8.幼児、通園グッズを選ぶ(前)

限りある時間は有効に、との譲の提案で、眠ったままのアーシャを車に乗せて、禅一たちは買い物に出発した。

「色々と任せっきりで、すまないな」

役所への手続きも、ささっと済ませてくれた譲に、禅一は謝る。

色々と気の回る譲にはサポートされっぱなしで、頭が上がらない。

「別に大した事はしてねぇよ」

車のハンドルを握る譲は、いつも通りの素っ気無い。


「そう言えば、このチビ、かなり他の子供と違うみたいだぜ」

運転しながら、譲は何気なく話し始める。

「違う?」

禅一は、口の端から、うっすらと涎を垂らしながら寝ているアーシャを見るが、これといって特筆すべき点はない。

まだまだ痩せているが、最初の頃のミイラ感がなくなり、寝顔も結構可愛くなってきた。


「さっき園長に、入園準備の話を聞いてたんだけど、保育園には着替えまで持たせねぇといけないんだと」

「へぇ、結構汚れる遊びをするのか?」

夏なら汗などで着替える要因が考えられるが、冬の今、日中にアーシャに着替えが必要になったことはない。

「俺もそう思って聞いたら、一番はおもらしなんだと。それから食べてこぼし。後、子供は突然、凄い遊びを始めたりするらしい。廊下をプールにしようとして、蛇口を全部開けて大放水したりとか、すげぇガキがいたらしいぞ」

「廊下をプール……………それは凄い発想だな」

譲の前でそんな事をしたら、どんなに小さくても逆さ吊りの刑だ。

やんちゃだった禅一でも流石にやったことは無い。

マイ水田を作ろうとして、庭の隅に、澱んだボウフラ養成池を作ってしまった程度だ。


「オムツはつけてないし、トイレは一人で勝手に行くし、夜も失敗した事がないって言ったら驚かれたぞ」

「………普通の子供は、できないものなのか?」

「らしい」

昔の記憶を辿ろうとするが、自分達が、かつてどうだったかなんて、覚えているはずもない。

「チビくらいの大きさで、失敗しない子は殆どいないって話だ。まぁ、歯の生え方で五歳くらいかもしれないって医者から言われてるって伝えたら、納得されたけど。食べこぼしも殆どないから、エプロンすらつけた事がないって言ったら、すげぇ驚かれた」

「へぇ……そんな物なのか……」

食事関連は祖母の躾が厳しかったので、きちんとやれるのが当たり前になっている禅一は、こぼさずに食べられるのが凄いと言われても、実感が伴わない。

生ぬるく返答した事が気に食わなかったらしく、ルームミラーに映る譲の顔が歪む。


「ちょっとおかしいと思わないか?」

「おかしいか?」

優秀だなと思うが、違和感はない。

そんな禅一に、譲は深々とした、わざとらしいため息を吐いた。

「おかしいだろ。こんな死ぬ寸前の餓鬼みたいになるまで放置されていた子供が、同年代の子供より、シモや食事の躾が出来ているとか、普通、考えられるか?」

「まぁ、確かに……でも、ちゃんと出来ていなかったら叩かれるとか、体罰があったから、きちんとするようになったとか。そんな事情があるんじゃないか?」

子供を『物』扱いする親なら、やりそうな事だ。

躾と暴力の区別がつかずに事件を起こす親は、腐るほどいる。

しかし禅一の考えに、譲は賛同はできない様子だ。

「その割にチビは大人に怯える様子なんかないぜ?」

「う〜〜〜ん、でも、譲が大きい声を出した時は泣いていたぞ」

「………………」

譲の眉間の皺が深くなる。

嫌な事を思い出させてしまったようだ。

失言をした禅一は、自分の口を押さえる。


アーシャが周りの人間から見下されないように、またその異能を知られて他害を受けないように、譲は厳しく彼女に接している。

(素直に可愛がれば良いのに)

大きくなってから、やたらとツンツンするようになったが、譲も小さい頃は、禅一と一緒にウサギを愛でたりしたものである。

禅一の周りからは小波さざなみが引いていくようにウサギが去っていったので、それほど愛でられなかったが、譲は常にウサギから大人気だった。

禅一は、あの時の譲の嬉しそうな顔を覚えている。

(わざわざ壁を作るのは、厳しくできなくなるのが嫌なのか……?)

