第18話
そう言ってドヤ顔をする超絶イケメンの大の頭には、さっきまで私の股間を守っていたパンツが燦然と輝いていた。
「大、あんた……」
「お礼なんていいよ、沙耶。屋敷神として当然の「このセクハラエロ神ーーーっ」
その後、大は自分で神棚を元の位置に設置し直して、私は唯一残ったパンツを洗濯ネットに入れて明日に向けて洗濯をしたことは言うまでもない。大にパンツ被るとパワーアップするのかと問い詰めると、やはり嘘でしたと土下座してきたので、そのまま踏み潰してやった。触らなくてただの足踏みになったけれど。口デカ女には、一気に神力をぶち込んだら消滅したけれど、そのせいで大も一気に透明になっていったらしい。パンツを被ったらパワーアップ……普通の思考ならそんな事信じるはずない。なんであの時、自分のパンツで大がパワーアップするなんて信じてしまったのだろう。一生の不覚、私は二度と我を忘れるようなことがないように禅寺に修行に行くことを決心した。
今更だが、あの時大が言っていた大切なモノとは、神棚にある神具の事だったらしい。高い位置にあったから、沙耶にはたいへんと言ったとのことだ。
「ねえ、沙耶。そろそろお風呂入ろうよ」
禅寺の前に強力な御札を買いにいかないと。
今日も私の家は、超絶イケメンだけど超絶エッチな神様に守られている。
第2章 了
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます