7.聖女、『うどん』を知る

三度目の目覚めは夢の中から始まった。


立ち昇る漆黒。

それは陽に対応する影ではない。

底なしの沼のような、ただただ闇が連なる漆黒だ。

何をどうしても浄化する事はできない、消すしか無い惨めな存在。

何故生まれたのか、何処から出てきたのかは、わからない。

しかし気配だけは察知できる。

(三つ……生まれた……?いや、何かに入って隠れてる。………ここは神気がこれ程満ちているのに何で、あんなモノが存在できるのかしら)

漆黒は何かの影に潜んでいる。

(………神気の中にある空洞………に入りたがってる………?でも……自分では動けないから……宿主を染めて……扇動する……?宿主は一体何なのかしら……)

もっとよく視ようとするが、何か大きな音がそれを邪魔する。

(待って………まだ、起きてはいけない……)

起きている時は自分の目の方が強くて、こんなにはっきりと視えなくなってしまう。

何とか今の状態を維持しなくてはと思うのに、大きな音がどんどん体を覚醒へと押しやっていく。



(あぁ………もぅ………)

ダンダンと鳴り響く音に、完全に体の中に引き戻されてしまった。

「何なのよ!!」

覚醒へと導いた音に対する怒りと共に、アーシャは跳ね起きた。

この体を離れて、周囲を『視て』回れるのは、睡眠と覚醒の狭間だけなのだ。

眠りが深過ぎても、体が完全に目覚めてしまってもいけない。

自分では調節できないから、千載一遇の機会だったかもしれないのに!と、アーシャは腹立ちが隠せない。

(あの漆黒はゼン様に迫る禍事かもしれないのに!!)

と、プリプリしながら音の方向を睨む。


家が軋みそうな程、神の住まいを叩く不届き者が居るようだ。

叩かれる度に小さく紙の扉が震えている。

(不敬な輩がいるようね!!)

あんなに素晴らしい神を敬わぬ奴は、やっつけてやらなくてはいけない。

アーシャはムンっと、両手を握り拳にして闘志を高めて、素晴らしい寝床から這い出る。


横開きの扉は重くて中々開かなかったが、押したり引っ張ったりして、指の先が入る隙間を作ったら、何とか開けられた。

何やら叫びながら、神の住まいを叩く音。

それが聞こえる方向へ歩いていくと、一抱え程の大きな筒を運ぶゼンがいた。

(水を……運んでらっしゃるのかしら?)

彼女の知る水瓶とは大きく形状が違うが、それに類する物のようだ。

チャプチャプと水音がしている。


ゼンが向かった先には、外側に木枠のついた不透明な硝子がある。

その硝子に複数の影が写り、それらが何やら怒声を上げながら木枠を叩いている。

(まぉ……あんなに大きな硝子の板を叩くなんて……物の価値がわからないのか……魔物なのかしら)

アーシャは眉を顰める。

不透明な硝子は、先程眠っていた木枠のないベッドくらい大きい。

大きい硝子板を作ることのできる工房は限られており、高価な物なのだ。

農民などは、下手すればガラス自体、一生見る事もない程の価値がある物だ。


アーシャはドアに写る影をじっと見つめる。

(ダメだわ……やっぱり直接見ないと何も視えない)

外の影たちは、何やら言語に近い物を叫んでいるので、魔物ではないのかもしれない。

アーシャが観察しているうちに、ゼンは木張の床の一段下にある、見事に均一に作られたタイルの床に下りる。

「………?」

片手に持ったままの水は何に使うのだろう。

首を傾げてアーシャが見守っていたら、次の瞬間彼は片手でガラスの板を横に動かした。

(扉だったのね!!)

またしても横開きの扉だ。


硝子を扉に使うなんて豪華かつ大胆な、等と思っている暇はなかった。

開けた瞬間、人影が雪崩れ込んでくる。

否、雪崩れ込もうとしたが、瞬間、物凄い勢いで振られた筒から飛び出した水が、扉に殺到していた者たちを襲った。

それはまるで大雨の日に堰を切って飛び出した、荒れ狂う川の水のようだった。

運良く扉の影で難を逃れた者がいたが、怒りの声を上げて殺到しようとした所に、ゼンに筒を投げつけられ、吹っ飛ばされていった。

水よりかなり痛そうだ。


(流石戦神様だわ!!)

