9.聖女、お宝を得る(前)

やばい所に来てしまったかもしれない。

アーシャは恐ろしい予感に震えた。


満腹になって、幸せな気分になっていたら、念入りに口の中を拭かれ、口の中を水で濯いで、この建物に連れてこられた。

(何か……顔……?らしき物が描かれているけど、これはどう見ても歯なのでは……?)

その建物の前には、大きく開けて上下の歯列が見えるように描かれた口の上で、目と口のついた歯が、馬蹄ブラシのような物を持った、二足歩行のピンクの兎に抱きしめられている、不気味な絵が描いてある。

それを見た時点で何か嫌な予感がした。


ゼンに抱っこされ、建物の中に入ると、中の硝子板にも、どどんと抜いた歯の絵が描いてある。

ゴクリとアーシャは唾を飲む。

腕利きの理髪師は抜いた歯を店先に飾り、自らの抜歯技術を示す。

神の世界は清潔なので、抜いた歯そのものでは無く、絵でその実力を示している……とは考えられないだろうか。

アーシャの背中にジワリと汗が湧く。


アーシャは自由に街中を歩いたりできる身分ではなかったが、遠征に出陣する時など、教会から出る時に、と一緒に歯が沢山入った瓶が並べられている光景を見たことがある。

それは本当にあんな物を飾って客が入るのだろうかと、疑問を感じるほど、恐ろしい光景だった。

これを口の中に突っ込んで、歯を引っこ抜くぞ。

そう宣言しているようなものなのに、人は自ら処刑台に駆け上がるような真似ができるのだろうか。


聖女が癒せない物は二つある。

それは虫歯と欠損だ。

癒しはあくまで自己回復能力を最大限に引き出すもので、無から有を作り出せないし、一度欠損したものは元に戻せないのだ。

正確に言えば、虫歯の痛みを取り除くことはできる。

歯ではなく、歯茎なら治せるのだ。

しかしいくら歯茎を治しても、上物の歯が治らなければ、痛みはすぐに再発する。

ではどうすれば良いか。

答えは簡単だ。

神殿に理髪師を招き、治せない歯を抜いてもらう。

そしてその上で癒しの力を注ぎ、歯を抜いた痕を塞ぐのだ。

歯は無くなるが、もう二度と痛むことはない。


すぐ傷口を治せるとは言え、歯を抜くと言うのは、拷問の手段になるくらい、痛みを伴う物なのだ。

もう歯の治療にだけは携わりたくない。

そう思うくらい恐ろしい光景だった。

虫歯は怖い。

歯を抜かれるの怖い。

ただただ怖い。

だからアーシャは寝る前に、念入りに灰をつけた布で歯を拭いていた。


(いやいや、まさか。ここが歯に関する施設だとしても、歯を抜かれるなんて、そうそうあるわけないわ)

アーシャは不安な気持ちを誤魔化すように、明るい室内を見回す。

「ひっ!」

そして恐ろしい物を見つけてしまった。

ゼンが話す、ご年配の女性の背後。

美しい白い棚に、歯茎ごと切り取られた歯が飾られている。

(は、は、歯だけじゃなく、歯茎から切り取って……あんなちょっとお洒落な飾りのように店頭に飾るなんて………!!!)

しかも一つや二つではない。

口を開けた状態で飾られたり、正面から飾られたり、子供のものと思われる小さい物があったりと、全部で五個も飾ってある。

晒し首級、いや、晒し首よりある意味、恐ろしいものが、花と一緒にお洒落っぽく飾ってある。

(献花!?犠牲者への献花なの!?神の国では敗戦者の歯を切り取って並べる風習などがあるの!?)

