族の屋敷でも、『権威を示す』ために、美しい羽を広げる鳥が飼育されていた。
それを思い出したアーシャは納得する。
人々は美しい鳥を見たがり、見せてくれた貴族に感謝の言葉を述べていた。
アーシャはお肉にならない鳥には大して興味はなかったが、招待を断れずに行ってみると、確かに目を見張るような美しい鳥がいた。
美しい上に胴体は丸々と太っていて、食べられたなら、さぞ味も良いだろうと思ったのを覚えている。
(あの猿は、きっと神の国では珍しい猿で、ゼンはあれを見たいのね)
確かに純白の毛に真っ黒な顔は、面白い取り合わせだし、愛嬌もあった。
アーシャは肩を落としているゼンを見上げる。
(でも神気が強過ぎて、肝心の動物が怯えてしまって寄ってこないのね)
気の毒な事だ。
これは普段、三食昼寝付きの好待遇を受けている穀潰しとして、恩返しの機会ではなかろうか。
アーシャはキリリと表情を引き締めて、ゼンを見上げる。
「…………………」
任せて!と胸を叩きたい所であったが、改めて見ると、物凄い力の奔流だ。
アーシャはただの聖女で、相手は神の如き力を持つ者。
途端に自信がなくなる。
「アーシャ?称汝ない。獣鍋柄咲わ隆熟新眺鷺猿うか」
ゼンの眉は申し訳なさそうに下がっているし、声にいつものような覇気がない。
そんなゼンの様子に、アーシャは自分を奮い立たせる。
(いや!こう見えて、私は聖女歴八年の古株聖女!やれる!!)
自らを鼓舞しつつ、アーシャはおもむろに両手を広げる。
そしてベタンとゼンに張り付く。
(要は外に流れ出ないように、力の流れを変えればいいのよ)
以前回復した時に同調したから、波長を合わせるコツは掴めている。
「???……アーシャ?」
ゼンは困惑しているが、アーシャは構わず自分の力を調節する。
彼の神気は常に外に向かって放出されている。
それも普通であれば、そんなに垂れ流したら、あっという間に枯渇する量を出している。
これ程の力を体の中から発生させるのも、外に垂れ流しにできるのも、はっきり言って異常なのだ。
そもそも神気は大地に宿るものであり、生み出せるのは、神に等しい存在だけだ。
少なくとも、人間の国では、神気を生み出せる人間なんかいなかった。
神官や聖女は、大地に宿る神気を取り込み、利用するだけの人間だ。
たまたま神気の取り込み口と、神気を力に変換できる機能があるだけに過ぎない。
神官が神気を纏うのは、彼らが神気が噴き出している所で、たっぷりと自分の中に神気を蓄えるからだ。
体に蓄えた、神気は少しづつ外に滲み出てくる。
鍛錬すればするほど、神気を蓄える器は大きくなり、外に滲み出てくる量が多くなるので、その量で有能な神官かどうかがわかるのだ。
因みに聖女で器を鍛えている者はいない。
力を使う時は舞で神気を勧請すれば良いので、神気を溜め込む能力は、さほど必要ではないのだ。
神官と聖女の違いは、地中から神気を勧請できるか、否かなのだ。
よって女性で神気を取り込むことができても、神気を勧請できない者は神官と呼ばれる。
不思議なことなのだが、神気を汲み上げる能力が、男性に発現したことがない。
男性でも『神気を溜め込む器』を限界まで育てれば、ゼンのように、自分の神気を爆発的に放出して、共鳴させることで、大地から神気を吹き上がらせる事もできるのかもしれないが、そんな神業を成し遂げた者を見たことはない。
ゼンが神に等しい者だからできる大技だと、アーシャは思っている。
大地の力に寄生するだけの、神官や聖女には、とても真似できない。
(常に発散しているから確信はないけど、ゼンの『器』もきっと大きいと思うのよ。だから、この外に向いている力を、内向きにして『器』に溜め込むようにしたら……)
しっかりとゼンに波長を合わせて、アーシャは一気にゼンの力を内側に押し込もうとする。
神気は流れる水のような物だ。
きっと流れの方向を変えれば、問題は解決する。
「んぎぎぎぎぎぎぎぃぃぃ!」
そう思ったが、全く押し込められない。
「ぐぐぐぐぐぅぅぅぅ!!」
水は水でも、ゼンの力は向こう岸の見えない大河だ。
小さなバケツでは、その流れをひと掬い動かすことはできても、全体の流れを、ひっくり返せない。
触れている場所の神気を押せたかと思うと、別の所から、倍の神気が溢れてくる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」
