第2章 空を舞う鮮やかな○○○
第7話
「三千円になります」
そう言って、かわいい巫女姿の女の子から買った商品を受け取った。
三千円、ちと高いな、とも思うが乙女の危機はお金には代えられない。なにせ我が家にはアイツがいるのだから。
私の名前は、
一人暮らしではあるが、一人ぼっちではない。そうは言っても、ペットを飼っているわけではない。いや、それに近いのか。毎日
ガラガラガラ
「ただいま」
「おかえり〜」
東側の壁に備え付けてあるバカでかい神棚の方から声がした。
「あれ、すごくいい匂いする。神社かお寺に行ってきたの? ねえねえ、何買ってきたの」
神棚からスルスルと出てきて、私のそばに纏わりついてくるコイツ。一応、屋敷神という神様の一種らしく、私は
羨ましい?
ぜいたくだ?
ああん、欲しけりゃくれてやるわ、こんな……
「じゃあ、お風呂入ろうよ。沙耶が帰ってくるのをず〜っと待ってたんだ」
エロ神!、セクハラ神!
なんなら、あのバカでかい神棚もつけてくれてやる。
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