第26話
◆◇◆◇◆◇
玄関の呼び鈴が鳴った。
「来たね」
「ああ、神力を最大限に抑えているから気づかれることはないと思う」
少し時間をおいて、玄関が開かれる。そして土足のまま居間まで上がってきた旧友の姿を確認した。
「えっ、なんで」
「お生憎様。それより、あんた誰よ。私にはあんたみたいな友達はいないんだけれど。あなたの正体は何」
バックに大が控えていると思うから強気になれる。
「フフフフフ、バレてるようね。じゃあ、仕方ないか」
そう言って女は一瞬光った後に、血まみれの白い着物を着た、目の周りや唇を血のように赤い色で染めた細面の女の姿に変わった。
何、この女、超怖いんですけれど。血、垂れてますよ、口から。人食べてきたとか言わないで下さいね。後、さっきは生意気な口をきいてすいませんでした。
「さて、この女は後で殺るとして、まずは弱った神から喰ってやるか」
女が手を上げると、姿を消していたはずの大の姿が現れた。
「くそ、お前、
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