双子と言えど、弟が考えている事はわからない。

色々と心を砕いて手続きをしたり、物品を揃えたりしてくれているから、アーシャを大切にしてくれているのは見てとれるし、泣かせたことも、実は凄く気にしている。

なのに一線を置いた態度を貫く理由は何なのだろう。



譲は不機嫌な顔のまま、ハンドルを切る。

「へぇ、ここに、こんな店があったんだな」

車が駐車場に入ってから、禅一は呟く。

大きなガラス張りの入口と看板はあるものの、全く関わり合いがなかった時は、白い巨大な倉庫としか脳みそが認識していなかった。

子供関連の用品を扱う巨大店舗。

興味も用も無かったら、こんな巨大な建物も風景の一部になってしまうから、人間の脳というものは面白い。


持ち物は自分で選ばせた方が、良いだろうという事で、アーシャを連れてきたのだが、無理に起こすのは可哀想だ。

そう思っていたら、車から下ろして抱っこしようとしたら、自然に緑の目が開いた。

「アーシャ、お・は・よ・う」

そう言うと、小さな手を精一杯伸ばして抱きついてきてくれる。

「ゼン、おはよぉ」

目覚めの挨拶は、もう完璧だ。

「ユズゥ、おはよぉ」

先に店舗へと歩き始める譲にも気がついて、アーシャが声をかけるが、譲は振り向かない。

面倒臭そうに手を振って反応して見せただけだ。


素っ気無い反応だが、譲の気持ちは疑いようがない。

「この建物に一人で入ったのか?」

禅一は建物に一歩入って、そこに広がる光景に、思わずそう言ってしまった。

すぐに目につく棚には、一面、カラフルな子供服が掛かっている。

フリルやリボンが惜しみなくついた服や、国民的パンアニメの絵がついた服など、大人向けの洋服店ではありえない、ビビットカラーの洪水だ。

奥へ向かうにつれ、置いてある子供服の対象年齢が上がり、色も控えめになっていくようだが、入った瞬間に見える景色は、『赤ちゃん用品の店!!!』と強烈にアピールしてくる。


「あぁ?ったりめーだろうが。こんな所、誰がついて来てくれるんだよ」

不機嫌そうに答えて、ズカズカと譲は歩き出す。

何処に何があるか、把握してしまっているようだ。

ジェンダーフリーが謳われ、推進されている世の中ではあるが、まだまだ性別によって入り難い店などは存在する。

ここはその最たる店なのではないだろうか。

妊娠・出産・育児専用の店に、それらに縁もゆかりもなさそうな男子学生が一人で入って行って、片っ端から棚を見て、必要そうな物を揃えて来てくれたのだ。

勿論、小さな子供に対する知識なんかもないから、色々調べたり、悩んで買って来てくれたに違いない。

そんな行動の一つ一つが、譲のアーシャに対する気遣いなのだ。

「……有難うな」

素直な感謝の言葉は、無視されてしまったが、一応は届いているだろう。


「ふぁぁ……………」

服の数々を熱い視線で見ているアーシャに、禅一は微笑む。

素っ気無い譲に全くもめげない、ガッツのあるアーシャは、今は服に夢中な様子だ。

「アーシャ、おりてみるか?」

そう言って、床に下ろしてやると、夢見るような足取りでフラフラと服に引き寄せられていく。

ほぅ〜っと、ため息をこぼしたり、うっとりと上気する頬を押さえたりしながら、彼女は服を見て回る。

(おしゃれに興味があるんだなぁ)

楽しそうな様子に、禅一は目を細める。

今持っている服は、貰い物と、譲が揃えた物だけだ。

アーシャ自身が選んだ服も買ってやりたい。


そんな事を考えていたら、先に行っていた譲が不機嫌そうな顔を見せる。

「おい、何で入口でブラブラしてんだよ」

入園グッズ一覧の紙をピラピラと振り、早く買い物を済ませたい様子だ。

「もう一着くらいアーシャが好きな服を買ってやらないか?」

ダメもとで禅一は提案してみたが、

「服はもう十分ある!不要!」

あっさりと却下されてしまった。



店内は子供用品が所狭しと並んでいる。

赤ちゃん用のレトルトパウチのような小さな物から、ベビーカーやチャイルドシートなどの大型な物まで、子供用品は全て揃っている。

(買ってやりたいなぁ)

足で漕ぐ子供用の乗り物や、ペダルのついた三輪車、キックバイク。

そのどれも喜んで乗る姿が頭に浮かぶ。

(でも正月はバイトにも出てないし手持ちが厳しいな……)

いつもなら長期休みには、短期の肉体労働を入れて、効率よく稼いでいるのだが、今回はアーシャがいるので全くやっていない。

アーシャに関する金は、村の連中に支払わせれば良いと譲は主張するが、プレゼントは自分の稼いだ金でやりたいものだ。

(保育園が始まったら定期のバイトも考えてみるか)

アーシャの喜ぶ姿を思い描いて、禅一は一人頷く。


「チビ、好きなのを選べ」

禅一がそんな事を考えている間に、譲はさっさと入園準備の買い物に着手している。

フープ付きのタオルを示して、選ぶようにアーシャに言っているが、全く通じていない。

アーシャは不思議そうな顔でタオルを眺めている。

「フフフ」

器用な譲も、どうやったらアーシャが物を選べるかわからない様子だ。

普段長男らしい事ができていない禅一は、出番が来たとばかりに胸を張る。


禅一は特に柄が可愛いタオルを四枚選んで、手に取る。

「アーシャ、アーシャ」

そしてアーシャの隣に屈んで、彼女の前にタオルを並べる。

『どれを選ぶ?』とばかりに揺らして見せると、彼女の顔は輝く。

「えーにゃんいぃに!?」

緑の目をキラキラと輝かせて、アーシャは飛びつくようにして、タオルを見つめる。

ほっぺたを真っ赤にして、嬉しそうに四枚のタオルを見比べ、やがて小さなリンゴが敷き詰められた柄のタオルを彼女は指差す。


たかがタオルで、大袈裟なくらいの喜びようだ。

禅一は頷いて、アーシャが選んだタオルをカゴに入れて、もう一度同じようにして、もう一枚タオルを選ばせる。

アーシャは嬉しくてたまらないという様子で、小さく跳ねながら、自分が選んだタオルの入ったカゴを覗き込む。

「……何か落ち着かねぇ柄だなぁ。もっとこう……長く使えそうな柄を選んだほうが良いんじゃねぇの?」

譲は禅一プロデュースのタオル柄が、お気に召さなかったらしい。

「そう思うんなら、譲もいいと思うやつをアーシャに見せればいいだろ?まぁ、アーシャは俺が選んだ柄を気に入ってくれてるみたいだから、譲のを選ぶとも限らないがな」

ウキウキとカゴを見るアーシャを示しながら、禅一がそう言うと、譲は露骨にムッとした顔をする。

どうやら選ばれし者の余裕が鼻についたようだ。


「次は通園リュックだ」

可愛いサイズのリュックたちが掛かっている場所を、譲はクイっと親指で指差す。

ビッグサイズの禅一から見ると、どのリュックも小さくて人形用のようで可愛い。

「おっ!」

その中でも一際可愛いリュックを見つけて、禅一は手に取る。

これは是非アーシャに使って欲しい。

「決まったか?」

譲が自信たっぷりに、淡い桃色で背中のポケットにリボンがついたリュックと、持ち手にワンポイントがついた水色の落ち着いたデザインのリュックを選択している。

どちらも可愛いデザインだ。

「決まった」

しかし禅一が選んだリュックには勝てない。

いや、勝って欲しくない。


クフクフとカゴの中を見ながら、不思議な笑い声をあげているアーシャの肩を、禅一は叩く。

「アーシャ、アーシャ」

そう呼びかけると、三つ並んだリュックを、目を丸くしてアーシャは見つめる。

少し首を傾げて『選んでいいのかな?』とでも、言いたそうな顔をしたが、すぐに三つ並んだリュックをじっと見る。

譲が選んだ、明るいパステルカラーの方が、アーシャの視線を引き寄せるようだ。

(こっちを使ってくれぇぇぇ!)

自分の選んだリュックを見て欲しくて、禅一は思わず自分のリュックを揺らす。

すると水色のリュックに手を伸ばしかけていたアーシャは、方向転換して、禅一が持っていたリュックの『耳』を掴む。


「うしっ!!」

思わず禅一は声に出して喜んでしまう。

禅一が選んだリュックは、可愛い耳のついた、黒猫リュックだったのだ。

大きな前ポケットに笑った猫の顔が書いてあって、可愛いアーシャが背負ったら、可愛い×可愛いで、絶対に物凄く可愛い。

「うしっ!じゃねぇよ!お前、今、ズルしただろ!」

「………してない」

「俺のを選ぼうとしてたのに、目の前で揺らして妨害工作しただろ!」

「それは……猫リュックのアピールをするため、猫っぽく動かしただけだ」

「猫っぽいって何だよ!アレは自分のを選べと圧力をかけてただろ!」

「これが可愛かったから選んだんだ!良いじゃないか、猫耳リュック!!」

「そんなひん曲がったへきを感じるブツより、俺のリュックの方が絶対似合ってた!」

「でも選んだのは俺のだろう!?」

「不正行為により再審要求だ!」

「却下!却下!!混乱するだろ!猫耳でいいじゃないか!」

静かな店内で傍迷惑な兄弟は醜い争いを勃発させる。


しばらくお互いの頬を引っ張ったり、押したりと、小競り合いが続いたが、『一度選んだものを、もう一度選び直させるのは混乱を招く』と言う事で、譲は引き下がる事となった。

「クソッ……後は、お着替え入れと、パジャマ入れ、コップ入れ二枚、歯磨きセット入れ、上靴入れだ。これは全部同じ柄で揃えるからな。これはリュックなんかより、ずっと重要な選択だからな」

「全部バラバラでも良いんじゃないか?」

「揃っていた方が、チビ自身も、先生も『コイツの』って分かり易いだろ」

確かに、たくさんの子供が来る場所だから、余計な混乱を招かないようにするに越した事はない。


(……キャラを知らないと選んでもらえないか……?いや、キャラを知らなくてもこれは問答無用に可愛い!)