ガタガタとアーシャは震える。

歯茎から切り取るなんて、一体どんな拷問だ。

そんな苛烈な拷問、聞いたことすらない。


「アーシャ?」

小刻みに振動を始めたアーシャを不思議そうにゼンが覗き込む。

「ぜ、ぜ、ぜん……」

アーシャは恐ろしい晒し歯(晒し口?)を震える手で指差す。

「あぁ、は、ね。は」

するとアーシャの示す方向を見たゼンは、何と、全く驚いた様子もなく頷いたのだ。

神の国ではよくある風習なのだろうか。

頼みのゼンが全く驚かないので、アーシャは一人ガチガチと震える。


「璃船凍去密お隅販泳課い透?」

「玖蹴目還捧転准増鋭あ目活柑髄連尻頂萎?」

震えるアーシャを、ゼンが心配そうに見つめている気配を感じるが、それに反応する心の余裕がない。

とりあえずゼンのお腹に、顔を押し付けて口をガードする。

「やぁぁぁぁぁ!やぁぁぁぁぁぁぁ!」

泣きたい気分のアーシャの耳に、更なる恐怖の悲鳴が入ってくる。

小さな子供の声だ。

アーシャは思わず顔を上げる。

「ゼン!」

扉で仕切られた先に助けを求める声がしている。

「詞賀ぶ、詞賀ぶ」

しかしゼンは顔色一つ変えないで、アーシャの背中を撫でながら、のんびりと椅子に腰掛ける。


駆けつけてあげなくて良いのか。

ここで何が行われているのか、ゼンは知っているのか。

知っていて看過しているのか。

「ふ………ふっ………」

ここは自分の目で確認せねばならない。

アーシャはカクカクと揺れる膝を、何とか制しながら、ゼンの膝を滑り降り、悲鳴が聞こえた方の扉へ向かう。


「アーシャ?」

不思議そうなゼンが、後ろについて来てくれる。

アーシャを見捨てたりする気は、彼には全く無いのだ。

ほんの少し安心する。

ビビり過ぎて、今にも足から力が抜けそうなので、ゼンの足を支えにアーシャは扉へ足を進める。

「あれ?窪疾アーシャ販百芋?」

すると突然、目の前の扉が開き、ハーピィーの警戒音のような不快な音と共に、優しげな声が降ってきた。

「………?」

見上げると、顔の下半分を白い紙で覆った女性が立っていた。


「わ〜、楕忽韻冴、洪禅噸刷韓獅時耐我房?」

女性はしゃがみ込んで、アーシャと視線を合わせてくれる。

そして人懐っこい笑みを浮かべた。

口の形は見えないが、笑うと目尻に沢山の皺ができて、目だけで、笑っているのがわかる。

「あ淑、仏鯖議漆喋碓黄絡皇伸領可培始……」

「眉抵。翻鉾時喰羊塞酋質衰鼠柾樽、諸便顔気愛早寒誘。燐咋須燐著窪情十迷斧冴方崎苅条住腫焼偏氏麻台床風讃喋」

ゼンが何か言おうとしたら、女性は笑って頷く。

そして立ち上がってアーシャたちを先導するように、歩き始めた。


相変わらず扉の中からは、ハーピィーの警戒音のような、神経を引っ掻く音が響いている。

入った途端魔物に襲われたらどうしようと思いながら扉をくぐり、アーシャは目を見開いた。

「ほぁ〜〜〜」

驚き過ぎて、変な声が漏れてしまう。

部屋の中は何と言えば良いか……とにかく理解し難いとしか言いようのないものだった。

もうこれは神の世界だからしょうがないと、未消化で飲み込むしかない。

そんな部屋だった。


部屋の中は磨りガラスの衝立で小さく分けられており、大きな部屋の中に、小さな部屋が幾つもあるような作りだ。

その小部屋の中には、椅子と言えば良いのか、寝台と言えば良いのか。

高い背もたれの上には頭を置く用の場所があり、座面はとても長くて、足の下まである、何とも不思議な形の、椅子のような物がある。

その椅子を支えるのは太い一本の柱で、その柱から沢山の紐が出ており、椅子の隣に備え付けられた机に繋がっている。

他にも細長い柱が生えていて、そこから枝が何本か出て、真っ黒な四角い箱をぶら下げていたりと、珍妙なものは尽きない。

(凄い白さだわ……)

そして部屋全体が輝いているのではないかと思うほど、強烈に白くて明るい。


ゼンは女性と何やら話をしながら歩いているが、アーシャは周りの観察で忙しい。

「あっ……」

先程の声の主と思われる子が、優しく涙を拭ってもらっている。

(無事だったんだ……)

アーシャはホッとする。

危機的状況ではなく、椅子らしき物に座っているだけだ。

彼のそばにいる女性は、とても優しそうだ。


そんな風に周りを見ていたら、アーシャは一番奥の、他の小部屋とは違い、壁で完全に仕切られた部屋に通される。

他の小部屋と違い、椅子の他に横に長いテーブルが置いてある。

先導して来た女性と対面する形で、テーブルを挟んで座る。

「アーシャ広著昔、詩叢広奥式!」

女性はアーシャに向かって頭を下げる。

「………?」

よくわからないが、ゼンも頭を下げているので、アーシャも下げる。

すると、女性はキュッと目を細めて笑う。


「偏小アーシャ唯寿幾水践掲須入、徐婿裕酪。い・そ・ざ・き」

自分の胸を押さえながら彼女は言う。

(ふふふ、神の世界にだんだん慣れて来たわ!わかるわ。彼女の名前はイソザキなのね!)