ほんの少し押し込むだけで、アーシャの力はどんどん目減りしてく。
川の流れる方向を変えるなんて、地面が隆起して、逆向きにならない限り無理だ。
「アーシャ?顛需之か?臆糟援登着打敵榔うか?」
それでも何とかならないと頑張ってみたが、盛大に息切れして、ゼンに心配されてしまった。
アーシャは門のすぐ近くに用意されていたベンチに下ろされる。
ゼンは背負っていた袋から、筒状の物を取り出す。
息を切らしながら、それを見守っていると、筒の蓋が取れて、そのまま液体を注ぐカップとなる。
不思議なことに、筒から出てきた液体からは、湯気が上がっている。
ゼンはそれをフウフウと吹いて、冷ましてから、アーシャに渡してくれる。
(返って心配をかけてしまったみたい……)
アーシャはシュンと反省しながら、渡された暖かい液体を飲む。
いつも飲んでいる『むぎちゃ』よりも、更に香ばしい匂いのする、癖のないお茶だ。
渋みや苦味が一切なく、飲んだらホッコリとする。
「琉月麺向い査たい盟から、税縫わ堅鋒うか」
隣に座ったゼンは、優しくアーシャの頭を撫でてくれる。
その顔には、何となく諦めのようなものが漂っている。
メナジェリーも見ずに、帰ろうとか言い出しそうなゼンの空気に、アーシャは慌ててしまう。
(何か方法が……きっと方法があるはず……!!)
フウフウと暖かいお茶を飲みながらアーシャは考える。
「………は!!」
そして突如名案が閃く。
アーシャはキョロキョロと周りを見回す。
そしてピョンとベンチから飛び降りる。
「ゼン!ゼン!」
木の近くに落ちていた白い石を拾って、アーシャはゼンを呼ぶ。
アーシャは地面に人間の形を描いて、周りに神気が出ている事を示す線を付け足す。
そしてその先に怖がっている猿を書く。
(うん!上手に描けたわ!)
これは分かり易いと自画自賛しながら、アーシャは絵をゼンにご披露する。
「…………?」
しかし説明なしでは流石に通じないようだ。
ゼンは首を傾げて、その絵を見ている。
「これ、ゼン」
アーシャは人間の形を指差してから、ゼンを指差す。
「これ、猿」
そして小さくなった猿の絵を指差してから、猿の入った籠の方を指差す。
「ゼン、ぶわぁぁぁぁ!!」
人形から出る線を辿り、神気の激流を表す。
「猿、こわいぃぃぃぃぃ!」
そして猿を指差して、怯える様子を再現して見せる。
「わかる?」
ここまで通じているかアーシャが確認すると、ゼンは片手で口を押さえながら、大きく頷く。
「ゼン、力を引っ込める」
アーシャは両手両足を広げた状態から、体をギュッと引き絞って見せる。
そして人形の周りに書いていた線を、外側から人間側に向かって辿る。
「猿、怖くない!」
今度はサルを指してから、両手を広げて飛び上がり、猿が解放されるさまを表す。
これでは分かりにくいかもと思って、線が出なくなった人間と、喜んでいる猿を、書き足す。
「猿、喜ぶ」
これも中々良い絵が描けた。
アーシャは満足して大きく頷く。
「わかる?」
そしてもう一度ゼンを見上げたら、ゼンはしゃがみ込んで、今度は両手で顔を覆って、震えていた。
「ゼン?」
もしかして指摘されたくないことを、指摘してしまったのかもしれない。
何か傷つけてしまっただろうかと、アーシャはオロオロとしてしまう。
神に等しい力は、人間だけではどうしようもない。
ならば説明して、ゼン自身にも頑張ってもらおうと思いついたのだが、神の国では力を外向きに出すことこそが、素晴らしい事だったのかもしれない。
「わっ!」
心配になってしまったアーシャを、大きな手が捕まえる。
そしてギュッギュと抱きしめる。
頭も大きな手に撫で回される。
唐突なる抱擁と、ナデナデだ。
「ゼン、漏れてる!漏れてる!物凄い漏れてる!!」
物理的にもみくちゃにされながら、物凄い量の神気にも包まれてしまって、アーシャは焦る。
遠くから動物たちの警戒音のような鳴き声が響いてくる。
発散されているのではなく、アーシャに注がれているので、直接的な被害はないが、大きい力は怖いのだろう。
「………?」
慌ててゼンを止めようとしていたアーシャだったが、物凄い勢いで自分の中の力が回復している事に気がついた。
ゼンの力を押し返そうと使った分が、あっという間に補填されていくのを感じる。
最早『染み込む』という状態ではなく、『注ぎ込まれる』と言った方がいい。
(さっき、同調したせい?)