鮮やかな撃退に、アーシャは尊敬の眼差しを向ける。

ゼンは悠然と扉の外に出ていき、硝子を叩いていた者たちに、何やら語りかける。

神の住まいを騒がせていた不届き者たちは、地面にこびりついて、神の言葉を聞いている。

「平たっ」

その顔を見たアーシャの口から、思わず素直な感想が溢れ出る。


(人間………?にしては、すっごく平たい……)

二足歩行で、指の数は五本。

目が三つあるわけでも、口が裂けているわけでもない。

肌の色はちょっと燻んでいて、黄味がかっているが、それ程異常を感じる色ではない。

ただ……そこにいる全員の顔がとにかく、ひたすら、平たい。

目と鼻の付け根が横並びで真っ直ぐ平面にのっているのだ。

鼻は一応高くなっているが、中途半端な高さで、頬も横に広がっている。

外側にひっぱり伸ばしたような顔だ。

額と顎も平坦な曲線を描き、引っ掛かりが全然ない。

眉の下に窪みが無く、眉と目が離れて見える事も、引っ張り伸ばしたように見える要因だろう。


(いや、魔力と……薄いけど瘴気を纏っているから多分人間じゃないわ。ゼン様と何か話しているから、知能はあるみたい……亜人、かしら)

神の言葉の最中に急に興奮して叫び出すところを見ると、知能はあっても、あまり高くないようだ。

帰るようにと神が諭しているようなのに、神がこちらに帰ってきて扉を閉めたら、また同じように、罵りながら扉を叩き始める。

神はその深い慈悲で水だけで済ませてやっているのに、何て不敬な連中だろうか。

「醗菊梢院。崇察醸深」

ゼンは騒ぎ立てる亜人たちを気にする事もなく、優しく笑ってアーシャを撫でる。

(私がぶっ飛ばしてやるわ!)

その慈しみ深い手にアーシャは決心する。


このゴブリンと化した体で、どこまでやれるかという不安はある。

魔力と神気は相反する物なのだ。

魔力を持つゴブリンの体で、果たして神気が操れるのだろうか。

普段使っていた、神気を下ろす補助をしてくれる錫杖も、ここにはない。

しかしここは自然と地面から滲み出るほどの神気に満ちている。

(神気を勧請し続けて八年。やれないことはないはずよ)

アーシャは木の床から、タイルの上に飛び降りる。

神気は大地に宿る。

少しでも大地に近い方が力を集め易いのだ。

弱々しいゴブリンの足では体を支えきれず、よろけてしまうが、腹に力を入れて何とか堪える。

「亨穿矧業、亨漂判撃」

心配そうにゼンが手を伸ばしてくる。

「心配ご無用です!私がやっつけてやります!」

アーシャは自信を込めて宣言する。

言葉通じないと思うが、やる気は通じたに違いない。

少し困った顔だが、ゼンはアーシャを見守ってくれる。


タイルは触れただけで熱を奪うほど冷たいが、驚くほどなめらかな足触りだ。

これは踊り易い。

トンットンッと飛んでアーシャはゴブリンの体の具合を確認する。

(……なんて貧弱で動かし難い体なの……)

しかしやり遂げて見せよう。

こんなに良くしてくれる神様へのご恩返しだ。


(魔を退け、浄化する光よ)

アーシャは目を閉じて、自分の中に浮き上がる円陣を感じる。

地面から噴き上がる神気を、足で正確に踏む。

それを体の中に取り込み、円陣の中央に送り込んでいく。

どうやって送り込めば良いかは、体が覚えている。

弱々しい神気は、手を上げて、勢い良く下ろして体の中を巡らせ、他の神気と繋げて織る。

あまりに強い神気は体を回転させ、薄く引き伸ばす。

それらの動きは踊っているように見えることから『聖女の舞』と言われる。

『視る』目を持つ者なら、聖女が織る神気が薄布のように広がり、それは華やかな舞に見えるらしい。


しかし今アーシャが織る神気は、きっと薄布のようには見えないだろう。

(お……重い………何て重量級の神気なの……汲み上げるだけで、力をごっそり持っていかれそう)

埋蔵量が半端ないのか、体の中に神気を汲み上げるだけでも重労働で、うまく引き伸ばせない。

そして思い通りに動いてくれない。

大蛇でも振り回している気分だ。

いつもなら円陣の中央にふんわりと神気が重なっていくのに、今は鎖でも積み上げているようだ。

やはりゴブリンの体では色々無理があったのかもしれない。


「はっ!!」

扱えない量を練り上げても仕方ない。

アーシャは気合を入れた掛け声とともに、渾身の力で、扉を叩く亜人たちに向けて、神気を放った。 

「ぎゃっ!!!」

「ひぃっっ!!!」

短い悲鳴が上がり、扉の向こうの亜人たちが吹き飛ばされていく。


瘴気を纏っている個体もいたので、それがどうなったか、扉を開けて確認したいと思ったが、動かそうとした足から力が抜ける。

そのままベシャリとタイルの上に崩れ落ちてしまう。

(何……?たった一回の舞でこんな……あり得ない……)