アーシャは自信をもって深く頷く。

「いしょじゃき、アーシャでしゅ」

名乗られたのだから名乗らねばなるまい。

しかしこちらの名前は多少発音が難しい。

変な発音のせいか、イソザキは目を丸くした後に、吹き出してしまった。

アーシャを膝に乗せているゼンも、ちょっと腹が痙攣している。

舌がうまく回らない、アーシャは恥ずかしくなって、俯く。

そんなアーシャの頭をゼンが慰めように撫でてくれる。

「噂亙雷尊。憧稼硫漕肪、担叢植芥悉駅」

イソザキも慰めるように、何かを言ってくれる。


イソザキは机の上に、持っていた紙の束をのせた。

「アーシャ邸姿虚付預牢勢橋謬裂暑誼杵濁藤嘘字洗容、紛都寄斧用里禦褒鉄!」

そしてキラキラと輝く笑みで紙の束をアーシャに見せる。

そこには物凄く簡素化した子供の絵が描いてある。

大きく口を開けていて、その子の口の中は黒い虫歯だらけだ。

目の下に滴があるのは、きっと痛くて泣いている事を示しているのだろう。

イソザキも子供を指差して、歯が痛くて泣いていますと言う身振りをする。


そして二枚目は子供がこの建物に来て、イソザキのような格好をした人に導かれる所、三枚目はこの不思議な椅子に座って、イソザキが何やら口の中に棒を突っ込んでいる姿、四枚目は綺麗になった歯を見せて子供が喜んでいる姿が描かれている。

(面白い……!!)

口元が見えないのに、イソザキは表情豊かに、描いた絵に音をつける。

これは吟遊詩人の語りに匹敵する面白さだ。

歌も良いが、絵も素敵だ。

見ただけで意味がわかるというのは、素晴らしい。

お陰でここは口を切り取る施設ではなく、歯を綺麗にしてくれる施設だという事が、朧げながら理解できる。


そこでイソザキはアーシャに手鏡を渡される。

「……………?」

「あ〜ん」

そして口を開けるように指示がくる。

「……………」

手鏡に映るアーシャの歯は酷い状態だ。

いや、今まではこんな物だと思っていたのだが、数日神の国で過ごして、皆の歯が綺麗過ぎて、そちらに慣れつつあったので、自分の酷さにびっくりしたのだ。

はっきり言って汚い。

匂いが漂って来そうだ。


途端に恥ずかしくなって、アーシャは口を閉めてしまう。

するとそんなアーシャの頭をイソザキが撫でてくれる。

そして先ほどの三枚目と四枚目の絵を見せて『綺麗にするよ!』とばかりに声をかけてくれるのだ。

「いしょじゃき……」

何て力強い声掛けだろうか。

彼女は信頼できる気がする。

ゼンを見上げると、ゼンもニコニコと笑いながら頷いてくれる。


そしてイソザキに導かれ、アーシャはあの不思議な形の椅子に座る。

固過ぎず、柔らか過ぎず、不思議な感触だ。

「?」

何かこぼすと思われているのか、紙製の前掛けをかけられてしまう。

赤子扱いのような気がして、微妙な気分になったが、イソザキが『よくできました!』とばかりに笑うので、不満は言えなかった。

そして水の入ったカップを手渡される。

「紙だ!!」

触ってみると、カップが紙でびっくりしていまう。

やっぱり神の世界では紙が尊ばれるようだ。


「グジュグジュ、ペッ」

水を飲むのだろうかと首を傾げたら、ゼンが頬を膨らませて、口を濯ぐ仕草をして、隣にあるボウルに吐き出す仕草をして見せてくれる。

どうやら口を濯いで少しでも綺麗にしろということらしい。

伸びあがって見ると、ボウルの底には穴が開いていて、吐き出した水は何処かに排水される仕組みになっている。


(すごく便利に作ってあるのね)

アーシャは感心しながら、何回か口を濯ぐと、ゼンが紙のカップを受け取ってくれて、ボウル横の小さな台座のような所にカップをのせる。

「!!!!!」

するとどういうことだろう。

待っていましたとばかりにカップに水が注がれ、ボウルの中にも、洗浄するように水が流れるのだ。

(神の清潔に掛ける情熱が凄い………!!!)