アーシャは試しに、もう一度ゼンの波長に自分の波長を合わせる。
「うっ……」
すると、途端に決壊した川のように、力が雪崩れ込んでくる。
重い、桁違いの密度の神気を、そのまま体に入れ続けるのは危ない。
アーシャの力を受け入れる器が、すぐに満杯になって弾けそうだ。
流入を遮断するか、排出しなくてはいけない。
「あ!」
そう考えたとき、アーシャはすぐに思いついた。
これ以上なく、最適な力の使い方があるではないか。
同調している。
注ぎ込まれてくる、無限の力もある。
となると、やる事は一つだろう。
「……………っ」
自分を抱きしめているゼンに向かって、アーシャは力を放つ。
「お?」
ゼンが不思議そうな声をあげる。
先程の、川の流れを手で押し返しているような、全く手応えのない状態ではない。
力がゼン全体に行き渡ったのを感じる。
しかし力を押し返す程の威力はない。
薄い、薄い、力の膜が、ゼンから出ている神気の上を覆っているような状態だ。
「ふんぬぅぅぅぅ〜〜〜」
必死にその膜を押して、神気をゼンの体に戻そうとするが、微動だにしない。
『染み込む』が『注ぎ込む』に進化して、ゼンの力の一部が使えても、一度に扱える量に歴然の差があるのだ。
「ぬおぉぉぉぉぉ〜〜〜」
どんなに頑張っても川は逆流しない。
アーシャが青筋を立てるほど頑張って初めて、違和感を感じたようで、ゼンは頬や自分の腕を触って首を傾げる。
「な皐聴塵……」
ゼンが頷きながら、小さく何事か呟く。
それと同時に、激流だった川が凪ぐのを感じる。
同じ大河でも、土石を飲み込んで流れる濁流ではなく、足を浸したくなるような穏やかな流れになった、と、言えば良いだろうか。
同時に、アーシャの作った力の膜がゼンに張り付くのを感じる。
「う〜ん?……こーか?」
ゼンが目を閉じる。
すると、力の膜が彼の体に入り込む感覚がする。
「………!!」
アーシャは驚いてしまう。
伝えたら、上手くいくかもと思ったが、まさかこんなにアッサリと達成できると思わなかったのだ。
あまりにも簡単に流れを変えたので、もしかして最初から出来たのだろうかと疑うが、
「どーだ?」
そう言って、ゼンが目を開くと、僅かに力の膜が持ち上がる部分がある。
まだ完全には制御しきれていないのだ。
「ふんぬっ!」
持ち上がった部分にアーシャが力を込めると、
「あ」
その部分に違和感を感じたらしい、ゼンの視線が動く。
そしてグラグラとしながら、力の膜がまた彼の体に吸い付く。
「どー?」
『上手くできているか?』とでも言うように、ゼンが問いかけてきたので、アーシャは大きく頷く。
これならきっと動物たちも安心するだろう。
事実、先ほどまで鳴きまくっていた、動物たちの警戒音が止んだ。
「そーか」
ゼンが笑うと、また再び力の膜が浮く。
「ふんぬっ!」
そこにアーシャは力を込める。
「あぁ……鋒費いな」
ゼンは眉を下げるが、動物たちの悲鳴は聞こえてこないので、大きな問題はなさそうだ。
もしかしたら、ゼンの周りに張り巡らせた、アーシャの力の膜がいい仕事をしているかもしれない。
ゼンから力の供給を受けながらであれば、力の膜の維持は難しくなさそうだ。
コツさえ掴めれば、もっと上手くできそうな気もする。
「ゼン!行こう!」
アーシャは動物の籠がある方向を指差した。
驚いた顔をしたゼンは、アーシャがぐいぐいと服を引っ張りながら、もう一度行こうと主張したら、破顔した。
ゼンが笑うと、全体的に力の膜が浮いてしまったが、やはり動物たちが大騒ぎすることはなかった。
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