恐ろしいまでの脱力感だ。

半日ぶっ通しで踊った時すらここまででは無かった。

疲れるとかそんなレベルではなく、体に力を入れることすら出来ない。


最早、体を支える事すらままならなず、上半身もタイルに預けようとした時。

ポスンと体が受け止められた。

清潔な布に包まれた、温かで、力強い胸板だ。

(お花の匂いがする……)

美味しいものを無償で提供してくれて、体も綺麗にしてくれた。

今も貧相なゴブリンを、こんなに大切そうに抱き上げてもくれる。

一回でこんなに衰弱してしまったが、この方を守る力があると言う事が、嬉しくて誇らしい。

「これからは私が奴らをやっつけますから!」

わざわざ水を運ぶような真似はもうさせない。

アーシャが役に立てるのだ。

敵をやっつける事を示すように、拳を突き上げたら、ゼンは真っ白な歯を見せて笑ってくれた。

そしてまた大きな手でヨシヨシと撫でてくれる。





再び寝床に戻されたアーシャは自分で起き上がることすら出来ない。

(ゴブリンの体だからダメージを受けたのかしら……)

散々こき使われていたが、それでも壊れないくらい頑丈だった彼女は、寝込んだことがない。

だから頭すら自分で上げられない、この状態が不安で仕方ない。

(大体何故、ゴブリンになんかなったのかしら?)

死んで天国に行くと人はゴブリンになる、なんて聞いたことはない。

(そもそも……何で私、死んだんだっけ………?)

次々と人が死んでいく遠征から、何度も生還してきた自分が、死ぬなんて信じられない。

(私、意地でも生き残るって決めていたのに)

死んだと言う事実だけは、はっきりと覚えているのに、思い出そうとすると、記憶に靄がかかったようで、何もわからない。


どんな時でも絶対に生き残れるように行動してきた。

無理難題をふっかけられても、王族の婚約者に据えられ、虐めの的になっても、大襲撃スタンピードの時も。

歯を食いしばって、生き残る事だけを考えていたし、実際生き残ってきた。

(あれ………?)

目を閉じて、何故死んだのか思い出そうとしていた彼女は、違和感に目を開く。

(私……何の為にそんなに生き残ろうとしていたんだっけ……?)

愕然とする。

絶対に生き残らないといけないという、強い気持ちは思い出せるのに、それが何故なのかが思い出せないのだ。


自分の信念が宙ぶらりんになる感覚に、どうしようも無い不安感が満ちる。

自分の根底がポッカリと消え去っている。

地面から引っこ抜かれてしまった草のような気分になる。

頼るべき大地に根を下ろせなくて、枯れて、崩れてしまう。

「アーシャ」

自分を守るように、体を抱き締めた彼女に、優しい声がかけられる。


と、同時にお腹に効く、芳しい香りが部屋に満ちる。

彼が持つ盆には、朝と同じ器がのっている。

(ま……まさか、まさか!!!またお肉!?お肉!!?お肉がまた食べられるの!?一日に二回も!?豪華すぎない!?)

不安も肉の前では無力だ。

たった今、彼女を飲み込もうとしていたのに、あっという間に彼女の中から駆逐されてしまった。


ゼンは彼女をゆっくりと起こして、背中にクッションを入れてくれる。

そして器に目が釘付けになっているアーシャを見て、おかしそうに笑って、器の蓋を外す。

「あっ………!!」

器の中には、あの、魅惑のお肉はなかった。

しかし彼女は目を輝かせる。

代わりにドドンと眩い黄金色のブツがのっている。

「た、た、卵!!」

半熟の、柔らかそうな黄身が、蕩ける白身に包まれている。

二日に一度、しかも半分しか食べられない超絶貴重な卵様が器の中で、にんじんや玉ねぎを侍らし、丸々一個くつろいでいる。

卵も肉と並んで大好物で、一度で良いから、一個全部食べてみたいと思っていたのだ。

何という幸運だろう。


ゼンは先の細くなった二本の棒を、器用に使って、小さな皿に野菜とその下にある白い物を移す。

白い物は小指くらいの太さで、とても長くてツルツルとしている。

それを片手だけで二本の棒を動かして掴んでしまうから凄い。

(流石、神様だわ。器用……)