アーシャは折角水を入れてくれたので、更に口を濯ごうとカップに手を伸ばしたが、ゼンに手を握って止められた。


「アーシャ巧佳聾、帆犬裏埼頭広橋握雪」

イソザキが馬蹄ブラシを小さくしたような物と、一枚の絵を見せてくる。

絵を見ると、どうやら小さなブラシは歯を磨く道具のようだ。

手を洗うときのように、ブラシに何かをつけて歯を磨き、口を濯いで完了するようだ。

「芳蓬針斜尋?」

出来るかと問われているようなので、大丈夫だと頷くと、

「圃催蚕襖用筏頑慾煎ー然」

突然、椅子の背もたれが鳴動を始めた。

驚いて振り返ると、背もたれが勝手に倒れていっている。

いや、背もたれだけではない。

足元の板まで上昇を始めた。

「………!!」

椅子が勝手に動いている。

勝手に動いて寝台に変形した。

アーシャには驚きの光景だったが、この国の民には当たり前のことらしい。

「アーシャ、ゴロン」

ゼンは身振りで、寝台になった椅子に寝転ぶようにと言うし、イソザキもニコニコ笑っている。


「……………」

神の世界は魔法生物に溢れているのか。

(いや、椅子を倒すくらいなら歯車を使えばいける……かも?)

この床の下に人がいて、合図をしたら車輪を回して椅子を倒しているのかもしれない。

そんな事を考えながらアーシャは口の中を磨かれる。

(………何かしら、すっごく甘い香り……)

磨かれるうちに、謎を解明するより、この美味しい匂いを飲み込みたい衝動を堪える方が大変になってくる。

味も甘いし、喉がヒクヒクと動いてしまう。

(が、我慢、我慢……)

さっきご飯を食べたばかりで良かった。

空腹時なら抵抗の一つもできずに屈服していた。


とにかく口の中が美味しい味と匂いに包まれている。

何度も、もう飲み込んでしまおうかと思ったが、ゼンが握っていてくれている手を握り返す事で、何とか凌げた。

「は〜い、グジュグジュっぺ〜」

そう言われた時は、ようやく解放されたかと安心した。

寝台は、再び、当たり前のように椅子に変形して、アーシャには紙のカップが手渡される。


水で口を濯ぐと、

(口がスッとする!!)

驚くほど爽快だ。

甘くて、良い匂いのする物で、これだけの清涼感が得られる。

神の国は何て素晴らしいのだろうか。

(こんな快適を知ってしまったら、もう灰で歯を拭く生活には戻れないわ……!!)

美味しくて飲み込まないようにするのが大変だが、苦くもなければ、口の中がヌトヌトしたりもしない。

アーシャは感動に震える。

「アーシャ、容蜜墓柾十!」

ゼンは頭を混ぜっ返すように撫でて褒めてくれる。

美味しい目にあって、爽快になって、しかも褒めてもらえるなんて、一石三鳥だ。


「淀搭ぁ〜〜〜」

イソザキがニコニコと笑いながら、「ジャンっ」と言いながら、また絵を見せてくれる。

「堅車紺苔奥慾磁穐侶冗属!」

絵には細い針がついた棒で、歯を突きながら、しっかり見ている目が描かれている。

そして真っ白な歯には◯、黒いところがある歯には×が書いてある。

歯の状態を調べるという事なのだろうか。

アーシャは先ほどの虫食いだらけの自分の歯を思い出し、じっくり見られるのが恥ずかしい気がする。

「あ〜ん」

しかしニコニコと笑うイソザキに言われると、断りきれない。


「うっ」

口を開けて横になると、物凄い明るい物で照らされる。

明る過ぎて目が眩む。

まるで光魔法の目眩しだ。

(イソザキは光魔法の使い手なのね)

属性で性格判別するなんて時代遅れの迷信と言われるが、光魔法を使う人間は朗らかで悪意のない者が多い。

アーシャは何となく安心してしまう。


目を瞑って開けたアーシャの口の中を、イソザキがちょんちょんと突きながら見ていく。

「ん〜〜〜、し〜〜〜い〜〜ち〜〜」

妙に間伸びした声でイソザキが何か言っている。

コンコンッと針で歯をつつかれる感触は、意外と面白くて、気持ち良い。

「し〜〜〜〜にぃ〜〜〜」

急ぐ感じでもないイソザキの声が続く。

目を閉じていると、妙に体の力が抜ける声だ。

イソザキの声に合わせるように、握った手をポンポンとゼンが叩いてくれるのも気持ちがいい。

そう言えば寝台に変わった、この風変りな椅子も、体によく沿っていて、気持ちがいい。


先程まで物凄く緊張していた反動か、体から力がどんどん抜けていくのを感じる。

さっき食べた甘酸っぱ辛い玉子がみっちりと詰まった胃が、横になるとすごく楽だ。

コンコン。

「し〜〜〜い〜〜〜ち〜〜」

歯に感じる軽い衝撃と、イソザキの声が気持ちいい。

口の中に手を入れられるのは気持ち悪いかと思ったが、イソザキのつけている手袋の感触は妙に心地良い。


「………アーシャ?」

意識が蕩ける直前、控えめに呼びかける、ゼンの声が聞こえたような気がした。


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