禅一は自分では絶対に使えない、可愛いキャラクター物の商品を手に取る。

簡単な線で描かれながらも、コロンとしたフォルムと、すっとぼけた表情、淡い色合いが可愛らしいキャラクターだ。

「ふっ」

禅一がいそいそと選んだ袋を見て、譲が鼻で笑う。

「……何だよ」

そう問うと、譲は自分が選んだ、巾着を見せる。

淡いピンクと白のギンガムチェックの布地で作られており、縁をしっかりとした布で補強し、布と布の継ぎ目はレースで飾られている。

「可愛いっていうのはこういう物を指すんだよ。キャラクターに疎そうなチビを、安易な人気キャラで釣るとは、浅い、浅い」

これは弟と言えど許されない暴言である。

「な……!これはな、見た目が可愛いだけのキャラじゃないぞ!シロクマやねこというスタンダードなキャラにとんかつ、エビフライの尻尾、ほこりとかカオスなキャラが入っている所が魅力で……」

「いや、怖い。何でそんな女児向けキャラクターに詳しいんだよ」

兄の見たくない一面を見た譲はドン引きだ。

「…………ジェンダーフリーだ」

厳つい男が可愛い物を、誰の目を気にする事なく愛でられる日は、まだ遠そうだ。


小競り合いをしながら兄弟は、各々が選んだ袋を同時にアーシャに示す。

自分が使えないから使って欲しい、そして可愛いに可愛いを重ねたい。

そんな気持ちで禅一は袋を差し出していたが、兄弟の真剣すぎる圧に戸惑いつつ、アーシャが選んだのは譲の物だった。

「っしゃ!」

譲は小さくガッツポーズをとって、フフンとばかりに禅一を見下す。

「くっ………」

絶対にこっちの方が可愛いのにと、禅一は心の中で涙する。

せめて関連性の薄そうな上履き入れだけでも……と、兄のプライドを投げ捨てて懇願しようとするが、譲は敗者に哀れみの視線を投げつつ、袋類一式をカゴに入れてしまう。


「これで一対六だな。残るはうがい用コップ、飲用コップ、歯ブラシセット、箸セットニつ、上履きだ……まぁ、逆転の可能性は薄いな」

「ちょっと待て、さっきの一回で六カウントは狡くないか!?」

兄弟は、その後もくだらない争いを繰り広げつつ、入園用品を集めていく。

因みに、コップや歯ブラシセットなどの小物は禅一推薦のキャラ物が選択され、箸セットと上履きは譲の選んだ、落ち着きのある品が選択された。

「せっかく可愛い上履きがあるのに……」

「足なんてすぐ大きくなるんだから、一々キャラクターに金かける必要ねぇだろ」

ブツブツいじけたように言う禅一を、譲は切って捨てる。


「後は雑巾とかお尻拭きとか、その辺りの消耗品だな……」

入園用品リストを見ながら譲は呟く。

「布団は?」

横からそれを見た禅一が聞くと、

「家用に買ってたやつがある。……無駄にならなくて良かった」

ため息混じりに譲は答える。

どうやら家で寝る用に子供布団を買っていてくれたらしい。

色々と未来を想定して動いてくれる譲だが、一緒に寝るほど禅一が子供に懐かれる未来だけは予測できなかったようだ。

(まぁ、確かに。普通の子供なら、絶対俺に懐くはずがないからな)

そんな部分もアーシャは『普通』ではなかった。


へーとか、はーとか感嘆のため息を漏らしながら、カゴを覗き込むアーシャは、痩せている以外は、全く普通の無邪気な子供に見える。

「後は俺だけで良いから自由に見てこい」

カゴの隙間から指を突っ込んで、品を突っついているアーシャを見て、少しだけ口の端を上げた譲はそう言う。

「おもちゃを買ってやってもいいか?」

「……一個だけな。千円以内にしろよ」

譲の許可を取って、禅一は顔を輝かせる。

先程、玩具があるブースを見た時に、ぬいぐるみも置いてある事を確認していたのだ。

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