とてもアーシャには真似できない。

感心しながらも、その棒では卵は取れないのでは?もしかして卵は口に入らないのでは?と、ドキドキしてしまう。

ふうふうとゼンが小皿にのった食材を冷ましている間も、気になってアーシャはちらちらと卵を見てしまう。


「アーシャ、あ〜ん」

卵のおかげで気もそぞろなアーシャは、反射的に口を開ける。

「!!!!」

しかし白い物が口の中に入った瞬間、目を見開く。

ぷるんとした初めての舌触り。

トロトロの液体は朝に食べたものより、より旨味が深い。

じゅわっとまた口の中に唾液が溢れる。

噛むと、あっさりと歯を受け入れ、柔らかく解ける。

耐えきれない喉がゴクンと飲み込むと、つるりと優しい感触が滑り抜けていく。

温かくて、美味しくて、柔らかい喉ごしが堪らない。

「う・ど・ん。アーシャ、あ〜ん」

どうやらこの美味しいツルツルは『うどん』と言うらしい。

体を自由に動かせたら飛びついてしまっただろう。


ゼンは細長い『うどん』を食べやすい大きさにしては、アーシャの口の中に入れてくれる。

もう「あ〜ん」と言われる前に、鳥の雛よろしく口を開けて待ってしまう。

早く入れて欲しいとハクハクとしてしまう口に、ゼンはおかしそうに笑いながら『うどん』を入れてくれる。

一緒に入れてくれるお野菜も味が染みていて、噛むまでもなく、口でほろほろと崩れる。


美味しくて、美味しくてたまらないが、やはり器の中に残る卵が気になってしまう。

すると横からクスリと笑う声がする。

笑ったゼンは二本の棒を匙に持ち換えて、遂に卵を掬ってくれた。

小皿には湯気の上がる卵。

それを再び棒を持ったゼンが、器用に半分に割る。

「〜〜〜〜〜!!」

トロリと中から溢れ出した黄金色にアーシャは震える。

待ちきれない涎が、口の外に出ようと、唇に殺到している。

「た・ま・ご」

そう言いながら、半分の卵を更に半分にして、アーシャの口の中に入れてくれる。


「〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」

その卵はアーシャが食べていた卵より、ずっと味が濃厚だった。

絶妙に半熟にされた黄身が、トロリと広がり、美味しい汁と混ざり合い、しっかりと舌の上に味を残してくれる。

噛むと中から更に濃厚な味の、黄身が口の中に飛び出してくる。

こんなに美味しい卵は初めてだ。

「………おいひぃよぅ………」

体が自由に動くなら、踊り出したい味だ。

「あ〜ん」

感動に打ち震えていたら、次なる卵が運ばれてくる。

何という贅沢。

何という至福。


卵が終わると、とても残念な気分になったが、そこに差し出されてきたのは……小皿の中に残った黄身を纏った『うどん』だった。

「……………」

もう口に入れる前から美味しい予感しかしない。

緊張と共に閉めた口には、卵の濃厚な味とトロリとした汁、そして『うどん』の優しい甘やかさが広がる。

「〜〜〜!!!」

文句なしに美味しい。

こんなに美味しい物を食べられるんだから、いつ死んだのか、なぜ死にたくなかったのかなんて瑣末な問題だろう。

死んだ今はとっても幸せなんだから。

美味しいご飯の合間に、当然のように差し出してもらえる果実水。

どんなにがっついても『卑しい』なんて言わずに、むしろ食べれば食べるほど嬉しそうにしてくれる神様。

ゴブリンでもこんなに優しい神様に拾ってもらえたんだから幸せに決まっている。


(『うどん』、『たまご』、『ふろばす』、『ゼン』)

彼女は教えてもらった単語を頭の中で反芻する。

これから頑張って神様の言葉を覚えていくのだ。

言葉だけじゃない。

神の世界の事を、たくさん学んで、理解してみせる。

そしてこんなに美味しい物を食べさせてくれた恩を、絶対にお返しするのだ。

今はまだ、何ができるなんて確約できないが、とにかく役に立てる事を探してみせる。

当面は、一回の舞で倒れるような雑魚ゴブリン脱却に向けて、沢山食べて体を作らないといけない。


(たくさん、頑張らなくっちゃ)

しかし悲しいほど脆弱な体はすぐに体力が尽きてしまう。

重ねて、お腹の中は美味しい物でいっぱいだ。

(これじゃ……食べて寝てるだけだわ……もっと……勉強して……)

彼女の瞼は、持ち主の意思など無視して下がってきてしまう。

トドメとばかりに、大きな手が優しくアーシャの頭を撫でてくれる。

言葉は通じないが、『良くできました』と言うのは伝わってくる。

食っちゃ寝を全肯定してくれる、この上なく慈悲深いナデナデだ。

(あぁ……気持ち良すぎて………)

そうして彼女は三度眠りにつく事になった。


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