第2話 全知全能ラグエル

- 第二話 全知全能ラグエル -

(俺はてくてくとストゥレイター学院に足を踏み入れた。


隣には生徒と思われるように色夏がいて顔が見えないようフードをしていたが。


そんな事してたら勿論目立つ。

他の生徒から俺だとはバレてないがザワザワとしている。


そして中に入ろうとしたその時───

門の前に何か居た。その男は俺に問い掛けてきた)


シド『何だァ?お前フード被るのは校則違反だぞ。脱ぎな。』


(まさか校則違反だったとは。

脱がなければ入れない。脱げばここで戦闘が起きる。

俺は無視しようとして色夏は)


色夏『シド先輩!!この人は特別にフード被るの許されているんだ!』


『この人は少し特殊で……』


支配『おい馬鹿……。そんなこと言ったら……』


シド『特殊だァ?ますます気になってきたなぁ?そのフード脱いで貰うぜ!!』


(ほら……。そう思いながら溜め息を付けば俺のフードを取ろうと手を伸ばしてくる。

仕方ない……。一度転送して奴を説得せねばな……。


俺はシドと色夏を巻き込み。とある空間に転送させた。)


シド『何だこれ!?てめぇの仕業か!?』


色夏『キャッ!』


(彼女は驚き。シドは俺に問い掛けた。

そして俺は……。

手でフードを掴み。そのまま後ろへとバサッと落とす。

その時。シドは『……!?』と驚いていた)


支配『折角ここまで来たのによ……。』


『なんでお前に止められなきゃならねぇんだ。』


『シド。』


(俺は目を輝かせ殺気のある顔でそう発言した)


シド『お、おい……。お前!まさか……。式破支配!?てめぇ本当に転生しやがったか!』


『死にやがれェェエエ工!!』

ファイア

(彼は<火弾>という恐らく。森は粉々に出来るほどの威力を誇った。火の弾幕を放ってきた。

だが俺は……。覇気だけで相殺した。)


支配『君の魔法は弱い。もっと磨くんだ。』


『それに俺は急いでいるんでね。』


(と言えば俺は<風圧>でシドを吹き飛ばす。そのまま着かさず俺は後ろ回り。)

シン・イカズチ

支配『<真帝雷神>』


(と唱えれば彼の手から黄金に輝くイナズマが纏い。それをシドに喰らわせた。)


シド『うがぁぁ……。』


(電流がシド自身全体に流れ込む。

呆気なくシドは丸焦げになり。

ぶっ倒れた。そして俺は2人を飛ばした空間を崩し。倒れたシドと色夏を転送させた。)


色夏『……。終わったの?』


支配『そうだね。あとはこいつを蘇生するだけ』


(俺は丸焦げになったシドを蘇生させた。

そしてシドは目を覚まし。猛ダッシュでストゥレイターの中に逃げていった。

そして俺はそのまま彼女と共に歩み。

フードを被り直した。

今度こそ潜入だ。)


色夏『貴方は転校生という事にして。名前は黒刀くんにしとくわ。』


『絶対に顔を見せるのはダメだよ。』


支配『黒刀?まぁいいや。それでいいよ。』



(と言えば色夏の教室に入った。

『ガチャ……』と音と共に先生と生徒がこちらを見た)


先生『あら。今来たの?色夏』


『あと。そこの隣にいる方は?』


色夏『黒刀君です!フード被ってますが諸事情らしくて……。』


先生『なるほど。良いでしょう色夏と一緒の席につきなさい』


(俺はそう言われれば色夏の隣の席に座る。

そして他の生徒達が何かコソコソ話していた。

地獄耳な俺は聞こえたが全スルーした。

そして先生が話し出す)


先生『はい。揃ったことだし。今日は特別授業よ。式破を知り尽くしている。

全知全能のラグエル様です。』


ラグエル『……。こんにちは諸君。』


『今。式破が転生してきたと噂になっているが。特徴を話そうと思う』


(俺はラグエルを見た。全知全能のか……。恐らくこいつが原因なのか……。分からないけど探ってみるのはありだね。

てか……本人がここに居るのに自分のこと聞かされるって地獄やな……。)


ラグエル『まずは目からだ真っ赤な目の色に深淵には冠のマークがある。』


『そして服は黒コートがメイン。』


『口調は『だね〜』などを使う。』


(ラグエルは俺の特徴を話してきた。

本当に知り尽くしているな。全く一致している。と思いながら欠伸をしながら聞いた。


色夏も元に戻っているからかメモも何もしようとしない。

他の生徒は。ふむふむとメモをしていた。


1時間後―――


少し眠ってしまっていたが。俺は起きた。

そこではもう授業が終わり。

地獄から解放され。

俺は立ち上がりラグエルの調査を行う。)


色夏『どこ行くの?』


支配『ラグエルの調査だ。』


(部屋を出てラグエルの後を付けた。

その後ろからゆっくり色夏も着いてきていた。

そしてラグエルは何か部屋に入った

俺は地獄耳過ぎる聴力を使い。ラグエルとの会話を盗み聞きした。)


ラグエル『お待たせしました。』


???『んで。奴の情報は。』


ラグエル『残念ですが……。特に何も。だが。今日転入してきた。奴がフードを被って一向に顔を見せないのに不思議に思った。』


???『ほーん。それだけか?』


ラグエル『はい。』


???『まあまあかな。もう帰っていい。』


(と何か話していた。全知全能が敬語使うとはお偉いさんか。

そしてラグエルが部屋から出てきた。

そのままラグエルは廊下を歩き学院を出た。 その少しあとに俺達も出た。)


支配『さてと。どこで寝ましょうかね。家でも建てたいけどいきなり建てたらあれだし。』


(俺は考えた。すると色夏がモジモジしながら何か言った。)


色夏『だっ……らさ……。私の家に…来ない…?』


支配『良いの?でも親とかいるんじゃ』


色夏『私。一人暮らしよ。』


(彼女は一人暮らしをしているようだ。

ならば安心だろう。

俺は言葉に甘えて彼女の家に行く事にした。


俺は色夏について行く。

数分後。彼女の家に着いた。シンプルな一軒家。


その時俺は女性の部屋に入る緊張感と。なにか見られている感じがした。

この時初めて緊張した。そして俺は)


支配『先入ってて。すぐ行くから』


色夏『え。あっうん。』


(彼女は『良かったー……式破が入ってくるとかドキドキやばい気持ち整えよう……』と思いながら家の中に入り。


少しした後に俺は辺りを見渡し)


支配『居るんだろ。出てこいよ。』


(と言えば周りから何か多くの人々が俺を囲った。そこにはシドが居た。)


シドの兄『お前が式破……!!』


(なるほど。チクった訳か。やはり息の根を止めておけばよかったか。

こうなった以上。ここで全て潰さないと逃がしたらまずい。

俺はそう思った。)


シド『お前はここで殺す!!』


支配『俺を殺す?ボコされたやつが何を良い気に。』


(俺は『ハハッ』と笑いながら煽り倒す。

そして奴らは俺に攻撃を仕掛ける。

全くめんどくさい奴らだな。


俺はそう思いながら奴ら全員相手した)

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